147 research outputs found

    コウイ ケイショウシ ノ ココロミ : ヤマダ ヨシオ ノ シイ

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    最後の国学者であることを自任した山田孝雄は日本文学,日本語学,日本史など日本学の多彩な分野にわたって学問的業績を積んだ.そのような学問的歩みのなかで昭和初期の山田はとりわけ皇位継承に関心を示している.ただしこれに関して公刊した業績はなく,富山市立図書館山田孝雄文庫に収蔵されている自筆原稿として残されているのみである.本稿はこの自筆原稿を詳細に分析して,山田の当該問題に関する思想について論じたものである.山田はそれ以外の著書なども含めて,山田自身の天皇観,皇位観そして日本史全般にわたって思索を深めている.本稿はそのなかでもとくに天皇,皇位そして皇位継承というできごとを歴史的に考察するものである

    「一殺多生」について : 柏木義円の発言に沿って

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    日露戦争当時,キリスト教伝道者柏木義円は,事実上主宰していた『上毛教界月報』誌上で,江戸時代の僧天海の作とされる説話を引用して「一殺多生の理」なるものを否定した.この「理」は一人の悪人を殺すことで多くの人々を救う,というものであった.周知のように,柏木は内村鑑三らと並んで日露戦争に際しては非戦論を力つよく提起していた.その文脈において一人の悪人を殺すとは,現実においては戦争,現今の日露戦争を含意していた.つまり,柏木は戦争によってさらに大きな善を生む,という理屈を否定したのである.戦争とは殺人であり,端的にいえば,種々の条件下では殺人を認めるという理解は,現実においては戦争を是認する考えかたに通ずる.そもそも人間とはいろいろな論理を挙げて多数の利益のために一人の命を殺すことを是認しがちではあるが,柏木は真っ向からこの考え方を否定したのである.この考えかたが,柏木義円の人間観の中心にあった.8論文departmental bulletin pape

    当院ICUにおける多職種カンファレンスの導入とその影響について

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    2021年に日本集中治療医学会は、集中治療室における安全管理指針の中で、多職種連携を推進している。  そこで、当院ICU では2021年6月より朝の清潔ケアの時間を変更し、多職種カンファレンスを開催した。その結果多職種カンファレンスは、看護師の病態理解や看護ケアの根拠に繋がり、看護師の学習の場となった。また、術後循環不全のため抜管できず、経口摂取困難な患者において、多職種カンファレンスが早期経腸栄養開始に繋がる可能性が示唆された。journal articl
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