198 research outputs found

    鈴鹿市における伝承食文化(第3報) : 国府地区・平野町の食文化

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    鈴鹿市国府地区・平野町に伝承されている食文化「そうめんぬた」について探訪し,次の結果を得た。1.「そうめんぬた」は核家族世帯より複合家族の世帯に多く,日常的に調理されている。2.「そうめんぬた」の供食目的については法事食が最も多くみられ,次いで日常食としてであった。3.「そうめんぬた」に用いる材料(主材料・副材料)については,古くから伝承されてきた材料は,時代の嗜好変化とともに少しずつ変わってきている。4.「そうめんぬた」の供食法についてはご飯と一緒に食べることが多く,ご飯のおかずの一献立としている。嗜好状況について家族全員に好まれている。5.「そうめんぬた」の嗜好は年齢が高くなるにしたがって,「大好き」が増加している。6.その他,平野町に伝承される食文化に「どうかんだんご」がある。「天王祭」の伝承は住民あげて参加をしている。また,この祭事には必ず「どうかんだんご」を各家で作ったり,店で購入して行事食として伝承されている

    鈴鹿市玉垣地区における山の神行事

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    鈴鹿市玉垣地区における山の神行事の状況について現地において聞き取り調査を行なった。次のような結果を得た。(1)山の神行事の分布は農村の活性化に関連があり、農村地帯に多い。(2)祭祀場所は神社、または、山の神の祭祀場で行なう。(3)祭祀の実施は玉垣地区は秋1回であるが、土師地区のみ2回実施する。(4)祭祀の供物は赤飯、鶏飯、御神酒、みかん等である。(5)祭祀の象徴である「どんど火」は住宅事情により小さい火に移行してきた。(6)山の神行事は男児が中心に参加するのが原型であるのが、昨今においては子供数の減少により女児の参加の地域も増えてきた

    鈴鹿における伝承食文化(第2報) : 庄野地区の食文化

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    鈴鹿の庄野地区に伝承される食文化について調べた結果,次のようであった。1.「焼米俵」は丙辰紀行(林羅山著)によると宿場の土産として売られていたが,今では記録に残るのみとなった。2.「毬もち」は名物として,昭和の初期まで売られていたが,今は僅かの家庭でお盆に作るぐらいになった。3.「毬もち」を商品としている店舗(7店舗)を訪ねてみたが,地方により呼び名,作り方あんの種類,もちの大きさ(重量),もちの上面につける糯米の色等が,異なっていた。4.「地蔵盆の土用餅」は20年程前に一旦消滅したのを,年に1回くらいは村の住民が集い,親睦を高めようと復活している。5.「川浚えの鶏飯」は出合い仕事が終わり,夕食でその労をねぎらうために村の衆が一献するのである。しかし,昨今では人気がなくなってきているようである。以上,庄野地区の昔ながらの食習慣も現代の生活感覚にはあわなくなり,消えゆきつつあることを実感した

    Fulminant candidemia diagnosed by prompt detection of pseudohyphae in a peripheral blood smear

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    A 77-year-old man treated with prednisolone for pemphigus developed severe sepsis by Pseudomonas aeruginosa and methicillin-resistant Staphylococcus aureus. Several antibiotics were administered. A peripheral blood smear showed growth of a large number of yeast extending pseudohyphae which could be seen both inside and outside of leucocytes. Antifungal agents were added immediately, however, he did not recover. Several days later, blood culture showed Candida albicans septicemia. The autopsy revealed microabscesses in the lung, heart, liver and kidney. A large amount of neutrophil invasion and yeast with peudohypae were also detected

    Feeding habits of Netrostoma setouchianum (Kishinouye, 1902) collected from the central part of the Seto Inland Sea, Japan

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    根口クラゲ類エビクラゲの摂餌生態を解明するために,瀬戸内海産個体を用いて吸口構造および消化管内容物の観察を行った。吸口は長径約350μm,短径約130μm の楕円形に近い形であり,このサイズクラスの動物プランクトンが捕食されると推定される。採集した7個体の内,4個体の口腕水管内から小型浮遊性カイアシ類Paracalanus parvus s.l., Oithona sp. の2種が検出された。これらの体幅は吸口のサイズと一致する。The feeding habits of the rhizostome Netrostoma setouchianum (Kishinouye, 1902) collected from the central part of the Seto Inland Sea, Japan was examined based on observations of the structure of secondary mouths and contents in the canals and stomach. The mouths were oval, approximately 365 μm along the major axis and 130 μm along the minor axis. Small-sized planktonic copepods such as Paracalanus parvus s.l. and Oithona sp. were found in the canals and had body widths that fell well within the size of the mouths.本研究の一部は日本学術振興会科学研究補助金(基盤研究 B25304031,代表 大塚 攻;基盤研究B26304030,代表 西川 淳)によって行われた
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