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    学内における交差混合試験理解のためのRivaroxabanの応用

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     活性化部分トロンボプラスチン時間(activated partial thromboplastin time; APTT)はプロトロンビン時間(prothrombin time; PT)とともに最も一般的に行われる凝固検査である。APTT の延長は,凝固因子欠乏や凝固因子インヒビター,またはループスアンチコアグラント(lupus anticoagulant; LA)の存在など血液凝固疾患の存在が示唆され,このような凝固時間が延長した際のスクリーニングとして交差混合試験(cross mixing test; CMT)がある。しかしながら,これまで学内実習においては CMT の意義や技術を含め十分には教育できていなかった。そこで我々は, 学内実習での CMT の実施を目指し基礎的検討を行い,direct oral anticoagulant(DOAC)である Rivaroxaban がCMT における凝固因子インヒビター疑似検体として有用である可能性を見出した。そこで本研究では,学内実習で利用可能な Rivaroxaban の至適濃度および APTT 試薬を決定することを目的とした。APTT は正常血漿と Rivaroxaban を様々な比率で混和し,コアプレスタⓇ 2000を使用し測定した。その結果,3,200 ng/mL のRivaroxaban 濃度では様々な APTT 試薬存在下においてもインヒビターパターンを示したことから,Rivaroxaban 3,200 ng/mL が至適濃度であり,学内実習におけるインヒビター疑似検体として使用できる可能性が示唆された。なかでも,データファイ・APTT(FS)を用いた際において,最も典型的なインヒビターパターンを示したことから,データファイ・APTT(FS)が学内実習の CMT において最適な APTT 試薬であることが明らかとなった

    ラットの脳神経損傷に対する黒酢の有効性検討

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    黒酢には運動パフォーマンスの向上,神経細胞の新生や保護などの効果があると報告されている。しかし,脳出血後の運動パフォーマンスの低下と脳神経損傷に対する黒酢の効果は明らかになっていない。本研究では黒酢の摂取が線条体出血モデルラットの運動パフォーマンス低下と神経損傷部位に及ぼす影響について行動学的および免疫染色学的手法を用いて検討した。その結果,ローターロッドトレッドミル試験,open field 試験において蒸留水投与群より300mg/kg 黒酢投与群で運動パフォーマンス低下の改善がみられたが,有意差は認められなかった。しかし,線条体出血による損傷範囲においては蒸留水投与群に比べ,300mg/kg 黒酢投与群で損傷範囲の有意な縮小がみられた。細胞死に関連するc‐Fos においては,蒸留水投与群に対し300mg/kg 黒酢投与群で陽性細胞の有意な減少がみられ,caspase‐3においても蒸留水投与群に対し300mg/kg 黒酢投与群でcaspase‐3陽性細胞の有意な減少がみられた。これらの結果より,黒酢の摂取は酸化ストレスの抑制,抗酸化力の増加を引き起こし,脳出血による脳損傷部位の細胞死因子(c-Fos,caspase-3)の発現を減少させることで,細胞死を抑制させた可能性が示唆された。この細胞死の抑制は脳出血損傷範囲の縮小を引き起こし,運動パフォーマンスの改善など運動機能低下からの回復も促進させる可能性が示唆された

    A Case of Dermoid Cyst Containing Globular Inclusions : Their histochemical and biochemical natures

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    A dermoid cyst appeared in the floor of a the mouth of a 47-year-old woman (Figs. 1, 2). Incision of the resected specimen (Fig. 3) revealed that it contained many small globular inclusions (Fig. 4). The cyst wall had a lining of stratified squamous epithelium and sebaceous glands (Fig. 5) and foreign body giant cells (Fig. 6). Therefore, it was diagnosed histopathologically as dermoid cyst. Histochemical and biochemical analyses about the globular inclusions (Figs. 4, 7) showed that they consisted mainly of lipids especially cholesterol (Fig. 10; Table 1) and partly of proteins excepting collagen fibers (Fig. 9; Table 2) and polysaccharides (Fig. 8)
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