Sapporo Medical University Hospital
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A case of incompetent Behcet’s disease complicated with splenic abscess
脾膿瘍で発症し,経過中に様々な病態を呈した不全型ベーチェット病の小児例を経験したので報告する。症例は11歳女児(現在19歳)。患児は持続する微熱と左頚部の疼痛,および左側腹部痛を主訴とし来院,同日精査目的に入院となり,腹部造影CT にて多発性脾膿瘍が認められた。セフェム系抗生物質の投与を行ったが効果がみられず,ミノサイクリン(MINO)に変更したところ,速やかに脾膿瘍は消失した。同薬中止後,腹腔内膿瘍と脾膿瘍の再発を認め再入院となった。直ちにMINO を再開したが,効果がみられず病変が拡大したため腹腔鏡下脾臓摘出術を施行した。既往歴に易感染性や動物との濃厚接触や海外渡航歴はなく,複数回の血液培養も陰性であり,真菌やリケッチアなどによる感染症は否定的であった。口腔内や外陰部潰瘍を頻回に認め,以前より確認していた四肢の結節性紅斑や針穿刺部の静脈炎と併せ,不全型ベーチェット病と診断した。経過中,胃粘膜下腫瘤や左肺結節影を認めたが,プレドニゾロン(PSL)の内服にて病変は改善した。現在(19歳時),少量のPSL とアザチオプリンの内服で原疾患の悪化は認めていない。抗菌薬に反応しない脾膿瘍の鑑別にベーチェット病も念頭に置く必要がある
Experience using bimatoprost on eyelashes
がん化学療法によって引き起こされる脱毛などの外見変化は,生命にかかわるものでなければ過小評価される可能性があるが,社会生活を送るうえで,患者の生活の質(Quality of Life,以下QOL)に影響を及ぼす。脱毛は頭髪のみならず,睫毛にも起き,その喪失は日常生活を送る上での支障となりうる。今回睫毛貧毛症に対する治療薬であるビマトプロスト(商品名:グラッシュビスタ?)を入手し,ハーフサイドテストを行う機会を得たので,その効果を検討し,若干の文献的考察を加えて報告する
Comparisons of kinematics during stair motion in total knee arthroplasty: Single-radius versus J-curved designs
Background: Patients who undergo TKA continue to report difficulty in ascending and descending stairs. However, it is unknown how kinematic pattern TKA knees demonstrate during stair ascending and descending. The purpose of the present study was (1) to determine how kinematics TKA knees demonstrate during stair ascending and descending; (2) to investigate whether TKA kinematics during stair ambulation are different among designs of implants as well as during squatting.Methods: We analyzed twenty two knees (19 patients, all female) that implanted with single-radius PS TKA which was the Triathlon posterior stabilized knee prosthesis or the J-curved PS TKA which was the Legacy flex posterior stabilized knee prosthesis. Each patient performed stair ascending and descending at patient’s comfortable pace. We evaluated the kinematics of stair ascending and descending using 2-dimensional to 3-dimensional registration technique.Results: Anteroposterior translation was significantly less in single-radius PS TKA compared to J-curved PS TKA during stair ascending and descending. At foot strike, post-cam engagement was observed in all 11 knees implanted with single-radius PS TKA and in three of 11 knees with J-curved PS TKA during stair ascending.Conclusions: Single-radius design of the femoral component, constrained articulation and less posterior slope might lead to less anteroposterior translation of the femur during stair ascending and descending. Additionally, it is also associated with the stability that the post cam contact prevented the femur from moving anteroposterior before and after foot strike during stair ascending and escending. It should be necessary that the post cam mechanism is designed not only for inducing rollback motion, but also for controlling anteroposterior translation in mid-flexion range
上部消化管内視鏡的止血術に対する抗血栓剤の影響の検討
症例は77歳、女性。2004年3月より近医より糖尿病に対する治療としてα-グルコシダーゼ阻害薬が処方されていた。2011年4月頃より腹部膨満感、軟便、排便後の残便感が出現、精査の結果、腸管嚢胞状気腫症の診断となった。原因薬剤と思われたα-グルコシダーゼ阻害薬を中止したところ腹部症状は著明に改善した。腸管嚢胞状気腫症の原因には諸説あるが、今回の症例はα-グルコシダーゼ阻害薬が原因薬剤であったと考えられる。同薬剤内服中の糖尿病患者にこのような所見が見られる場合には、本疾患を念頭に置いておく必要があると考えられる
Mesenteric phlebosclerosis:suspected relation with taking Kampo medicine
特発性腸間膜静脈硬化症(mesenteric phlebosclerosis;MP)は腹痛を主症状とし,CT 上右半結腸を中心とした石灰化を認める腸疾患である。明らかな原因は不明だが,過去の報告では漢方薬の関連が示唆されている症例が存在する。今回我々は,加味逍遙散が原因として疑われ,休薬後に腸閉塞症状と内視鏡所見の改善を認めたMP の一例を経験したので報告す
大腰筋断面積、CT値を用いたサルコペニア評価の検討
サルコペニアは高齢者の生命予後を規定する因子の一つであり、リハビリテーション栄養介入が有用とされている。サルコペニア評価には、様々な手法が提唱されているが、それぞれ利点欠点があり、一定した見解は得られていない。後期高齢者におけるCTを用いたサルコペニア評価の有用性について検討するため、我々は後期高齢者の大腰筋断面積(以下、筋断面積)、さらに脂肪含有量の差による筋肉の質について評価するため、大腰筋CT値(以下、CT値)を計測し、検討を行った。2012 年7月から2013 年3月までに当院救急外来を経由し入院となった後期高齢者のうち、単純CT画像による筋断面積、CT値が計測可能であり、BMI、CONUT score、自立度、MNA-SF? のデータを有する81名(男性42名、女性39名)を対象として、筋断面積とCT値に対する様々な指標との関連についてretrospective に解析を行った。平均筋断面積は男性12.9±4.4 cm2、女性9.0±2.7 cm2、平均CT 値は男性33.2±8.6 HU、女性28.4±10.7 HU であり、ともに統計学的有意に性差を認めた。サブグループ解析では筋断面積とCT値によりサルコペニアに割り付けられた群で有意に自立度の低下を認めた。CTを用いた大腰筋断面積とCT値による評価がサルコペニアのスクリーニングとして有用である可能性が示唆された
Nursing Students’ Learning from Study Visits to ICU as Part of Practical Training for Acute Phase Nursing: Evaluation of Learning Performance Based on the Taxonomy of Educational Objectives (Part 1)
本研究の目的は、急性期看護実習におけるICU見学実習を通して振り返った実習レポートから、教育目標分類学による学習成果の評価の視点で学生の学びを明らかにすることである。対象はA大学看護学生のうちICU見学実習を行い同意の得られた学生の実習レポート21部である。実習レポートに記載された学びを認知領域、精神運動領域、情意領域に分類し、質的帰納的に分析を行った。認知領域からは、①医療者間の連携、②看護師に必要な能力・役割、③患者・家族への看護援助、④倫理的問題に関する4つの理解が、情意領域からは、①患者・家族の特徴、②看護師の在り方、③病棟環境などの7つの気づきが学びとして抽出された。精神運動領域からは学びは抽出されなかった。ICU見学実習は、どの学生にも急性期看護におけるICU看護の特徴・意義に関する学びが認められた
Students’achievement of the learning targets of a health sciences course in three consecutive years
本報告の目的は、保健医療総論1を受講する学生を対象にしたアンケートを基に授業の学習効果を検討することである。アンケートは2014年から毎年、保健医療総論の授業の前と後に実施している。アンケートは無記名、自記式で、五肢択一で答えるものと自由記述で構成されている。3年に渡るアンケート実施で、回答の内容に大きな変化は見られないものの、回収率が改善し、学生は控えめだが、意欲を持って授業に臨んでいる傾向が伺えた。授業の後には、コミュニケーションへの理解が増し、授業前に比べて学習課題に到達できていると回答する割合が増していた。自由記述からも学習への意欲や授業を通してコミュニケーションの基本を理解している様子が伺えた
A case of infective endocarditis complicated with stroke
感染性心内膜炎(infective endocarditis;IE)は弁膜や心内膜などに細菌集簇を含む疣腫(vegetation)を形成しさまざまな症候を示す全身性疾患である。発症率は症状は急性から亜急性に及び病原性の強い起炎菌によるものは致命的になる一方,亜急性では多彩な非特異的臨床症状(発熱,全身倦怠感,関節痛など)を呈し診断を遅らせる。一般的な合併症として心不全,脳卒中,膿瘍,他の塞栓症は比較的高率で生命を脅かしIE の12〜35%1?12)に脳卒中を合併すると報告されている。その脳卒中の病型はさまざまであり2,3,7?10),IE の発症早期に合併しやすく2,3),黄色ブドウ球菌を起炎菌としたIE に多く見られる2?5,8?10)が,IE に伴う脳卒中についてのまとまった報告は少ない11?15)。早期発見が重要であり,心エコーはその中心となる検査であるが,経胸壁による疣腫の検出感度は60〜70%と十分ではない1,18)。 今回我々は,脳卒中にて発症したメチシリン耐性コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(Methicillin Resistant Coagulase Negative Staphylococcus;MRCNS)によるIE を2度の心エコー検査で診断しえた症例を経験したので報告する