10 research outputs found

    教員養成・研修の一体的な取り組みとしての授業研究会 ―「保健体育授業研究会2018」を事例として―

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    本研究では、2018年5月に実施された「保健体育授業研究会2018」の事例をもとに地域における教員養成および教員研修の可能性について検討した。また、髙橋らによって作成された「形成的授業評価」を体育授業成果を知る手がかりとして適用した。本研究会は、保健体育教職課程に属する教員、学生、現職教員の当該領域に関わる知識、実践能力の向上を図るために実施した。研究会では、二大学の教員5名、学生34名、現職教員4名が参加し、3コマの模擬授業と反省会を行った。その結果は、次のようにまとめられる。大学生を生徒役とした保健体育模擬授業では、異なる授業者、教材の授業間で、形成的授業評価の結果に有意な差異が認められた。形成的授業評価の模擬授業の評価としては、おおむね高い評価があり、また反省会においては活発な議論のもとで参加者の知識、実践能力の向上に一定の成果をみることができた

    長崎県保健体育科授業研究会を活用した教員養成の一考察

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    本研究では、2019年6月および10月に実施された「長崎県保健体育授業研究会2019」の事例をもとに、教員養成および教員研修の可能性について検討した。本研究会は、保健体育科教員養成課程に属する教員、学生、現職教員の当該領域に関わる知識、実践能力の向上を図るために実施した。2019年度は、①前後期に2回実施すること、②1年生を対象に加えること、③新学習指導要領を踏まえることを課題として設け、2回の授業研究会を実施した。形成的授業評価票の得点を分析した結果、6月に実施されたバレーボールの授業に対して空手道の授業、10月に実施されたバスケットボールの授業に比べフットサルの授業の評価が高かった。6月および10月に行われた5つの各授業の授業場面の割合に対してカイ二乗検定を行った結果、学習指導場面、認知学習場面、運動学習場面において有意差が見られた。学習指導要領の移行期という背景を踏まえ、長崎県保健体育科授業研究会の課題および今後の展望を考察する
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