On the Review of Class Questionnaires to Visualize Learning Outcomes : Initiatives and Future Issues at Kyoto Sangyo University

授業やカリキュラムの改善に取り組む場合、受講者である学生からのフィードバックを収集し、評価することは、学習者主体の教育の実現に向けて重要である。これまで、京都産業大学は2000 年から授業アンケートを実施してきた。2020 年度にはマークシート方式から電子アンケートシステムに変更したが、アンケートの実施率、回答率ともに低下した。また、年々、設問項目数は多くなり、さまざまな課題を解決するため、2021 年度から2023 年度にかけて見直しをおこなった。その取り組みとプロセスを報告する。 他大学の授業アンケートの情報収集や内容が重複する設問項目を精査し、全学統一設問を5 問に集約、全科目実施とした。電子アンケートシステムも学生自身が「学認」のログインID とパスワードでアンケートシステムにログインする方法に変更、学生に対するフィードバック機能を追加した。回答率は回復傾向にあるが、今後、回答率やフィードバック機能の利用者数の動向を注視していく必要がある。departmental bulletin pape

Development of Indian Economy and Relationship between Business and Cultures in India

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Laboratory of Embryology

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医療における同意と親密な関係性 : 憲法上の「個人の尊重」から(2・完)

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Center for Plant Sciences : Research Activity Annual Report 2024

地球上には、多様な種の植物が存在し、光合成を中心とする物質生産を行っている。植物科学研究センターでは、植物のもつ多様性とその物質生産能力に着目し、その能力をゲノム解析、分子生物学的解析、生化学的解析などの手法を駆使して明らかにしている。また、多様な植物の能力を最大限に利用して利用価値の高い農作物を育種するための技術開発を行うとともに、それらを利用して持続可能な社会の実現にむけた取り組みを行っている。本報告では、令和6年度における植物科学研究センターの研究成果について概説する。departmental bulletin pape

Japanese Language Education for Foreign Student-Athletes : Evaluating the Use of Task-Based Language Teaching (TBLT)

本研究は，外国人スポーツ留学生を対象に，タスク・ベースの教授法（TBLT）を用いた日本語教育実践の効果を検証したものである。検証の結果，スポーツに関連した具体的なタスクを授業に取り入れることで，学習者の日本語でのコミュニケーション能力が向上し，学習動機が高まる傾向が見られた。さらに，一連の活動を通して，外国人スポーツ留学生に対する日本語教育実践において，TBLT が有効なアプローチであることを示す結果となった。また，今後の課題として，外国人スポーツ留学生の日本語ニーズを把握し，それに基づいたシラバスデザインの再検討や，キャリア支援に繋がる日本語教育の実践と強化の必要性が浮かび上がった。departmental bulletin pape

Literature Review : Business Model, Business Model Innovation

ビジネスモデルは，アカデミアからだけでなく実務家からも注目されている研究テーマである．本稿の目的は，ビジネスモデルについての文献をレビューし，ビジネスモデルの議論の焦点を整理することである．本稿は，（1）既存のビジネスモデルの議論における研究視角，（2）ビジネスモデルを分析・表現する際に用いられてきたツール，に着眼しながら既存研究を検討し，将来的な研究課題を提示する．departmental bulletin pape

A Study of The Role of Charles Dullin in Simone de Beauvoir’s Writings

ボーヴォワールは高校教師をしていた頃に俳優兼演出家のシャルル・デュランと出会い, 彼のの指導力と演技力に心酔する。小説『招かれた女』執筆の際, 実生活の伴侶であるサルトルをそのまま作中人物ピエール・ラブルースに仕立て上げることに困難を覚え, デュランの特徴を借りてパリ的人物を創り上げた。さらにアトリエ座の劇団員からインスピレーションを得て夥しい数の俳優, 歌手, 脚本家といった人々を登場させた。実はこのパリ演劇界が持つ放縦な雰囲気は,ピエール, フランソワーズ, グザヴィエールからなる「トリオ」の試みと調和しており, 演劇界という背景は作品にとって必須の芸術的選択となっている。他方, 回想録においてもボーヴォワールはデュランの活動について多くのページを割いている。伴侶のシモーヌ・ジョリヴェに影響された占領中の彼の日和見的な選択と戦後の不遇な晩年の記録は, 回想録の中で芸術家の自由と責任の問題を提起している。デュランとの出会いは, 演劇界そのものがボーヴォワールの作品群に欠かせない要素となっていく結果をもたらした。departmental bulletin pape

Vegetarianism and Personality Traits in Japan : Negative Effect of Agreeableness on Avoidance of Animal Products

本研究の課題は菜食主義とパーソナリティとの関係性を明らかにすることである。塩谷（2024）の結果に基づいて，協調性の低い人びとほど菜食を実践しやすいという仮説を検証した。日本全国に居住する20-69 歳の男女（N=3000）を対象に2023 年10 月にインターネット調査を実施し，動物性食品回避傾向と主要5 因子パーソナリティ（外向性，協調性，勤勉性，神経症傾向，開放性）を測定した。動物性食品回避傾向に対して重回帰分析を行ったところ，協調性と勤勉性が有意かつ実質的な効果を持ち，協調性の低い人びとほど，また勤勉性の高い人びとほど菜食を実践しやすいという関係が見られた。本研究の仮説は支持され，協調性の低さが菜食を促すという知見の頑健性が高まった。departmental bulletin pape

The Potential in Academic Collaboration to Enhance Student Experiences in a Society of Lifelong Learning 3 : A Report on the Collaboration between Kyoto Sangyo University Gallery and Kyoto Sangyo University Junior and Senior High School History Club

京都産業大学附属中学校・高等学校歴史部と京都産業大学ギャラリー（博物館相当施設）とは、2016（平成28）年度から現在に至るまで連携・協働した取り組みを行っている。本稿は2021（令和3）年度にギャラリーで開催された企画展において、歴史部の生徒が展示見学、展示考察、測量実習、模型制作、エクスカーション及び展示を行った活動の報告である。特に京都・大原の立体模型制作と展示において、中高生が主体的に取り組む場面を創出した結果、生徒自身の学びの過程の中にこそ、探究心を生み出す大きな学びがあることが分かった。博物館見学やモノづくりが中学校・高等学校における地理・歴史教育や探究学習における深い学びをもたらすきっかけとなり、大学や生涯学習社会における研究や好奇心の発揚へとつながると考えられる。departmental bulletin pape