23 research outputs found

    看護学生の早期体験学習にがんサロン訪問を導入した試み

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    看護学生の初年次科目である医学概論・生命倫理において、早期体験学習の一環として自主グループのひとつであるがんサロン訪問を実施した。看護教育の中で生命倫理を患者サイドからアプローチする方法において、今回の取り組みは非常に重要であると思われた

    ADHDをもつ子どものためのSummer Treatment Programの意義 : いずもサマースクール実施に向けて

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    ADHDをもつ子どものための包括的治療としての夏期治療プログラム(Summer Treatment Program : STP)の意義について文献的考察をした。ADHDの原因については、多くの研究にも関わらず十分に解明されていないところが多い。ADHDの治療方法としては、薬物治療による効果が70~80%の子どもに見られるために、薬に頼りがちである。しかし、ADHDをもつ子どもが抱える併存障害の重症化を予防する観点から考えても、治療的エビデンスのある行動療法と中枢神経刺激薬を中心とした薬物療法を組み合わせた包括的治療が重要である

    先天性心疾患の乳幼児を育てる母親の抱く育児ストレスの概観と支援の展望

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    目的は,先天性心疾患の乳幼児を育てる親の育児ストレスに着目し,育児ストレスの現状と地域で支えるために必要な支援について示唆を得ることである。方法は,国内外における過去15 年間(2002 年8 月~ 2017 年8 月)の原著,報告,総説,学位論文を対象に,「先天性心疾患」「子ども」「育児ストレス」「ソーシャルサポート」congenital heart disease, child , parenting stress,social support, で検索をし,文献レビューを行った。結果,21 論文を分析対象とし,現状としては日常生活が心臓に及ぼす負荷とそれに伴う日常生活の制限及び精神面・身体面における成長や発達の関係において育児ストレスを抱き,医療従事者のソーシャルサポート(以後,SS という。)の活用が育児ストレスの緩和に繋がっていた

    島根県江津市に暮らす中高年者の死生観と終末期療養ニーズに関する意識調査

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    日本では全国的に、高齢社会の進展、家族機能・地域共同体の衰退等に対応して、終末期療養に関する市民の関心が高まっている。本調査では、全国的にも少子高齢化が進む島根県の江津市に暮らす市民の死生観と終末期療養ニーズの実態について調査を行った。その結果、江津市の中高年者の理想とする死にとって重要なことは「周囲に迷惑をかけない」「苦痛が少ない」「闘病生活が短い」こと、女性は男性に比べて、終末期療養場所を「自宅以外」に求め、家族に依存しない医療に期待していることがわかった。周囲に迷惑をかけずに、最期まで生活の質を大事にしたいというニーズに対応した終末期ケアについて検討が必要である

    Identification of a high incidence region for retroviral vector integration near exon 1 of the LMO2 locus

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    Therapeutic retroviral vector integration near the oncogene LMO2 is thought to be a cause of leukemia in X-SCID gene therapy trials. However, no published studies have evaluated the frequency of vector integrations near exon 1 of the LMO2 locus. We identified a high incidence region (HIR) of vector integration using PCR techniques in the upstream region close to the LMO2 transcription start site in the TPA-Mat T cell line. The integration frequency of the HIR was one per 4.46 × 10(4 )cells. This HIR was also found in Jurkat T cells but was absent from HeLa cells. Furthermore, using human cord blood-derived CD34(+ )cells we identified a HIR in a similar region as the TPA-Mat T cell line. One of the X-linked severe combined immunodeficiency (X-SCID) patients that developed leukemia after gene therapy had a vector integration site in this HIR. Therefore, the descriptions of the location and the integration frequency of the HIR presented here may help us to better understand vector-induced leukemogenesis

    自主グループの活動と連携した地域を基盤とする看護教育の成果と課題

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    生活モデルによる看護教育の充実を図るため、自主グループの活用と連携した地域基盤型教育を看護教育に取り入れた。アンケート調査と課題レポートから学生の学習成果として、「地域の自主グループに対する興味・関心の高まり」、「当事者の理解の深まり」、「コミュニケーション能力の向上」、「学生の自己変革・エンパワメントの向上」を認めた。また、自主グループのエンパワメントも促していた。「生活者」の理解、コミュニケーション能力向上などに地域基盤型教育は効果があると考えられた。課題として、学生の自主グループ活動参加のための時間の確保と調整、学生間の学習内容の共有化を図ることなどが明らかになった

    いずもサマースクールの実施と課題

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    出雲市内のA中学校区小中学校教諭と島根県立大学短期大学部教員の協働により、ADHDの子どものためのサマープログラムとして『いずもサマースクール』を実施し、その概要と課題をまとめた。実施期間は8月第1週目の1週間、参加児童は小学4年生4名、小学5年生2名の男児計6名であった。スタッフは延べ50名であり、小中学校教諭、大学教職員、保健師、大学生、大学院で心理を専攻した者であった。児童の変化は、3日目から4日目のポイントの増加という形で見られた。課題として①実施期間と対象児童の拡大②ボランティアスタッフの増員と充実③保護者会の内容と回数の充実④ペアレントトレーニング導入の検討の4点が明らかになった

    地域を基盤とした老年看護基礎教育における学生の学び : 中山間地域での高齢者の暮らしから

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    S県立大学Iキャンパス看護学科平成21年度3年次生7名に地域を基盤とした老年看護基礎教育を試み,学びの内容を質的記述的に分析した。学生は健康問題として緊急事態の対応,高塩分・低栄養の食事を捉え,交通手段の不十分さや孤独な環境との関連を学んだ。一方で,高齢者のいつまでもこの地域で暮らしたいというニーズを知り,高齢者がもつ地域に対する愛着心や高齢者のセルフケア能力の向上への支援方法,高齢者を尊重した専門家としての態度を学んだ

    インターネットを活用した自主グループ間の情報ネットワークの構築

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    『地域を基盤とする看護教育への変革』が平成19年度文部科学省「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」に選定され、グループ支援ネットワークとして、島根県下の自主グループと学内に設置した地域連携ステーションとの情報ネットワークの構築に取り組んだ。インターネットを活用することで会員や一般への情報発信や情報交換に有効だった。しかし、ホームページへの入力操作に困難性を認めるなど支援も必要としていた。これらの課題解決を図りながらメリット・デメリットを考慮したインターネットの活用は、今後、自主グループの機能強化に有効な手段となることが期待される
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