Mie Prefectural College of Nursing Academic Repository / 三重県立看護大学学術機関リポジトリ

Japanese

MCN REPORT Vol.58

MCN REPORT Vol.59

MCN REPORT Vol.60

三重県立看護大学修士（看護学）thesi

福井 菜月

フクイ　ナツキ

      三 重 県 立 看 護 大 学 大 学 院    令和５年度 修 士 論 文             地域の独居高齢者を支援する民生委員の アドバンス・ケア・プランニングにつながる体験                                              学籍番号 ２２１６０９  氏名 福井 菜月      

The Commissioned Welfare Volunteers, who supports elderly people living alone in the community, Experiences that lead to ACP

五味 正治

ゴミ　セイジ

                                         様式２号（第５条関係）               修 士 論 文 要 旨    看護学専攻   小児看護学分野   学籍番号  221603   氏  名  五味 正治  論文題目  住民同士の助け合いにおいて大切なことと助け合い行動 ―過疎地域で暮らす子育て世代に焦点を当てて―   キーワード  助け合い、過疎地域、子育て世代、認識、住民 【研究背景】 過疎地域は、今後のさらなる人口減少と社会資源不足により、経済活動や行政サービス、ライフライン等、日々の生活に深刻な影響を及ぼすと推測され、過疎地域で暮らす子どもや子育て世代が、住み慣れた地域での生活を継続していくには、今以上に困難が生じると予測されている。しかしながら、過疎地域で暮らす子育て世代の住民の助け合いに対する認識や行動は、現状では明らかにされていない。 【研究目的】 過疎地域で暮らす子育て住民が考える、住民同士で助け合うために大切なことと、実際の助け合い行動を明らかにする。 【研究方法】  研究協力に同意が得られた過疎地域の中学生までの子どもを養育している住民 9名に、2022年 7月から2023年2月にインタビューガイドに沿って半構造面接を行い、質的帰納的に分析した。倫理的配慮として、三重県立看護大学倫理審査会の承認を得て実施した（通知書番号 220303）。 【結果】  子育て住民が助け合うために大切だと考えていることは、31 のサブカテゴリーから【普段から関係を深める】【意図的につながる機会をつくる】【住民を理解する】【互いを認め合う】【節度を守る】【無理のない範囲で行動する】【安心して子育てができる環境を整える】【高齢者を支えようとする思いを持つ】【住民サービスを活用する】の 9 カテゴリーが見出された。子育て住民が助け合いと考えている行動は、18 のサブカテゴリーから【子どもを一緒に守り育てる】【高齢者を気にかけ支える】【地域の活動に協力する】【住民の生活を支える】の4カテゴリーが見出された。 【考察】 子育て住民が住民同士で助け合うために大切なこととしては、3つの側面があると考えられる。1つ目は、どこで暮らしていても、誰に対しても必要となる『助け合っていく上での基盤となる認識と行動』であり、さらにそれらは、1）関係構築、2）心掛け、3）資源の 3つに関連する認識に行動が伴っていることが示唆された。2つ目の『子育てを行う上での助け合い』は、子育てや子どもの発達を助ける上で安心して子育てができる環境の整備や、ニーズに応じたサービスの構築が必要と言える。また、地域の人々と信頼しあい、ともに子育てができるコミュニティを作ることや、助け合う行動をとるには、≪地域の子どもの背景を知る≫ことの重要性が示された。3つ目の『高齢者との助け合い』は、出来る住民が出来る範囲で≪高齢者の日々の暮らしに注意を払う≫ことが高齢者だけでなく、高齢者の家族にとっても安心した生活を送ることにつながると考えられる。また、気遣いや助け合いを積み重ね、信頼関係を構築すると、助けを必要とする際に、地域の中で自然に助け合えることが示唆された。よって、地域の体制づくり携わる看護専門職者は、住民の暮らしや助け合いの実際を把握し、住民のニーズを踏まえるとともに、住民がすでに持っている強みを活かして地域づくりを進めていく必要がある。  

住民同士の助け合いにおいて大切なことと助け合い行動―過疎地域で暮らす子育て世代に焦点を当てて―

井上 千彰

イノウエ　チアキ

三 重 県 立 看 護 大 学 大 学 院 令 和 ５ 年 度  修 士 論 文  題目：気管切開直後の気道への加温加湿に対する 看護師の認識 －酸素投与が不要な場合－                     学籍番号  ２２２６０１  氏名   井上 千彰  

気管切開直後の気道への加温加湿に対する看護師の認識－酸素投与が不要な場合－

2023　VOL.26

米山 順子

                                         様式２号（第５条関係）               修 士 論 文 要 旨    看護学専攻  人文社会看護学  分野   学籍番号 222603   氏  名 米山順子  論文題目  ドナー家族が脳死下臓器提供の承諾に至る仕方とその立場 ――本人の書面による意思表示がない場合――  キーワード  改正臓器移植法、脳死下臓器提供、ドナー家族、道義的責任、生活史法 【研究目的】  「臓器の移植に関する法律」が2009年に改正され、本人の書面による意思表示がない場合であっても、家族の承諾のみによって、脳死下臓器提供が可能となった。家族は、たんに本人の表示した意思にもとづいて同意するもしくは同意しないといった対応を行うのにとどまらず、本人の書面による意思表示のない状況において承諾するもしくは拒否する独自の判断主体になる可能性が成立した。これに伴い、家族はより重い判断を行うこととなったと推測される。このような状況を踏まえ、家族が脳死下臓器提供の承諾に至る仕方とその立場を明かにすることを目的とする。 【研究方法】  日本国内において、2010 年以降に本人の書面による意思表示がない状況で脳死下臓器提供を承諾した家族5名にインタビューガイドに沿って、対面による半構造化面接を行った。録音データから逐語録を作成し、語りを読み返し、意味のとりまとめを踏まえてコード化を行う。そのうえで、どのような仕方で承諾に至るのかという観点で類型をみていった。なお、三重県立看護大学研究倫理審査会の承認（通知番号230402）を得て実施した。 【結果】  分析の結果、脳死下臓器提供に対する本人の書面による意思表示がない場合において、ドナー家族となる仕方は、本人と交わした言葉やその人となりから、脳死下臓器提供への意思を推定し、明確に推定できた意思に家族が同意するという仕方の「同意者としての家族」と、本人の意思は部分的もしくは断片的にしか推定できず、それに家族の意思が加えられている仕方の「代弁者としての家族」と、本人の意思を推定することができず、家族の意思によって判断がなされる仕方の「当事者としての家族」であった。 【考察・結論】 ドナー家族になる仕方の違いによって、家族の感じる道義的責任が異なることが考えられた。「同意者としての家族」は、脳死下臓器提供の承諾に対して、従属的な立場につくことになり、この結果に伴う道義的責任の主体から離れる。「代弁者としての家族」は、脳死下臓器提供の承諾の判断が本人の独立した意思に基づいているとは言えず、道義的責任の主体に家族はおかれ、その結果を負う可能性が生じる。「当事者としての家族」は判断の主体が家族であるため、道義的責任の主体に家族はおかれ、その結果を負う可能性が生じると考えられた。本人の意思を推定することができず、家族の意思によって判断される仕方の「当事者としての家族」においては、家族は道義的責任の主体におかれる。しかし、その場合でも、本人の意思を想定し、その意思にもとづくことでみずからの承諾の判断に納得するという可能性があることが考えられた。 医療者は、脳死下臓器提供の承諾の可否をする際に、家族が本人の意思を推定することを支援することが求められ、本人の脳死下臓器提供への意思の推定が困難である場合には、本人の意思を想定できるような支援が重要であると考えられた。家族だけの判断にまかせるのではなく、医療者は家族とパートナーシップを構築し、客観的事実を伝え、十分な話し合いの中で家族の判断がなされることが重要であると考えられた。どのような仕方でドナー家族となっても、その後の経験によってドナー家族の感じる道義的責任は変化する可能性があるため、ドナー家族への長期的な支援が必要であると考えられた。                                           

ドナー家族が脳死下臓器提供の承諾に至る仕方とその立場――本人の書面による意思表示がない場合――

灘波, 浩子

ナンバ, ヒロコ

鈴木, 聡美

スズキ, サトミ

菅原, 啓太

スガワラ, ケイタ

川島, 珠実

カワシマ, タマミ

岡根, 利津

オカネ, リツ

白石, 葉子

シライシ, ヨウコ

Evaluation of a clinical training method in which two nursing students take charge of one patient in Fundamental Nursing Practice: Progress report－ Impact of the 2nd-year pair practicum experience on 3rd-year field-specific training －

芝原, 弥千代

シバハラ, ヤチヨ

尿もれ現象のある自立高齢男性の思い

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