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    頭部SPECTにおけるステップと連続回転データ収集法の検討 : デジタルファントムによる検討

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    核医学検査における頭部SPECT検査を想定したステップ回転収集法と連続回転収集法による断層像のサンプリング角度の影響について,デジタルファントムを作成してシミュレーション解析による検討を行った.SPECTの連続回転収集法は,ステップ回転収集法のように検出器移動時の非データ収集というタイムロスが発生しない特徴があるが,標本化定理よりも大きなサンプリング角度を設定すると接線方向への画像歪が増加することが確認された.しかし,標本化定理に基づいたサンプリング角度を採用した場合は,連続回転収集法とステップ回転収集法によるSPECT像の画質がほぼ同等であることから,原理的に感度特性に優れた連続回転収集法を選択する方が良好な結果が得られると考えられた

    当院における高電圧の電撃傷7 例の検討

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    2011年1 月から2021年1 月の10年間に,当院の高度救命救急センターで入院加療した高電圧による電撃傷の7 症例を対象として後方視的に検討した.損傷の程度について保存治療で軽快したⅡ度熱傷の局所損傷症例をⅡ degree local type(以下ⅡL群),Ⅱ度熱傷で四肢・体幹に及ぶ症例をⅡdegree extensive type(以下ⅡE群),Ⅲ度熱傷の局所損傷症例をⅢ degree local type(以下ⅢL群),Ⅲ度熱傷で四肢・体幹に及ぶ症例をⅢ degree extensive type(以下ⅢE群)とした.自験例はⅡL群が0 例,ⅡE群が2 例,ⅢL群が2 例,ⅢE群が3 例であった.ⅡE群はark burn が主病態で,ⅢL群はtrue electrical burn が主病態で,ⅢE群はtrue electrical burn とflame burn が混在したものであった.本邦の報告例とも比較検討し,arc burn では比較的軽症な症例一部あるが,高電圧の電撃傷では深達化を伴う症例の割合が高かった.20000Vを超える電圧での電撃傷ではflame burn が生じやすいといわれており,flame burn の影響が示唆された.損傷の程度は早期に判断することは困難であり,自験例の2 症例は減張切開,筋膜切開も行ったが四肢大切断に至った.筋膜切開や四肢大切断の確立された適応基準はないが,受傷状況や血流評価から損傷の程度を予想できる可能性があり,客観的な血流評価の方法と四肢大切断を回避できる指針の確立が望まれる

    運動パターンの違いがMR画像に及ぼす影響 : Radial Scanにおける検討

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    呼吸や血管の拍動などの周期的な動きがある被検体をMRI撮像する場合,画像再構成におけるk-スペースへのデータ充填法にRadial充填を使用すると動きによるボケ(モーションアーチファクト)を減少させることができる.本研究では,運動ファントムを使用してRadial充填の画像のアーチファクト低減効果を確認するとともに,Radial充填における動きの大きさや運動パターンの違いによるアーチファクトの出現特性について検証した.運動幅としては7㎜を超えると像のボケが大きくなり,アーチファクト低減効果は少ないと考えられた.また運動幅が大きい場合,運動距離が同じであっても運動周期に静止周期を含む場合では,ボケ発生の特性が異なることが確認できた.運動ファントムでモーションアーチファクトの検証実験を行う場合には,運動の大きさだけでなく対象の運動パターンを考慮して,実験を行わなければ,臨床上で現れる特性を再現できない可能性があるため注意が必要である
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