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    基礎看護学実習における看護学生の実習過程と実習環境に対する評価 : 基礎看護学実習と成人看護学実習の比較から

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    基礎看護学実習における実習過程評価と実習環境評価と成人看護学実習との比較から基礎看護学実習を評価することを目的として、基礎看護学実習の学生88名と成人看護学実習の学生187名を対象に、自記式質問紙調査を実施した。調査内容は、授業過程評価スケールとClinical learning environment scaleによる実習環境評価である。分析は、基礎看護学実習における各尺度における記述統計とPearsonの積率相関係数、基礎看護学実習と成人看護学実習の比較をt検定で求めた。基礎看護学実習の実習過程評価の平均値は【4教員、看護師-学生相互行為】【9実習記録の活用】【10学生-人的環境】が高く、【6教員、看護師間の指導調整】が低かった。総合得点と下位尺度はすべて中得点領域であった。実習環境評価では『4学生の満足度』が高く、『2臨床実習指導者の関わり』が低かった。実習過程評価の合計得点と実習環境評価の下位尺度では『1病棟スタッフと学生の関係』『2臨床実習指導者の関わり』に正の相関がみられた。基礎看護学実習と成人看護学実習の比較では、実習過程評価の【4教員、看護師-学生相互行為】、実習環境評価の『4学生の満足度』が基礎看護学実習で高く、『5病棟の組織管理と慣例』は成人看護学実習が高かった。基礎看護学実習における実習指導評価を高めるため、教員と看護スタッフが指導内容に一貫性を保つこと、初めて臨床に身を置く学生の心理状態に配慮し、学生の性格や傾向に合わせて働きかけること、学生が自分の存在を認められ指導を受けているという実感をもつよう働きかけること、臨床における看護師の行動の意味を伝えていくことの必要性が示唆された

    日本語版ECTBを用いた成人看護学実習指導の検討 : 実習指導者と看護学教員の評価から

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    成人看護学実習指導における実習指導者と看護学教員の役割を検討することを目的に、日本語版ECTBを用いて実習指導者と看護学教員の実習指導評価について調査した。分析対象者は実習指導者39名、看護学教員4名であった。実習指導者と看護学教員との要素別平均値を比較すると、実習指導者では「実践的な指導」「学生への理解」が看護学教員よりも高く、「学習意欲への刺激」「理論的な指導」は看護学教員が高かった。実習指導における役割は、実際の実習指導内容が反映されており明確に意識されていることがわかった。実習指導者間の指導評価では、「学生に実習をすすめる上での情報提供をしているか」「担当指導教員と良い人間関係を保っているか」の2項目で、臨地実習指導者が実習指導係よりも有意に高かった。看護師経験年数や実習指導経験年数、実習指導対象学生の学年別の違いでは有意差はみられなかった。効果的な実習のためには、実習指導者と看護学教員との連携の必要性が示唆された

    成人看護学実習における学生の看護実践能力への自信度と関連要因の分析 : 学年, 実習過程評価, 実習環境の検討

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    成人看護学実習における看護実践能力への自信度の特徴と、学年、実習過程の評価、実習環境との関連を明らかにすることを目的として、3年生延べ67名と4年生延べ120名を対象に、自記式質問紙調査を実施した。調査内容は、看護実践能力への自信度、授業過程評価スケール、Clinical learning environment scaleによる実習環境評価である。分析は看護実践能力への自信度の学年別比較はt検定を実施し、関連要因については一元配置分散分析、相関係数確認後、重回帰分析を行った。学生の実践能力への自信度は【ヒューマンケアの基本に関する実践能力】が最も高く、【実践の中で研鑽する基本能力】が最も低かった。【ケア環境とチーム体制整備能力】は3年生に比べ4年生が有意に高かった。看護実践能力の自信度を従属変数とした重回帰分析では、「学習内容・方法」、「カンファレンスと時間調整」、「学生-患者関係」が関連していた。看護実践能力への自信度を高めるために、実習が受け持ち患者を中心に一連の流れに沿って展開できるような調整とカンファレンスによる実践内容の意味づけ、患者との関係性を考慮する必要性が示唆された

    日本語版ECTBを用いた成人看護学実習の実習指導評価 : 看護学生と実習指導者、実習指導者の役割による比較から

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    看護学生と実習指導者、実習指導者の役割による比較から、成人看護学実習の実習指導評価を行うとともに、日々の指導者の実習指導における思いについて明らかにし、学生にとって効果的な実習指導への示唆を得ることを目的する。成人看護学実習を履修した学生95名とその実習指導を担当した実習指導者80名を対象に、学生へは日本語版ECTBを用いた自記式質問紙調査を、実習指導者には日本語版ECTBと日ごろの実習指導への思いについて質問紙調査を実施した。分析は、記述統計を行い、看護学生と実習指導者の比較および実習指導者の役割による比較においてt検定を行った。実習指導者の実習への思いについては、質的帰納的に分析を行った。看護学生と実習指導者の比較では、『学生への理解』で実習指導者よりも看護学生のほうが有意に低かった。臨地実習指導者および実習指導係と日々の指導者の2群の比較では、『学習意欲への刺激』、『理論的な指導』、『学生への理解』で日々の指導者の方が有意に低かったが、『実践的な指導』では有意な差は認められなかった。日々の指導者の実習指導における思いからは、【学生間の差】、【学生の実習態度】、【学生の看護実践】、【実習指導のしづらさ】、【大学への要望】が抽出された。効果的な実習指導のために、看護学生の気持ちに寄り添うこと、学生の指導内容の理解度を確認すること、記録物を介した指導を活用すること、日々の指導者と教員は連携を積極的に図るとともに、態度面への継続した指導を行うことの必要性の示唆を得た

    臨地実習における学生の困難感の特徴と実習状況による困難感の比較 : 基礎看護学実習と成人看護学実習の比較を通して

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    臨地実習における学生の困難感の特徴を明らかにし実習状況による比較を行うことで、学生にとって効果的な実習指導を検討することを目的とし、A看護系大学で基礎・成人看護学実習を履修した学生177名を対象に、自記式質問紙調査を実施した。調査内容は、先行研究に基づいて独自に作成した、実習における困難感に関する71項目で5件法にて回答を得た。実習で対象者全員が該当しなかった3項目を削除し、項目分析、因子分析、t検定およびχ2検定を行った。因子分析の結果、実習における学生の困難感は『看護過程の展開』、『カンファレンスの運営と討議』、『患者との関わり』、『指導者との関わり』、『看護援助の実施』の5因子が抽出された。基礎、成人看護学実習ともに困難感の順位は同列であり、『看護援助の実施』が最も高かった。また、基礎看護学実習における困難感が全て有意に高く、困難感の3群比較では、基礎看護学実習での高群の割合が有意に高かった。成人看護学実習中に患者変更があった対象者は、「看護問題の優先順位をつけること」や「患者との接し方」などに困難感が高かった。また、実習1回目よりも2回目の方が、「看護過程の展開」や「カンファレンスの運営と討議」についての困難感が低かった。指導者は、基礎看護学実習においては学生が何に困難感を抱いているのかを早期に把握し、不安や緊張の緩和を図るといったより細やかなサポートを行う必要がある。また、受け持ち患者が変更される場合は、学習への影響を考慮して指導する必要がある。さらに、学生が自身の課題に取り組みながら実習による経験を積み重ねることで困難感を学びや自信に繋げ、自分の看護実践に自信をもって自己成長できるよう導くことが不可欠である

    Prevention of neonatal estrogen imprinting by vitamin A as indicated by estrogen receptor expression in the mouse vagina.

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    Treatment of female mice with estrogen during the neonatal period induces estrogen-independent persistent proliferation and cornification of the vaginal epithelium when the animals become adults. However, the occurrence of such irreversible vaginal changes is blocked by concurrent retinol acetate (RA) treatment. This study aimed to determine the expression pattern of estrogen receptor (ER) alpha and beta in the vaginas of ovariectomized 35-day-old mice treated neonatally with 17beta-estradiol (E(2)) and/or RA. The amounts of ERalpha and ERbeta mRNA molecules in the vaginal RNA samples were determined by competitive reverse transcription/polymerase chain reaction. The levels of both mRNAs were lower in ovariectomized mice that had been treated neonatally with E(2) but not in those treated with E(2) plus RA. Neonatal E(2) treatment caused a decrease in the percentage of ERalpha-immunoreactive cells in the vaginal stroma during adulthood, and concurrent RA treatment inhibited the decrease. The amount of each ER mRNA was also measured in the vaginas of mature mice treated with E(2) and RA; no inhibitory activity of RA was seen in the mature mice. Our studies indicate that, in mouse vagina, the irreversible effects of neonatal imprinting by estrogen might be prevented by the simultaneous administration of vitamin A through the inhibition of a decrease of the number of ER-expressing cells
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