大腸憩室出血に対し、スコアリングシステムを用いた新しい治療戦略と、その有効性の検証

自治医科大学博士（医学）令和6年度doctoral thesi

ポイツ・ジェガース症候群における単回の経口的および経肛門的ダブルバルーン小腸内視鏡で到達できなかった小腸ポリープの転帰と内視鏡再施行時期の提案

自治医科大学博士（医学）令和6年度doctoral thesi

術後再建腸管を有する患者におけるダブルバルーン内視鏡下内視鏡的逆行性胆管膵管造影、および結石除去術の有用性と安全性の検討

自治医科大学博士（医学）令和7年度doctoral thesi

Combination of cytoplasmic and nuclear patterns on Hep-2 antinuclear antibody is useful as a screening test for antisynthetase syndrome

自治医科大学博士（医学）令和7年度doctoral thesi

Use and Effectiveness of the “Skills Check Form” for Second-Year Post-Graduation Nursing Staff

【目的】「スキルチェック票」をどのように活用し，卒後2年目のスキルチェックの必要性をどのように考えているのかを明らかにし，「スキルチェック票」の活用と効果を検討すること。 【方法】卒後2年目のスキルチェックの活用の実態調査の結果を用いて，量的データは記述統計を行い，自由記述は内容の類似性に沿って整理した。 【結果】「スキルチェック票」の自己評価は85％以上，他者評価は70％以上が，卒後2年目のスキルチェックは必要であると回答した。自己評価が必要な理由では，【自己課題の明確化】【知識技術の再確認】などが抽出された。他者評価が必要な理由では，【指導を受ける機会】【精神的なサポート】などが抽出された。 【結論】卒後2年目の「スキルチェック票」は，卒後2年目の習熟度の情報共有，看護技術を経験するための業務調整，指導方法の検討などに活用されていた。また，スキルアップや精神的な支援の機会となっており，卒後2年目のスキルチェックは必要であると考えられた。departmental bulletin pape

前立腺肥大症に伴う下部尿路症状に対して季節変化や寒暖の知覚が及ぼす影響およびデュタステリド投与の治療効果と前立腺移行領域体積の変化率との関連に関する研究

自治医科大学博士（医学）令和7年度doctoral thesi

Difficulties and Ideas of Neonatal Intensive Care Unit Nurses for the Practice of Family-centered Care Under Restricted Visiting During COVID-19 Countermeasures

目的：新型コロナウイルス感染症対策による面会制限下で新生児集中治療室（以下NICU）看護師がファミリー・センタード・ケア（以下FCC）を実践する上での困難と工夫を明らかにする。 方法：研究デザインは質的記述的研究である。フォーカス・グループ・インタビューで，データ収集を行い，安梅のグループインタビュー法を参考に分析を行った。研究対象者は,NICU4年以上かつNICUと新生児回復室両方の勤務経験があり，新生児集中ケア認定看護師によるFCCの勉強会に参加した看護師であった。グループ数は６グループ，1グループの人数3名から5名（総人数25名）であった。 結果：面会制限がFCCの実践を困難にしたこととして，重要カテゴリー5つが抽出された。面会制限下で工夫して行ったFCCとして【限られた時間の中で家族を尊重した関わり】などの6つの重要カテゴリーが抽出された。 考察：NICU看護師は，面会制限によりFCCの実践に多くの困難を感じていたが，機会を逃さず高いコミュニケーション能力やチーム力を発揮し，限られた時間の中で工夫してFCCを実践していた。departmental bulletin pape

Factors Influencing Communication Skills and Empathy of Nursing Students in Clinical Practicum

背景：臨地実習経験により高まるとされる看護学生のコミュニケーションスキルや共感性について，その影響要因を明らかにすることによって臨地実習における教育的示唆を得る。 目的：臨地実習前後における看護学生のコミュニケーションスキル及び共感性の影響要因を明らかにする。 方法：看護学部2年次生を対象とし臨地実習前後に質問紙調査を実施し，前後で欠損のない42名を解析対象とした。コミュニケーション・スキル尺度ENDCOREs（ENDCOREs）及び多次元共感性尺度（MES）の実習前後の変化を目的変数，学生の経験等を説明変数とし重回帰分析を行った。 結果：ENDCOREsにおいて，解読力では患者とのコミュニケーションの取りやすさ（β=0.348），他者受容では患者の年代（β=0.440）及び患者の変更（β=0.285），関係調整では高齢者とのコミュニケーションの苦手意識（β=0.298）及び患者とのコミュニケーションの取りやすさ（β=0.320），MESの被影響性では高齢者と暮らした経験（β=0.325）が影響要因であった。 結論：臨地実習において，世代が異なる患者や複数の患者と援助的関係を築く機会を得ることで，コミュニケーションスキルの向上が推察された。初めての実習経験が他者からの影響の受けやすさを変化させる可能性が推察された。departmental bulletin pape

Changes in Nursing Practice for University Hospital Nurses after Experiencing Dispatch to Hub Hospitals in Remote Areas

【目的】本研究は，A大学病院の看護師がへき地医療拠点病院への派遣で得た経験，それに基づき認識する帰院後の看護実践の変化を明らかにし，今後の支援組織としての取り組みについて示唆を得ることである。 【方法】2年間のへき地医療拠点病院の派遣を修了し，A大学病院に帰院した4名を対象に，帰院6か月後に派遣先病院での経験と，その経験に基づき認識する帰院後の看護実践の変化について，質的記述的に分析を行った。 【結果】派遣先病院で特に退院支援に関する多職種連携，退院後の生活を見据えた支援の必要性を認識する経験をしていることが明らかになった。それらの経験に基づき，帰院後は入院早期から患者や家族の生活状況について詳細な情報収集とアセスメントを行い，退院後の生活を見据えた退院支援を行うことに活かしていることが確認された。 【考察】今後は，派遣者が派遣の経験を帰院後の部署で発信し，個人の看護観の発展，ひいては組織の看護の質の向上へと繋げられるように，所属部署の看護師長や看護管理者と連携して支援することが支援組織が取り組む課題と考える。departmental bulletin pape

Sudden Death During Bathing: Autopsy Reveals Cerebral Arteriovenous Malformation

Arteriovenous malformations (AVMs) in the brain can induce seizures, potentially leading to fatal accidents. Here, we present an autopsy case of sudden death related to bathing, wherein a cerebral AVM may have been the precipitating factor. A man in his seventies, with no significant medical history, was discovered deceased in a bathtub. Notably, he had a history of methamphetamine use and admitted to consuming the drug 2 days before his demise. Initially, authorities suspected methamphetamine involvement in his death, prompting a forensic autopsy. Post-mortem examination revealed indications of drowning along with an AVM located on the basal surface of the left frontal lobe. Histopathological analysis revealed gliosis in the surrounding brain parenchyma, indicative of tissue ischemia resulting from vascular stealing. Additionally, hemorrhaging was observed around the right dorsal metacarpal vein, identified as the drug injection site. However, toxicological analysis and histopathological findings suggested methamphetamine was unlikely to have contributed to his death. The cause of death was determined to be drowning, with the cerebral AVM potentially precipitating seizures preceding the event. Despite frequent occurrences of bath-related deaths in Japan, autopsies in such cases are uncommon. This case underscores the significance of conducting autopsies in bath-related fatalities to uncover underlying pathologies.departmental bulletin pape