16 research outputs found

    ニワトリの神経におけるCholinesteraseの軸索内移動

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    1. The axoplasmic transport of cholinesterases was investigated in chicken vagus and sciatic nerve trunks by the ligature method. 2. Even 48 hours after ligation, the nerve segments in which the increased activity of acetylcholinesterase (AChE) was observed were ristricted within 5mm from the ligature. The activity of AChE in these segments increased linearly until 24 hours or 48 hours after ligation. 3. Two ligatures were made on sciatic nerve trunks and the change in activity of AChE between them was investigated. And it was found that only about 13% of AChE was moved by fast flow. The velocity was 233. 8mm/day in the anterograde and 97.7mm/day in the retrograde direction. 4. The activity of pseudo-cholinesterase (Ps-ChE) also accumulated with time at the proximal and distal side of the ligature

    Retention of Mercury in Tissues and its Transference to Eggs in Chickens

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    白色レグホン種の産卵鶏に3種類の水銀化合街を投与して,水銀の組織内分布と,卵への移行に関して以下の結果を得た. 1.PMAの場合水銀は腎,肝に高率に分布するが,浅胸筋と脳組織にはあまり分布しなかった. 一方亘MCでは腎,肝に高率に分布するのみならず,浅胸筋,脳組織にもかなりの程度分布した. どの水銀剤の場合も血球へ高率に分布し,血漿には低かった. EMCでは特にこの傾向が著しかった. EMCはPMAと比較して,一般に長期貯留される傾向があった. 2.水銀の卵黄への移行については,MN,PMA,EMCの間に大差は認められなかったが,卵白への移行率には大差があり,EMCが最高で,PMA,MNの順となった. 特にEMCでは試験期間中の卵白への水銀移行総量は投与量の30形あるいはそれ以上に達するものと思われる. 3.PMA投与後数日問は産卵率に影響がみられたが,その後は対照との間に有意差は認められなかった. MN,EMCでは試験期問中産卵への影響は認められなかった. PMA投与鶏のうち2羽が軽度の脚部麻痺を示したが,それ以外には,はっきりした臨床症状は認められなかった

    The Transference of Dietary Mercury to the Eggs in Chickens

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    白色レグホン種の産卵鶏に対して,水銀化合物を微量混入した飼料をあたえて17週ないし30週間飼育し,以下の結果を得た. 1.PMAまたはMNを投与した場合は,卵黄および卵白中の水銀量は2週めくらいからplateauに到着したが,EMCでは6週めくらいまで漸増し,以後plateauに達した. 2.卵黄への移行率はPMA,EMC,MNの間に大差がなかったが,卵白においてはEMC投与の場合が著しく高く,PMAとMNでは極めて低かった. 3.PMAとMN投与群では産卵率への影響は認められなかったが,EMC20ppm群では産卵率の著しい低下が認められた

    Ontogeny and Age Distribution of Specific Antigens and Surface Immunoglobulins on the Lymphocyte Membranes of Chick Embryos

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    鶏の胚の胸腺,BF及び脾臓中のT+リンパ球,B+リンパ球,sIg+リンパ球及びsIgM+リンパ球の比率の加齢に伴う変化を経時的に追求した. 胸腺では,胚齢11日目にT+リンパ球及びB+リンパ球が,胚齢12日目にsIg+リンパ球及びsIgM+リンパ球が発生した. 一方BFでは,胚齢10日目にT+リンパ球が,胚齢11日目にB+リンパ球,sIg+リンパ球及びsIgM+リンパ球が発生した. 胸腺では,胚齢15日目からT+リンパ球の比率が,一方BFでは胚齢17日目からB+リンパ球の比率が急激に上昇することから,この時点より真の分化が始まると考えられる. BFでは,sIg+リンパ球及びsIgM+リンパ球が胚齢11日目に発生してから胚齢16日目まで,ほぼ同じ値で推移していることから,胚齢16日目までBリンパ球のsIgはIgMのみであると考えられる. BFでは,胚齢16日目以降,sIg+リンパ球の比率がsIgM+リンパ球の比率を大幅に上回ることから,胚齢16日目前後に,Bリンパ球のsIgでは,IgMから他のクラスのlgへの転換(スイッチ)が始まると考えられる

    Effect of Starvation on Immunological Function of Chicks : I. Effect on Humoral Immunity

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    隔日絶食による長期間の飢餓状態におけるニワトリヒナのGRBC及びBAに対する抗体産生能力を調べることにより,液性免疫機能に及ぼす飢餓の影響について試験した. 本試験において得られた結果は以下のようである. (1)絶食期間中,ヒナの体重増加はまったく認められず,強度の飢餓状態にあると思われた. (2)飢餓状態にあるヒナでは,抗GRBC,抗BA共に抗体価が上昇する傾向が示された. (3)血中のγ-グロブリン総量及び産生された抗体中のIgM比率については,対照との間に差が認められなかった. (4)飢餓状態のヒナにより産生される抗GRBC抗体の半減期は,対照に比べ有意に長いことが示された. 以上の結果から,長期にわたる飢餓にさらされたヒナでは,産生される抗体の血中からの消退が遅延し,その結果,抗体価が上昇するものと思われた. これは,抗体産生の亢進によるものではなく,産生された抗体の分解遅延に起因するものと思われた

    Studies on the Pharmacokinetics of Arsenic Compound in the Chicken : I. Distribution, Excretion and Transference to the Eggs of Arsenic Administered Orally to Chickens.

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    1.3酸化ヒ素30mg/㎏を産卵鶏に経口投与して,1,2,4,8,16および32日めの各臓器,組織及び卵中のヒ素濃度をしらべた. 又雄鶏に人工肛門手術を施し,3酸化ヒ素30mg/㎏を経口投与して,以後排泄される尿と糞のヒ素量をしらべた. 2.検査した諸臓器のうちヒ素移行率の高かったのは肝,腎,心筋であった. 血漿と脾では中程度の分布率であり,赤血球,浅胸筋および脳組織の移行率は低かった. 又ヒ素のリテンションの長かったのは肝,腎,脾,浅胸筋であり,特に肝では32日めにも対照の水準に復しなかった. 3.卵ではヒ素は主として卵黄に移行し,卵白には極めて低濃度にしか移行しなかった. 4.人工肛門手術を受けたニワトリの尿中には投与後6時間めまでにヒ素が出現し始め,3日めまで急増して最高値となり,以後は一定の率で漸減した,一方糞中には投与後6~18時間でヒ素が出現し始め,36~48時間めまで急増して最高値となり,以後11日めまで緩やかに減少し,それ以後は急減した. 17日めまでに排泄されたヒ素の総量は尿中に投与量の15%,糞中に20%であった

    The Effect of Penicillamine and Sodium Selenate on the Retention and the Transference to Eggs of Mercury in Chickens.

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    1.産卵鶏にEMCを投与し,同時にpenicillamineあるいはsodium selenate (SS)を投与して,水銀の卵への移行に対するpenicillamineとSSの影響をみた. 2.penicillamine投与は水銀の卵への移行,全血中濃度に影響しなかった. 実験終了時(31日目)の組織中水銀濃度にもpenicillamineの影響はほとんど認められなかった. 3.penici11amineはEMCによる産卵率の低下をやや改善した. 4.SS投与によって卵への水銀移行量は1/2~1/5に減少した. また全血の水銀濃度は約1/2に低下した. 実験終了時(32日目)においてSS投与2群の肝の水銀量はそれぞれ対照群の15倍,28倍であった. 一方腎,脳組織では対照群の約2倍,浅胸筋では殆んど差がなかった. 血漿では逆にSS投与群は対照群の約1/2,血球ではそれぞれ1/3,1/5,羽毛では1/9,1/6であった. 5.SS投与は産卵を低下させ,またSS投与期間中はかなり激しい緑色下痢便が認められた

    Transference of Dietary Mercury to the Tissues in Chickens

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    1)白色レグホン種のニワトリをEMC3ppm含有飼料で560日間飼育し,定期的に一部を屠殺して組織中の水銀濃度を測定した. 2)肝,腎における水銀濃度は投与開始後10日目に約10ppmとなり,以後漸増して約20ppmに達した. 筋と脳組織においては10日目に約0.5ppmとなり,以後次第に上昇して1ppmに達した. 全血中の濃度は20日目以後2ないし6ppmであった. 羽毛においては他の組織よりもゆっくりと濃度が上昇し,末期には20~30ppmに達した. 3)雌では産卵開始時期(投与開始後70日頃)以後各組織の水銀濃度はplateauを形成するか,むしろ低下する傾向を示したが,雄ではおおむね320日まで漸増を続けた. 但し羽毛に関しては雌雄とも最後まで上昇が続いた. 産卵開始期までは組織中水銀濃度に雌雄の間の差はほとんど認められなかったが,それ以後は次第に雄の方が高濃度となり,その差は時間と共に大きくなった. 4)試験期間中の産卵率には水銀投与の影響は認められなかった. 実験後期における剖検所見としては,腎,睾丸の萎縮などが主なものであった

    The Effect of Testosterone and Other Steroid Hormones on the Tumor Lymphocyte Lines Isolated from Chickens

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    ニワトリのマレック病およびリンパ腫症の腫瘍リンパ球増殖に及ぼすテストステロンほか各種ステロイドホルモンの効果ならびに3H-テストステロンに対するそれらの細胞の結合量を調べた. さらに,正常リンパ球におけるテストステロンの効果およびその結合量を調べた. テストステロンのほか,エストロジェンおよびグルココルチコイドにおいて,両腫瘍細胞あるいは一方の腫瘍細胞に対する増殖抑制効果が観察された. 正常リンパ球では,テストステロンは,Bリンパ球の生存率を減少させたが,Tリンパ球に対する効果はなかった. 3H-テストステロンに対する結合量は,腫瘍細胞では多量で,Bリンパ球でも比較的多かったが,Tリンパ球では少なかった. 以上の結果から,腫瘍細胞を含めたリンパ球におけるステロイドホルモンの効果は,多量のステロイドホルモンが細胞に結合することに基づくものと結論された. さらに,リンパ球の分化に関して,Tリンパ球は成熟のある時期にテストステロンに対する感受性を失なう一方,Bリンパ球は、その感受性を保持し続けることが示唆された

    Distribution of Membrane Antigen and Immunoglobulin Positive Lymphocytes in the Lymphoid Organs of Chicks

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    ニワトリのファブリシウス嚢,胸腺および脾臓リンパ球中のB抗原陽性リンパ球,T抗原陽性リンパ球及びIg陽性リンパ球比率の加令に伴う変化を経時的に追求した. B抗原陽性率はBFリンパ球で,T抗原陽性率は胸腺リンパ球においてそれぞれ高率に認められたが,週令が増すに従い減少する傾向を示した. BFリンパ球ではB抗原を持つがIgを持たないBリンパ球が存在する一方,脾臓Bリンパ球のすべてはB抗原と膜Igの両方を持つことから,Bリンパ球の分化過程において,B抗原は膜Igよりも早期に現れることが推察された. 膜抗原の存在率から,BFと胸腺のリンパ球内には,膜抗原マーカーを持たないnull cellがかなり多く存在していると考えられた
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