96 research outputs found

    当院ICUにおける多職種カンファレンスの導入とその影響について

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    2021年に日本集中治療医学会は、集中治療室における安全管理指針の中で、多職種連携を推進している。  そこで、当院ICU では2021年6月より朝の清潔ケアの時間を変更し、多職種カンファレンスを開催した。その結果多職種カンファレンスは、看護師の病態理解や看護ケアの根拠に繋がり、看護師の学習の場となった。また、術後循環不全のため抜管できず、経口摂取困難な患者において、多職種カンファレンスが早期経腸栄養開始に繋がる可能性が示唆された。journal articl

    東京都城南地区における重症熱中症の実態

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    東京都城南地区における重症熱中症の実態について調査し、その特性を把握する事を目的とした。昭和大学病院における2009年6月から2011年9月までの期間で、III度熱中症と診断された患者の年齢、性別、発症状況、合併症、予後などについて調査し、Heatstroke STUDY2010と比較した。本研究で対象とした症例は16例で、男女比は9:7で、平均年齢は73.8歳であった。発症状況に関しては、日常生活動作が15例(94%)であった。それらのうち、屋内での発症が11例(73%)、歩行中が3例(20%)、自宅内トイレが1例(7%)であった。合併症は、中枢神経障害が16例(100%)、持続的血液濾過透析(CHDF)使用症例が1例(6%)、播種性血管内凝固症候群(DIC)が7例(44%)、肝機能障害が6例(38%)であった。予後については、死亡が1例(6%)あった。また、2010年の夏は記録的な猛暑であったが、昭和大学病院での症例から検討する限り、各年度の差異は少ないと考えられた。Heatstroke STUDY2010における発症状況の詳細については多彩な状況が見られているが、自宅内での発症は52%にとどまっている。合併症については、本研究での症例ではDICが多く見られた(44%)。これは、高齢者の症例が多かったことと関連していると考えられる。一方で死亡率に関しては、Heatstroke STUDY2010では13%であったのに対して昭和大学病院では6%にとどまった。これは、全例が救命センターへ入室し集中治療を受けたことが奏功したと考えられる。今回の調査から、今後の城南地区における熱中症予防対策としては、特に高齢者における古典的熱中症の予防が重要と考える。現在の高齢者をとりまく社会事情には厳しいものがあり、地域のセーフティーネットが整備される必要があると考えられる。(著者抄録

    心臓血管外科開心術患者におけるリハビリテーション : プロトコルの有用性の検討

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    近年,集中治療における早期リハビリテーションの重要性が示されており,効果的に早期リハビリテーションを行うには多職種連携が必要と言われている。ICU では,多職種介入を目指した独自のリハビリテーションプロトコルを作成し,2018年4月より運用を開始した。プロトコル導入は,開心術後のICU 在室中に歩行できた患者割合と歩行距離数を有意に増加させる結果となった
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