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    看護基礎教育における陰部洗浄の看護技術教育の現状と課題

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    本報告では、プライバシーを損なう看護技術であり、かつ難易度が高い陰部洗浄に関して、看護学生が困難を感じる要因について文献を概観し、教育方法の検討をした。看護学生が陰部洗浄を困難と感じる要因について、「教育内容・教育方法との関連」「受け持ち患者の状況に応じた技術との関連」「陰部洗浄実施の状況(経験値)との関連」「セクシュアリティとの関連」の4つのカテゴリが形成された。講義や校内実習では、対象が女性に偏重した教育がなされ、かつ便器を使用した方法を多く用いている。臨地実習では、想定以上の患者の状況があるため難易度が高く、主体的実施の経験を積むことは難しい。さらに、陰部洗浄実施に学生は、自身のセクシュアリティが揺るがされたり、患者のセクシュアリティを冒すかもしれないことに困惑しており、配慮が必要であることが明らかとなった。今後、学内における看護技術教育について、検討していく必要性が示唆された

    早期体験実習の意義に関する文献検討

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    入学後、間もない時期に実施される早期体験実習について、過去10年間(2006-2015)の国内文献を概観し、実習の現状からみた早期体験実習の意義と今後の課題について検討した。早期体験実習は、1年次前期に設定されているものが多かった。また実習施設は医療施設のみの場合、あるいは福祉施設や地域施設までに拡充して実施しているところがあった。学生は、看護援助を提供する経験をしていないがゆえに、生活者としての視点と医療者側としての視点が相まって視野の拡大が見受けられた。困難を感じていたのは知識不足や患者とのコミュニケーションであった。一方、看護の大変さ・厳しさを目の当たりにしたが、それらを今後の自己学習課題が明確になったと肯定的に捉えていた。このような学習意欲を失うことなく維持していくためには、早期体験実習の内容の充実を図っていく必要性が示唆された
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