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    無痛無汗症患児に対する歯科的管理

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    8ヵ月女児。舌尖部と下口唇内面の咬傷に気付き受診した。問診より、火傷の際や予防接種など痛みを伴っても泣かず、夏場はむずがることが多く、あまり汗もかかないとのことなどから無痛無汗症を疑った。無痛無汗症との確定診断後、舌および口唇の咬傷軽減のためプラスティックシーネによる保護床を装着することにした。ハード・ソフト二層構造のシーネを用いることとし、床内面にハード、床外面をソフトタイプとした。二層構造のプレートにした結果、乳臼歯部の咬合による舌側縁部の咬傷が消失し、咬傷部の経過は大変良好となった。長期間にわたり保護床を装着することで齲蝕発生の要因となるため、積極的に保護者にブラッシング指導を行い、乳臼歯部の予防填塞およびフッ化物の歯面塗布も行った
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