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    日本赤十字専門看護師会会員の活動分析

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    造血幹細胞移植患者の唾液の変化が食生活に及ぼす影響とその対処

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    本研究の目的は,造血幹細胞移植患者の唾液の変化および食生活に及ぼす影響とその対 処を明らかにすることである。 移植患者7名を対象に,移植前後の計10回,唾液量の測定と半構成面接を実施した。面接は, 移植後の唾液の変化と食生活への影響,対処方法について質的帰納的に分析した。 移植前と比べ,移植後の唾液量の変化は,〈前処置後減少するパターン〉〈前処置後一度増加 してから減少するパターン〉〈移植前後で大きな変化を認めないパターン〉の3つのパターン に分類された。また,唾液は増減という分泌量の変化だけでなく,泡立ちや粘つき,牽糸性の 増加といった性状も変化していた。唾液の変化が食生活に及ぼす影響として,【食べにくい】 【不快感が付きまとう】【食べるものが制限される】【食の楽しみが半減する】【身体の変化と食 生活の狭間で葛藤する】【食事量が増えず,体力が戻らない】の6つの項目に分類された。対 処として,【唾液の重要性と対処の必要性を自覚する】【情報を集める】【身体の変化を見極め, 食べ方を吟味する】【過去の体験を活かす】【変化した結果を受け入れる】の5つの項目に分類 された。 移植患者の唾液は,分泌量や性状が変化するだけでなく,食生活にも影響を及ぼし,患者の 食べる楽しみを奪っていた。患者が変化した食生活を整え築き上げるには,患者自身が現状を 理解し,その変化を乗り越えていけるよう,患者の思いに寄り添いながら,患者の力や状況を 見極め,具体的なアドバイスや症状緩和を行って,患者自身が考えることができるような状況 を設定し,問題に対する患者の対処能力を引き出すといった患者の食生活の再構築に向けた関 わりが重要である

    造血幹細胞移植患者の栄養状態の変動

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    本研究の目的は,造血幹細胞移植患者の移植前後における栄養状態の変動を明らかにす ることである。造血幹細胞移植が行われた患者22名を対象に,移植前後の患者の栄養状態を比 較検討するため,診療記録および看護記録からretrospective study(後ろ向き調査)により栄 養評価を行った。主な調査内容は,経口摂取量,体重,血清総蛋白値,血清アルブミン値,経 口摂取量に影響を及ぼすと考えられた有害事象として,悪心,下痢,口内炎であった。 患者は,移植前処置期より経口摂取量,体重,血清総蛋白値,血清アルブミン値が有意に減 少し,栄養状態が不良であることが予想された。また,悪心,下痢,口内炎の発現時期や経口 摂取量に一定の傾向が認められた。移植後1ヶ月後の体重の減少は,移植前に比べ約8%と大 きい減少であることが明らかにされた。 看護師は疾患治療の基盤となる栄養療法についての基本的知識や技術を習得し,低栄養状態 に陥るリスクをもつ患者を早期に発見し,早期に栄養ケアを開始することが重要である。また, 他職種協働による患者に適した栄養管理の確立が必要であることが示唆された

    ソルガム類市販品種における草型・茎葉関連形質の評価と乾物生産性

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    草型改良による生産性改良のため,ソルガム類の市販品種を用いて,草型・茎葉関連形質および乾物生産性について評価した。出穂期および葉身長,葉身幅,葉面積,着生角度,中央部および下部稈径,茎数,草丈の草型・茎葉関連形質間の関係および乾物生産性との関係から,中央部および下部稈径は,草丈,着生角度を除く他の草型・茎葉関連形質との間で中~高い相関関係が,また,乾物生産性との間でも中程度の相関関係が認められ,特に,中央部稈径は収量性を評価するための簡易な指標になると考えられた。これに対し,草型の指標の1つである着生角度は,他の草型・茎葉関連形質および乾物生産性との間でも相関関係は認められなかった。さらに,写真を利用したソルガムの草型解析の結果から,縦幅,縦幅の差,縦横比および空間面積の和など項目で,ソルゴー型が他のタイプとは大きく異なり,葉身は大きく,立葉であることが認められ,草型は立葉の方が乾物生産性に優れることが推察された。Article信州大学農学部AFC報告 14: 23-28(2016)departmental bulletin pape

    ソルガム新品種「SUX109-1(夏太郎)」の栽培特性に関する研究 : 播種期および栽植密度の違いが生育・収量に及ぼす影響

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    本研究室では,高消化性遺伝子と紫斑点病抵抗性遺伝子を併せ持つソルガム新品種「SUX109-1(夏太郎)」 を育成した。この「SUX109-1」の栽培特性を把握するため,「SUX109-1」と市販の3品種を比較品種として,播種期と栽植密度の違いが生育・収量に及ぼす影響を検討した。その結果,播種期に関する試験では, 「SUX109-1」は標準播種期で最も多収であり,晩播による出穂迄日数,稈長および稈径の低下がその要因と考えられた。一方,栽植密度に関する試験では,「SUX109-1」は比較の「高糖分ソルゴー」および「ハイグレインソルゴー」の2品種に比べ,密植に適しており,葉身が立っているといった草型が関係していると推察された。Article信州大学農学部AFC報告 13: 29-33 (2015)departmental bulletin pape
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