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    ボリビア タミンゾクコク ニオケル ヨウジ キョウイク ノ カノウセイ ニ カンスル ケンキュウ

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    本研究では,ボリビアの幼稚園で行なわれている保育を,源数学という観点から考察することにより,ボリビアの算数・数学教育につながる幼児教育の課題を探ることを目的とする.ボリビアにおいて観察した保育の考察から,幼児にとって身近な具体物を用いた源数学の習得につながると考えられる遊びが実践されているが,保育者に源数学や数理認識の発達という視点がなかったため,幼児の自由な経験(遊び)に任せるだけになり,その遊びを多くの幼児と共有し,数理認識の発達の個人差に応じたり,発展させた遊びへとつなぎ,さらなる源数学を習得させたりすることができていないという課題が明らかとなった.そこで,数理認識の発達の個人差に対応する意図的な支援という視点から,幼児教育における3つの改善点及び幼稚園教諭養成課程における教育内容の改善について提言した

    ボリビア多民族国における幼児教育の可能性に関する研究

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    ボリビアにおける算数科の授業改善モデルに関する研究

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    ボリビアの算数教育の改善に向け,2017 年~2019 年にかけて,国際協力機構(JICA)の草の根プロジェクトが,鳴門教育大学によって実施された.本研究では,同プロジェクト開始前・期間中・終了後におけるボリビアの算数教育の変化とプロジェクトにおける研修の関係を考察し,開発途上国における授業改善モデルを開発することを目的とした.図形に関する副教材(ドリル問題)を開発し,その内容に係る教科内容・教授法に係る研修会を行い,学校現場におけるドリル問題の活用をモニタリングし,授業コンクールを行い,グッドプラクティスを対象教師全体で共有した.その結果,ドリル問題を活用することにより数学的背景を授業に取り入れやすくなるとともに,授業の質が変わることにより児童の理解が変わり,それが教師の教材研究に対する意識をも変えることにつながったことが分かった.研修の事前・事後に実施した算数テストの結果からも,教師の教科内容に関する理解,児童の図形に関する知識・技能が向上したことが確認された.同プロジェクトによって「数学的背景に関する研修」を経由しつつ,「数学的概念を形成する授業」が実現できたことから,模範となる算数科授業の実践ができる拠点校を増やし,ボリビアのみならず開発途上国に適した指導者養成研修の枠組みや拠点校型授業研究会のシステムを構築する必要性があることが結論付けられた
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