Denen Chofu University: DCU-repo / 田園調布学園大学学術機関リポジトリ
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    668 research outputs found

    <研究ノート>女性のライフイベントと介護職の両立に向けての課題:介護福祉士養成校卒業生を対象とした調査から

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    本研究の目的は,結婚や出産・育児を経験しながらも介護職を続けている女性を分析対象にし,女性介護職がライフイベントと職務を両立できる条件を探り,ライフイベントを経験しながらも介護職を継続できる条件を見出すことである。田園調布学園大学介護福祉専攻卒業生の職務継続状況の概略を把握するためアンケート調査を実施したところ,介護職として職務を継続している卒業生が多い中,特に女性は結婚や出産・育児などのライフイベントを機に介護職を離職,雇用形態を非常勤に変えるなどしていた。一方,ライフイベントと介護職を両立しながら職務を続けている女性がいたことにより,インタビュー調査を行い,ライフイベントと介護職の両立と職務継続要因を分析した。結果,女性の職場環境,夫や親族の協力が職務継続に大きく影響することが示された。departmental bulletin pape

    <Practical Report>Practical Report on the DCU Summer Program 2024:Interactive International Exchange at a Small-Scale University

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    The International Exchange Committee (IEC) of Den-en Chofu University organized the 2023 DCU Summer Program as part of its interactive international exchange activities. The purpose of this program was to invite international students from partner universities for cultural exchange with our students. In 2024, a revised program was implemented based on the previous year's experience. Both programs were structured around the pillars of Japanese culture, welfare, childcare expertise, and student exchange. This paper is reported by the chairperson of IEC and it outlines the international exchange programs leading up to the summer program, documents the trial and error and ingenuity involved in implementing the program, and presents an example of an interactive program conducted within the limited resources of a small-scale university.departmental bulletin pape

    <研究論文>知的障害者の親子関係支援における概念分析:意思決定支援促進のための親子関係の影響に着目して

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    本研究の目的は,「知的障害者の親子関係支援」について,概念を定義し,構成要素を明らかにすることにより,構造的視点を提示した上で,知的障害者の意思決定支援への活用を検討することである。研究方法には,Rodgers(2000)の概念分析法を用い,文献から構成要素を明らかにし,概念図を示すことで構造的視点を提示した。考察の結果,“「知的障害者の親子関係支援」は,長期間固定化された親子関係において,子が親の意向に従う傾向があるため,支援者は親との信頼関係を基盤に介入し,親が子への過剰な関与を緩和できるよう促す。そして,本人を誘導するのではなく尊重し,相互作用と循環を経て関係性の変容を拡大することで,社会と多様に関わり協働していく支援である”と定義した。「知的障害者の親子関係支援」の定義と概念図による本人,親,支援者の三者の対比する構造的視点の提示により,「知的障害者の親子関係支援」が明確化され,支援に関わる新たな視点が示唆された。さらに,本定義と概念図が示す構造的視点は,意思決定支援において,支援者による具体的なケース検討やソーシャルワーク活動の意識化を可能にする点で有用であると結論づけた。departmental bulletin pape

    <研究論文>“身寄りのない患者”に関する支援依頼について:救命救急センターの医師,看護師から医療ソーシャルワーカーへの支援依頼の意図とは

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    本研究は,身寄りのない患者の支援依頼に関して,X病院救命救急センター医師(Dr)・看護師(Ns)と医療ソーシャルワーカー(MSW)との間での認識のズレを調査し,相互理解をはかることを目的に,医師3名と看護師3名に半構造化インタビューを実施した。医師のインタビューからは16のコード,7のサブカテゴリ,5のカテゴリが抽出され,5つのカテゴリは【救命救急最前線の状況】【社会的マネジメントの必要性】【MSWに望む役割】【タイムロスではなく,支援に必要な時間の了解】【今後救命とMSWが検討したほうがよいこと】であった。看護師のインタビューからは20のコード,10のサブカテゴリ,5のカテゴリが抽出され,5つのカテゴリは【救外と病棟の業務が手一杯】【病棟対応の困りごと】【Nsの限界,苦手意識】【MSWが介入することでの安心感(情報収集)】【タイムリーさは二の次】であった。MSWが懸念していた情報収集に時間を要することは医師・看護師ともに了解しており,MSWが抱いている迅速に対応できていないもどかしさや申し訳なさとはズレが生じていた。むしろMSWには複雑な社会背景を抱えた患者支援の調整役としてだけでなく,コンダクターとしての役割期待があることも明らかになった。身寄りがないという問題は医療機関の中だけの問題ではない。困っている支援者のために解決する問題ではなく,患者本人の意思が最大限尊重されるための問題と捉え,医療機関も含んだ地域の仕組みづくりが早急に求められる。departmental bulletin pape

    <研究ノート>幼稚園教育実習が学生の保育者像に与える影響

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    本研究は,首都圏の保育者養成課程に在籍する4年生を対象に,幼稚園教育実習Ⅱの前後での保育者像の変容を調査したものである。実習前後にワークシートを用いて「理想とする保育者像」について自由記述で回答を得た。実習前に,59名,実習後には58名の学生が対象となり,KJ法を用いて回答を分析した。結果、実習前の理想とする保育者像は,子どもとの関わり方やコミュニケーション,保育の質と自己成長,職業的な在り方に関する8つのカテゴリーと32のサブカテゴリーに分類された。具体的には,子どもとの信頼関係の構築や,保育の質の向上,柔軟な対応が重視されていた。実習後の目標とする保育者像は,質の高い保育や自己成長,子ども中心の関わり方,保護者や地域社会との連携,チームワークの重要性など,8つのカテゴリーと44のサブカテゴリーに分類された。特に,子ども一人ひとりに合わせた個別対応や,主体的な学びの援助が強調されていた。 本研究は,実習を通じて学生の保育者像が具体化し,より実践的かつ専門的な視点が強化されることを示唆している。保育者養成課程における実習の重要性とその効果的な指導方法についての示唆を提供するものである。departmental bulletin pape

    <研究ノート>大学進学以前の家庭的背景が将来の学習意識形成に及ぼす影響:大学での学びと卒業後の仕事に関するパネル調査をもとに

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    本稿では,大学在学時から社会人になるまでの意識変化を追跡したパネル調査をもとに,親学歴/家庭的背景などの社会経済的地位指標を従属変数として,大学進学以前および大学進学以降の学習環境を取り巻く状況(知識到達度,学習態度・意欲,学習へのレディネス等)に及ぼす影響を分析する。具体的には、両親の学歴のほか、出生後の経済的・文化的背景による家庭に関係する要因(親の教育的関与/本人の学校外教育利用等)が関連すると措定する。本稿では,有利な出身階層に属する回答者ほど,大学進学以前においても高い学力を獲得し,大学進学後においても,授業経験・学習経験や将来の進路選択においても高いパフォーマンスを獲得することを仮説として検証を進める。本調査の結果によれば,第1に調査対象者は幼少期から親による教育的サポートを受けており,大学進学までに塾・予備校など学校外教育機関のうち少なくとも1機関を利用していたことが判明した。第2に,家庭的背景などの社会経済的地位指標と大学進学以降の学習環境との関連については,出身学部の偏差値,従来型の授業形態を受けた経験を尋ねる「マスプロ型授業経験」、高校3年時の成績については学校外教育利用に一定の影響を及ぼすことが判明した。また実家の本の数や,将来の進路に役立つレリバンス型の授業を経験してきた「レリバンス型学習経験」のほか,性別および高校3年時の成績については親の教育的関与に一定の影響を及ぼすことが判明した。departmental bulletin pape

    <Research Article>The role of schools in local communities: Ten years after the Gorkha Earthquake in Nepal

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    Now that 10 years have passed since the Gorkha Earthquake in Nepal, the author examines, from the viewpoint of adult education, how schools (which the community supports and operates) moved toward rebuilding after the earthquake, have been involved in reconstruction in local communities, and contribute to the outlook for subsequent development in post-disaster societies. Additionally, this study explores how the modern school system was established in Nepal and confirms the social role of community schools in present-day basic education. Moreover, the author reviews records of interviews with women and children from a survey the author conducted after the Gorkha Earthquake in affected areas and discusses the role of schools as bases for interaction among members of local communities as well as in the process of reconstruction.departmental bulletin pape

    編集後記

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    <実践報告>大学内子育て支援施設に関する実践研究Ⅰ:開設期「DCU子どもひろば:みらい」の企画・運営を巡って

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    本研究の目的は,大学内子育て支援施設開設にかかわる実践・研究報告を通して,子育て支援施設の常設化が学内外にもたらす意味と可能性及び課題について明らかにすることである。本実践では,「新百合ヶ丘の地域社会の特性を活かした子育て支援の研究―地域の子育て支援活動の需給構造の分析を中心に―」1)を基礎研究に位置づけ,その研究成果とこれまで蓄積してきた構想を基に,子育て支援施設開設期における教職協働の取り組みについて詳述した。2022年10月の「DCU子どもひろば:みらい」開室にあたっては,地域のニーズに合わせた環境及び大学教員の専門性を活かしたプログラムを構築し,心地よい居場所の提供と利用者のニーズをとらえた柔軟な対応を心掛けた。およそ1年間の運営を経て,子ども・子育て関係施策が「量」から「質」へと実質的に移行する時期の具体化としての大学内子育て支援の意味は,地域に対する人的,物的大学資源の活用,地域の特徴やニーズをとらえたきめ細かな対応と実践を目指すこと,具体的には利用者に応じた運営の内容の検討と素早い対応・変更ができる柔軟な姿勢(提供する側と利用する側との毎回の実践を通したコミュニケーション)にあることが分かった。さらに,大学及び利用者が関与するアクションリサーチとして実践と研究を継続することが,子育てを通した地域の再構築の可能性を示唆しているということができる。departmental bulletin pape

    <研究ノート>川崎市麻生区の高齢者が長生きする要因とは:男性高齢者のインタビューから探る

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    典型的な首都圏郊外地域である川崎市麻生区の平均寿命が全国トップとなった要因について,本研究では,まず川崎市の高齢者を対象とした既存の調査結果を分析することによって,麻生区の平均寿命の長さの要因の全体的な傾向を検討する。次に,麻生区の高齢者を対象としたインタビュー調査を分析することで,より深く麻生区の高齢者が長生きする要因について検討する。その結果,暮らし向きの良さ,【良好な夫婦関係】,【充実した人生を送り続けたい気持ち】,【旺盛な好奇心・探究心】,【多様性の受容】,【豊かな交流】,【無理をしない生き方】の7つの特徴が,長寿の要因となっているように思われる。その中でも特に,【良好な夫婦関係】,【旺盛な好奇心・探究心】,【無理をしない生き方】が重要であると思われる。今後は,これらの要因が長寿や平均寿命にどのように影響するかについて質問紙調査によって統計的に分析することが必要であろう。departmental bulletin pape

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