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    発表要旨

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    高大連携授業におけるハテナソンの実践 : 「問われる立場」から「問う立場」への転換を目指して

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     本稿では、高大連携授業におけるハテナソンの実践について報告する。ハテナソンとは、「はてな(?)」と「マラソン」を組み合わせた造語で、質問づくりの手法であるQuestion Formulation Technique (QFT)を中核とした「質問づくりの場」を意味する。高校までの学びにおいては、「問い」に模範解答が存在し、生徒たちは問いに正しく答えることを求められている。一方、大学における学びや社会に出てから直面する課題には模範解答のようなものは存在せず、問いを立てるところも含めて、答えに自らの力でたどり着く力が求められている。つまり、「問われる立場」から「問う立場」になるということであり、高校生の大学への適応を考えた場合、この違いを認識させることが重要であるといえる。そこで、「問われる立場」から「問う立場」への転換の促進を意図して、 京都府立洛西高等学校第2 学年理数コースの生徒を対象にした高大連携授業においてハテナソンを導入した。2017 年4 月から7 月にかけて2 回連続した実践を行ったところ、質問紙調査の結果から問うことの重要性に気づきを得ていることが示唆された

    乳房温存術後照射による放射線皮膚炎とBMI、乳房厚についての検討

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    乳房温存術後に放射線療法を行うと、放射線皮膚炎を生じる。皮膚炎悪化に伴い患者のQOL が低下することから、特に重症化リスク因子を有する患者には、より重点的な介入が必要である。今回我々は当院での温存術後照射による放射線皮膚炎リスク因子として、BMI、CT測定による乳房厚が重要であると仮定し、検討を行った。2015年1月から2020年12月までの6年間に当院にて乳房温存術後照射を実施した女性乳癌患者88例の診療録を後方視的に確認し、患者背景(年齢、BMI、乳房厚、喫煙歴)、皮膚炎のGrade(以下、G)について調査した。さらに、サブグループ解析として、BMI(25.0kg/㎡未満、以上)、乳房厚(33mm未満、以上)により4群に分け、G2以上の皮膚炎発症頻度を比較した。対象患者88例の平均BMI は24.5kg/㎡、乳房厚は33.9mm であり、BMIと乳房厚に有意な正の相関を認めた。G2以上の放射線皮膚炎を発症した症例は全体の36.4%であり、Gradeの上昇に伴い、平均BMI、乳房厚は上昇する傾向にあり、統計学的有意差を認めた。サブグループ解析では、BMIが25.0kg/㎡よりも低い場合、G2以上の皮膚炎発症は乳房厚が大きい群で有意に高いことが示された。本検討より、BMIが高く乳房厚が大きい症例が放射性皮膚炎悪化のリスクであると推察された。さらにBMIと乳房厚は一定の相関を認めるものの、BMIが低く乳房厚が大きい場合にも、皮膚炎悪化に留意する必要があると思われた

    Genome Analysis of a New Bacterial Species of Rhizobium Isolated from Antarctica

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    第4回極域科学シンポジウム個別セッション:[OB] 生物圏11月13日(水)13:00-14:15 国立国語研究所 2階ラウン

    Transmission Control Method for Data Collection by Moving Vehicles Using Private LoRa

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    Internet of Things (IoT) 技術の進展に伴い,走行車両に搭載した様々なセンサの情報を収集・分析することにより様々な社会課題や交通課題を解決できると期待されている.車両によって取得したデータを継続的に広域から効率よく収集するためには,Low Power Wide Area (LPWA) 無線通信の利用が効果的である.しかし,車両は高速な移動に伴って無線通信環境が常に変化するため,低データレートで通信するLPWAの特性上,安定した通信性能を得ることが難しい.そこで本研究では,LPWAの一つであるPrivate LoRaを用いた移動車両からの効率的なデータ収集を実現する送信制御手法として,車載器が基地局から定期的に送信されるビーコン信号を受信した際の受信電波強度に基づき適切な拡散率を選択しデータを送信する手法を提案する.さらに,提案手法の機能を実機に実装し,実証実験によってその有効性を検証する. / With the spread of Internet of Things technologies, it is expected that various social and traffic problems can be solved by collecting and analyzing information of various sensors mounted on moving vehicles. The utilization of the radio communication by low power wide area (LPWA) is examined to continuously collect the data acquired by the vehicles from the wide area. However, it is difficult to achieve stable communication performance due to the characteristics of LPWA that communicate at a low data rate because the wireless communication environment between the vehicle and a base station constantly changes with high-speed movement. In this paper, we propose a transmission control method that achieves efficient data collection from moving vehicles using Private LoRa, which is one of the LPWA communication, and evaluate its effectiveness using an actual experiment.電子情報通信学会 ネットワークシステム研究会(NS), 2022年3月10日-11日, オンライン開

    ゼミ・研究室活性化にむけた全学および1 研究室の取組み、成果および課題 : 学生が主体的に学び、真の実力を身につけて大学を巣立つために

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     平成22 年度後半を始期として、京都産業大学におけるゼミ・研究室活動(教員と比較的少人数の学生が集うゼミナールあるいは研究室という形式・単位での活動)を全学的・組織的に活性化することをねらいとする取組みをいくつかおこなった。まず、ゼミ・研究室活動の実態を把握および共有するためのアンケート調査をおこない、全学部・センターの専任教員総勢三百数十名の85% 以上から回答を得た。つぎに、同調査の目的や結果について全学FD/SD 研修会や学内外の高等教育研究・研修の場などで情報発信と意見交換をおこなうと共に、調査データなどを学内の教職員限定で公開した。さらには、ゼミ・研究室活動の新たな活性化ツールとして「ゼミ・研究室活性化チェックシート」を考案した。これらの取組みは、ゼミ・研究室が学生の専門的知識・技能と汎用的能力をあわせた総合的な能力・実力(就業力)を高める最も有効な学びの場であることを明らかにし、また教員と学生の双方がこのことを意識して様々な活動に臨むことがゼミ・研究室活性化に重要であるという気づきを生んだ。そしてこの気づきに則った実践の試みとして、学生によるルーブリック作りを筆頭筆者研究室における主要な教育研究活動のひとつ(英語学術論文の紹介セミナー)に焦点をあてておこなった。その経過と成果を検証し、ゼミ・研究室活性化の将来像を展望したい

    Anesthesiology

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    当院におけるStageⅣa膵癌の診療現状

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    当院におけるStageⅣa膵癌の診療現状を後ろ向きに検討した。対象は2001年1月1日から2014年9月30日に当院で各種画像検査及び手術所見、病理学的所見により診断したStageⅣa膵癌61例。男性/女性:33/28例、年齢は中央値72歳、PS は0/1/2/3:16/36/5/4例、部位は頭部/頭体部/体部/体尾部/尾部/多発(頭部+尾部):33/3/19/3/2/1例、他臓器癌合併は異時性、同時性を合わせて10例であった。初回治療法は、外科的切除/化学放射線療法(CRT)/化学療法/best supportive care(BSC):14/13/13/21例、観察期間は中央値332日(27?1213日)、予後追跡率は100%で生存8例、死亡53例であった。初診からの生存期間中央値(MST)は全症例(n=61)で368日、抗腫瘍治療群(外科的切除、CRT、化学療法)で473日、BSC 群で218日と、抗腫瘍治療により有意に生存期間の延長を認めた。治療開始後のMST は抗腫瘍治療群全体(n=40)で423日、治療別では外科的切除/CRT/化学療法:520/743/263日であった。本邦の報告と比べ、当院では化学療法及び外科的切除の予後は不良であった。一方で、化学放射線療法の予後は良好であった
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