78 research outputs found

    がん領域におけるピアサポートの生涯学習的視点

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    がん領域におけるピアサポートを、ピアサポート、がんピアサポート研究および生涯学習の観点から考察し、がんピアサポートの可能性と課題を検討した。がんピアサポートは、学びの相互性や循環、がん体験の意味づけ、自己受容につながることなどから、生涯学習と位置づけることができると考えられる。がんという共通課題を持つ人々による課題克服への取り組みは、共同社会の基盤形成にもつながる。がんピアサポートが新しい社会資源として十分に認知されていない現況から、社会全体の取り組むべき学習課題とみなすことに一定の意義が見いだせる

    Delayed Follow-up Visits and Thyrotropin Among Patients With Levothyroxine During the COVID-19 Pandemic

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    Context: The indirect effects of the COVID-19 pandemic on clinical practice have received great attention, but evidence regarding thyroid disease management is lacking. Objective: We aimed to investigate the association between delayed follow-up visits during the pandemic and their serum thyrotropin (TSH) levels among patients being treated with levothyroxine. Methods: This study included 25 361 patients who made a follow-up visit as scheduled (n = 9063) or a delayed follow-up visit ( 4.5 mIU/L, aRR [95% CI] = 1.72 [1.60-1.85]; and TSH > 10 mIU/L, aRR [95% CI] = 2.38 [2.16-2.62]). Conclusion: A delayed follow-up visit during the COVID-19 pandemic was associated with less well-controlled TSH among patients with levothyroxine

    Synthesis, Characterization and Thermal Studies of Zn(II), Cd(II) and Hg(II) Complexes of N-Methyl-N-Phenyldithiocarbamate: The Single Crystal Structure of [(C6H5)(CH3)NCS2]4Hg2

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    Zn(II), Cd(II) and Hg(II) complexes of N-methyl-N-phenyl dithiocarbamate have been synthesized and characterized by elemental analysis and spectral studies (IR, 1H and 13C-NMR). The single crystal X-ray structure of the mercury complex revealed that the complex contains a Hg centre with a distorted tetrahedral coordination sphere in which the dinuclear Hg complex resides on a crystallographic inversion centre and each Hg atom is coordinated to four S atoms from the dithiocarbamate moiety. One dithiocarbamate ligand acts as chelating ligand while the other acts as chelating bridging ligand between two Hg atoms, resulting in a dinuclear eight-member ring. The course of the thermal degradation of the complexes has been investigated using thermogravimetric and differential thermal analyses techniques. Thermogravimetric analysis of the complexes show a single weight loss to give MS (M = Zn, Cd, Hg) indicating that they might be useful as single source precursors for the synthesis of MS nanoparticles and thin films

    成人看護学に外来科学療法実習を取り入れた看護学生の学び

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    がん患者の理解が深められることをねらいとして、成人看護学に外来化学療法の実習を取り入れた。本研究の目的は、外来実習による看護学生の学びを明らかにすることである。看護系短期大学3年次生54名の実習後の学習レポートをデータとし、内容分析を行った。学生の学びは、「患者の理解」「看護の理解」「外来化学療法の理解」「社会資源の理解」の4領域に分類され、9カテゴリーを認めた。外来化学療法の実習は、がん患者の暮らしを具体的に理解する機会となり、「生活者」としての対象理解を深める教育方法の一つであると考えられた。患者を生活者として捉える視点を実習で活かせるような教育的支援の必要性が示唆された

    本学における総合実習の取り組み

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    2011~2012年度の総合実習の取り組みについて報告する。2011年度総合実習目標の中で、「看護上の問題と必要なケアを速やかに判断できる」が課題となった。患者理解とアセスメントの必要性から、2012年度の総合実習より「受持患者記録(看護問題とその根拠)」を加えるなど、実習記録用紙の改訂を行った。根拠やアセスメントの記録により、学生の患者理解が促進されたと考えられる。指導側は学生の思考過程が可視化され、指導の方向性が明確となった。臨床で求められる看護実践能力を育成するために、総合実習において教員や実習指導者は、学生が一人一人の患者に対して、根拠やアセスメントを重視した看護の提供ができるように指導していく必要がある

    VDT作業労働者に対するオリジナル健康体操プログラムの評価

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    VDT作業労働者にオリジナル健康体操の実施を働きかけた。本研究の目的は介入プログラムの効果の検証である。対象者に1か月間,就業前後の体操実施を促した。実施回数をカードに記録するよう依頼し,調査の終了時に回収した。さらに,介入前後に自記式質問紙調査を行った。評価の主要アウトカムは体操実施状況とした。分析対象者は14名で実施平均は30.73 ± 10.24回であった。職場での健康体操は身体活動として習慣化しやすいことが示唆された。また,副次的アウトカムとした肩こり・腰痛のVAS に有意差はなかったが健康QOL は介入前後で社会生活機能・心の健康が有意に改善し,本プログラムの精神的健康への寄与が示唆された

    島根県民の運動習慣の実態とロコモ認知度

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    島根県民の運動習慣の実態とロコモ認知度を明らかにするため、18歳以上の県内在住者に質問紙によるモニター調査を行った。484名の回答を得て451名を分析した(有効回答率93.2%)。約7割は運動習慣がないが、その多くは運動不足解消の意思を有し、50代以下と60代以上の運動習慣(p<.05)に有意差があった。ロコモ認知の割合は3割程度で、認知あり群となし群の運動習慣に有意差(p<.05)があった。以上のことから、50代以下の者の多くは運動への関心はあるが行動変容まで至っていないと示唆された。運動を習慣化する者の増加を目指し、幅広い年代層のロコモ認知度を高める必要がある

    がんピアサポーター養成研修前後における受講生のピアサポーター像の変化

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    がんピアサポーター養成研修前後の受講生が描くピアサポーター像を明らかにし、研修の成果と課題を検討することを目的に質的に分析した。研修前後とも【コミュニケーション技術】【ピアサポーターとしての心構え】【ピアサポーターとしての存在意義】【期待される社会的役割】の4カテゴリーに分類された。研修後はがんピアサポーターに関する内容の多様化、および表現の具現化が見られた。がんピアサポーターに求められる知識や技術、対等な立場で共に考える姿勢、ピアサポーターの自覚と責務が醸成され、研修成果を得たと考えられる。今後は最新のがん知識を取り入れたカリキュラムの更新、受講生への心理的支援の必要性が示唆された

    看護学生による「教職員が育成する人材像に向けて大切にしている関わり」に対する評価

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    「教職員が育成する人材像に向けて大切にしている関わり」に対する学生による評価の現状を明らかにし、学生に対する教職員の関わりのあり方を検討した。学生による評価が高かったのは、「必要な知識・技術・態度が修得できる環境整備」や「必要な知識・技術・態度が修得できる関わり」、「目標達成に向けた行動の尊重」であり、評価が低かったのは、「人間関係の模範を示している」であった。実習等において教職員と関わる時間や密度の濃さが影響していると考えられた。引き続き、学生と関わる時間の確保や質を高めること、教職員自身が人間性を高め、日頃から学生や教職員同士の接し方を考え人間関係の模範が示せるようにすることが必要である

    公立看護大学における学生FD活動の展望

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    A公立大学看護学部の学生FDメンバー11名に「学生に求められるFD活動」をテーマにラベルの自主提出を求めた。そのラベルを基に「学生とともに進めるFD活動とは」をテーマに類似性に従って分類・命名し、図解した。提出されたラベルは57枚で、21のカテゴリに整理できた。カテゴリおよびカテゴリの関連性から導きだされた図解のイメージは波紋で、「楽しく活動することで、大学を好きになり、学びやすく・働きやすい環境を創ること!」が導き出された。また、カテゴリは内容・方法や意図が交錯し、密接に関わり合っていた。今後は、明らかとなったFD活動を教職員が学生とともに取り組み続けることが重要である
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