26 research outputs found

    認知症高齢者を対象としたパーソンセンタードケアにおける尊厳の保持とコミュニケーションの理念に関する研究

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    この研究の目的は、認知症高齢者を対象としたパーソンセンタードケアにおける尊厳の保持とコミュニケーションの理念について検討することにある。認知症高齢者の声に耳を傾けること、言葉と行動にきめ細やかに心を傾けながら、寄りそうことによって、その当事者の視点を理解することに近づくことが出来る。人の価値を認めることや、尊重、信頼はパーソンセンタードケアの真髄である。さらに、当事者の価値を認める介護提供者の育成のためには、組織管理者、家族といったケア提供者を取り巻く人々が、ケア提供者の価値を認め、パーソンセンタードケアを実践できるしくみを作り上げていくことが肝要である

    子どもの人権と医療福祉的課題 : 生活環境に関する問題を中心として

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    この研究の目的は、子どもの人権について、医療福祉に関する分野、とりわけ生活環境の問題に焦点を絞って検討を行うことにある。そのために具体的な医療福祉的課題の一つとして、病児・病後児へのケアについて検討し、さらに、同和地区と貧困についての検討を行い、そこでは、医療福祉的面における欠落をカバーする制度等が不十分であった点を指摘した。生活環境が、医療を必要とする病によって、あるいは、地区への差別からくる貧困によってもひどい状況となり、子どもが個人として尊重されないのであれば、我々はその生活環境を変えていく努力をしていく必要がある

    シルバーハウジングにおける生活環境と医療福祉的ニーズ : 事例調査を手がかりとして

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    この研究の目的は、シルバーハウジングにおける医療福祉的ニーズに関する支援の現状と課題について、大阪府における事例調査を手がかりとして検討することにある。シルバーハウジングの医療福祉的支援に関しては、高齢者住宅財団による『生活援助員等業務ハンドブック(改訂版)』において、生活援助員等の業務についての全国的「標準」が提示されている。これを踏まえて、地域、あるいは各住宅の生活環境や利用者の個別性に応じた支援を実践していくことが肝要である

    地域福祉計画策定過程における住民参加の倫理に関する研究

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    近年、市町村地域福祉計画が各地で策定され、地域福祉に関する施策に影響をもたらしつつある。地域福祉計画の策定過程には、地域の住民が参画することが期待されている。住民を対象とした地域福祉に関する統計的調査や、住民座談会(住民懇談会)や福祉関係者へのヒアリング調査などの方法によって、あるいは、住民が策定のワーキングチームに入るなどのより直接的方法によって、住民の参加が実践されているという側面がある。地域福祉計画の策定過程に住民が参加する場合に、前提となることは、その地域で一定のレベルの福祉教育が実践されているという土台の存在である。各地域での福祉教育の充実を図ることが、住民参加を実践していく上で必要となる。さらに、地域福祉計画策定に関する専門家が作成した言説に、あらゆる立場の住民が影響を与えうるしくみがあってこそ、住民参加が実現しうるのである

    社会福祉分野におけるニードと社会システムの変動に関する研究

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    この研究では、日本におけるニード論に関する先行研究の検討を行い、その検討を踏まえて、ドイツの社会学者、N.ルーマンによる社会システム論を援用して、社会福祉分野におけるニードが社会システムを変動させる機能についての試論を提示した。社会福祉分野におけるニードのシステム変動機能に関しては、システムがオートポイエーシス的システムとして、ニードに対応する構成要素を作り出していくことにより、新たなシステムが作り出されていく。言い換えれば、ニードには、システムを変化させる機能があると指摘することができる。さらに、ニーズのシステム変動機能に関する事例として、大阪府のある中学校に、中国から一人の女子生徒が転入したケースについて、その家族を取り巻く社会システムの変動とともに検討した

    Seraph Of The End 16

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    ilus. ; 11,5 cm x 17 cm

    Production of an index which perceives "the power of expression as self-expression", and "the power of expression for telling an object"

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    本研究は, グローバル化した現在の社会において必要不可欠な表現力を育成するための指標について検討することを目的に行った。1年目の今年度は, 子どもの実態を考慮した表現力の発達段階表を作成した。表作成における基礎データは, 筆者らの所属する幼稚園, 小学校, 中学校の教員を対象に行った聞き取り調査である。表は, 言語的表現力と非言語的表現力それぞれについて, 相手にかかわらず表現・伝達する際にできていて欲しいこと, 相手を意識して表現・伝達するという点でできていて欲しいことを分類・整理したものである。表は, 作成後に, 筆者らの所属する幼稚園, 小学校, 中学校の教員から妥当性についての意見聴取を行い修正した。次年度は, 作成した発達段階表を基に, 子どもたちの日常生活における表現力を見取るパフォーマンス課題とルーブリックを作成・試行する予定である
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