13 research outputs found

    新人看護師における点滴静脈注射の技術獲得に関する実態

    Get PDF
    報告Report新人看護師が点滴静脈注射実施において困難であった内容と技術獲得につながった経験内容の実態を明らかにし、点滴静脈注射の技術獲得につながる看護基礎教育および現任教育に対する示唆を得ることを目的として、本学看護学部・看護短期大学部の卒業生を対象に、卒後6ヶ月目に質問紙調査を実施した。その結果、新人看護師が点滴静脈注射実施において困難を感じた経験内容は、薬剤の理解、準備の手早さ、状況に応じた滴下速度調節、点滴静脈注射のトラブルへの対応など臨床場面に即したことであった。技術獲得に役立った経験内容は、職場での技術チェック試験や先輩看護師からの助言・指導、失敗体験の振り返りであった。新人看護師の点滴静脈注射の技術獲得に向けて、基本技術の習得とともに実践での状況に合わせた教育、また振り返りを含めた個別的な指導が重要である

    紙上事例を用いた成人看護学看護過程演習の評価(第1報) : 看護過程演習前後における学生の自己評価

    Get PDF
    調査報告成人看護学の紙上事例を用いた看護過程演習における学生の理解の現状を把握することを目的に、本学3年次学生に対して、演習前後に自己評価調査を実施した。その結果、1.演習後、看護過程について自己評価得点の上昇がみられ、2.情報の解釈・分析・統合の中でも健康障害について学生が困難を感じる現状が明らかになった。看護過程の理解を進めるためには、学生の理解状況に合わせた指導を今後とも継続していく必要がある

    紙上事例を用いた成人看護学看護過程演習の評価(第2報) : 実技演習との関係からみた看護計画記録の分析

    Get PDF
    調査報告成人看護学看護過程演習に実技演習を取り入れることが、学生の学習に影響を及ぼしているかどうかを知るために、学生がグループで立案した看護計画および学生の反応を検討した。結果として、実技演習後に看護計画立案を行ったグループはそうでないグループに比べ、痛みに対する観察に着目していた。看護計画の立案と実技演習のどちらを先に行いたいかの質問には有意差を認めなかった。自由記載から看護過程に実技演習を取り入れることは患者をイメージしやすく効果的だと考えられた

    山村地域に暮らす中高年者の生活習慣と主観的健康感・主観的満足感

    Get PDF
    調査報告Report山村地域に暮らす中高年者の日常生活に着目し、健康の維持に関わる要因を探るために、生活習慣と主観的健康感・主観的満足感について調査を行った。その結果、今回調査対象となった中高年者は、それぞれの仕事・役割をもって生活し健康的な生活習慣を維持していた。また、地域との交流を保ちながら生活しており、そのことが住民の主観的健康感・主観的満足感の高さに影響していると考えられた

    本学の成人看護学における看護技術教育

    Get PDF
    報告Report2003年3月、厚生労働省から公表された、「看護基礎教育における技術教育のあり方に関する検討会報告書」を受け、2003・4年度に実施した看護技術教育について検討・評価を行った。2001・2年度入学生の看護基礎教育課程・成人看護学は、成人看護方法論I~IV、成人看護実習I・IIの6科目で構成されている。成人看護学では、看護技術の原理・原則を基盤として、技術の応用と発展的な学習を目標に取り組んだ。成人看護方法論IIでは、心電図検査・肺機能検査を実施した。すべての学生が操作方法を理解し、正確な検査結果を得ていた。臨地実習では、実習前の自己学修課題・期間中の学内演習・臨地実習中に体験した看護技術を調査した。調査結果から、学生が実習中に見学・体験できる看護技術は必ずしも多いとは言えなかった。さらに、学習環境の整備・教育方法の工夫に積極的に取り組む必要がある

    紙上事例を用いた成人看護学看護過程演習の評価 (第3報) : 関連図を取り入れた演習における学生の自己評価の変化

    Get PDF
    報告Report成人看護学での紙上事例を用いた看護過程演習において、健康障害についての解釈・分析・統合の理解が深まるような演習方法の検討を行い、本学3年次学生に演習前後の自己評価調査を実施した。その結果、健康障害についての関連図作成をグループで取り組ませたことで自己評価得点の有意な上昇がみられた。しかし、演習後にも分析・統合に困難を感じる学生が2割程度みられ、基本的な健康査定や病態の変化など根拠をもとに自ら思考する能力を開発する指導方法についてさらに検討していく必要がある
    corecore