島根県江津市に暮らす中高年者の死生観と終末期療養ニーズに関する意識調査

Abstract

日本では全国的に、高齢社会の進展、家族機能・地域共同体の衰退等に対応して、終末期療養に関する市民の関心が高まっている。本調査では、全国的にも少子高齢化が進む島根県の江津市に暮らす市民の死生観と終末期療養ニーズの実態について調査を行った。その結果、江津市の中高年者の理想とする死にとって重要なことは「周囲に迷惑をかけない」「苦痛が少ない」「闘病生活が短い」こと、女性は男性に比べて、終末期療養場所を「自宅以外」に求め、家族に依存しない医療に期待していることがわかった。周囲に迷惑をかけずに、最期まで生活の質を大事にしたいというニーズに対応した終末期ケアについて検討が必要である

    Similar works