3 research outputs found

    領域別臨地実習に向けた模擬患者演習による看護系大学生の学習意欲への影響 : 演習実施者と観察者での教育効果の違い

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    本研究の目的は、模擬患者演習における演習実施者と観察者での学習意欲に対する教育効果がどのように異なるのかについて明らかにし、今後の演習における課題を検討することである。2011年9月にA大学看護学部3年生86名を対象とし模擬患者演習を実施し、その前後に質問紙調査を行った。その結果、観察者では看護師を目指す学習意欲が向上していた。演習実施者の学習意欲では、看護へのイメージ化とともに「学習」に関する項目に有意な変化があったことから、自分の学習に対する具体的な課題を見出し、演習において現場に近い感覚が得られたことが窺えた

    慢性疼痛に対する補完代替療法の効果に関する文献検討

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    目的: 慢性疼痛を有する患者への効果的な看護介入を見出すために, 補完代替療法(Complementary andAlternative Medicine,以下CAMとする)として用いられている療法の効果について,文献検討を行う。方法:慢性疼痛療法ガイドライン(以下,ガイドラインとする)にてその効果と安全性,推奨度を確認すると共に,医学中央雑誌Web版,PubMedにより,検索された研究論文を用いて,方法,効果の評価,効果と安全性に関する記述レビューを行った。結果:ガイドラインで取り上げられたCAM(認知行動療法,マインドフルネス,運動療法,マインド・ボディエクササイズ,マッサージ)については,実践に強く推奨されるには至っていなかったが,症状の軽減などが報告されていた。また,安全性については,実施時の注意点が示されており,実施者に訓練が必要であることを指摘しているものもあった。研究論文では,訓練を受けた実施者や専門家による疼痛管理プログラム,自己管理教育,フォローアップ訪問,運動療法,マッサージ,タッチなど介入による症状軽減が報告されていた。結論:慢性疼痛に関する介入では,医師や理学療法士など専門家の介入によってその効果と安全性は検証されつつあるが,ケアの専門家である看護師の介入は散見されるにとどまり,エビデンスレベルの効果や安全性の検証に至っていなかった。看護の独自性でもあるケアを通した関わりの巧みさを基盤に,CAMでその効果や安全性が検証されているプログラムや技術を統合させた看護技術の開発の必要性が示唆された

    脳卒中リハビリテーション看護認定看護師の研修受講における キャリア形成の様相

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    脳卒中リハビリテーション看護認定看護師の認定看護師研修受講におけるキャリア形成の様相を明らかにすることを目的に、脳卒中リハビリテーション看護認定看護師10名に半構造化面接を行い、質的記述的方法で分析を行った。結果、認定看護師の研修受講におけるキャリア形成の様相には、研修受講前の動機≪専門性への不足感≫≪成長への機会≫から、研修中の学びを基に≪専門的学びが思考を刺激する≫≪看護を学び直す機会≫を経て≪認定看護師としてのアイデンティティの形成≫、職場復帰後の≪行き来する「不安」と「自信」≫≪自身を奮い立たせる≫≪知識が行動を後押しする≫≪専門性の見通しの不確かさ≫の9カテゴリ、23サブカテゴリが抽出された。参加者は、研修への参加によって職場の課題や自己の課題を見出し、解決の方策を学び取り、自施設への貢献の可能性に期待を抱き、看護実践を通して出現する新たな課題に対峙するというプロセスの中で、力強く成長し続けていた
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