91 research outputs found

    総合看護学実習におけるポートフォリオ導入プロセス

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    本学の総合看護学実習では、学生が自律・自立した看護実践を意識できるように運営してきたが、学生の受け身的な姿勢は課題となっていた。ポートフォリオを活用した教育実践には、ポートフォリオの活用により学生が主体的で能動的な学習ができる(坂田,佐藤,石塚,2013;杉浦,2012)と報告されている。本研究では、ポートフォリオを活用した総合看護学実習の導入プロセスを明らかにすることを目的に、1.文献検討 2.実習内容の検討・実習記録フォーマット改訂 3.教員研修の開催を行った。その結果、ポートフォリオの活用が学生の主体性を促し能動的な学習につながることが分かり、「看護に対する自己の課題を明確にし、自己課題の達成を目指して主体的に取り組むことができる」という新たな実習目標を立て、本学の総合看護学実習のツールとして導入できた。臨地実習指導者とポートフォリオの教育手法を共有したことにより、ポートフォリオのメリットを活かしながら協働して実習指導にあたることが期待できる。さらに今後の運用を評価し、具体的な指導指針の作成を目指し総合看護学実習の運用方法の構築に活かしたい

    小児救急トリアージにおける家族看護の特徴

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    2010年度の診療報酬改正により小児救急トリアージに加算が算定され、多くの医療機関で小児救急トリアージが導入された。本研究では、小児救急トリアージ場面における家族看護の特徴を明らかにすることを目的とした。小児救急トリアージを実践している看護師9名にトリアージの参加観察を基にインタビューを行い、家族看護に関するインタビュー内容を抽出し分析した。結果、21コード、3カテゴリーの家族看護の特徴が抽出された。トリアージ看護師は、救急を受診する子どもの家族に不安や緊張があることを念頭におき、《家族の話しを傾聴してトリアージ》を展開し、トリアージ中の《声かけに配慮して家族の動揺を軽減》していた。また、子どもの緊急度が低い場合には、家族に《家庭看護を具体的に指導》し、看護師が、家族の緊張を緩和しながら家族が安心して帰宅でき、病児を看られるように支援していることが明らかになった。小児救急トリアージ場面における家族看護の特徴として、家族の状況を支持的に受け止め、共感的に関わり、緊急度の低い子どもの家族には、トリアージ中に、病児を看るための具体的な方法を厳選して指導していることが示唆された
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