<研究論文>“身寄りのない患者”に関する支援依頼について:救命救急センターの医師,看護師から医療ソーシャルワーカーへの支援依頼の意図とは

Abstract

本研究は,身寄りのない患者の支援依頼に関して,X病院救命救急センター医師(Dr)・看護師(Ns)と医療ソーシャルワーカー(MSW)との間での認識のズレを調査し,相互理解をはかることを目的に,医師3名と看護師3名に半構造化インタビューを実施した。医師のインタビューからは16のコード,7のサブカテゴリ,5のカテゴリが抽出され,5つのカテゴリは【救命救急最前線の状況】【社会的マネジメントの必要性】【MSWに望む役割】【タイムロスではなく,支援に必要な時間の了解】【今後救命とMSWが検討したほうがよいこと】であった。看護師のインタビューからは20のコード,10のサブカテゴリ,5のカテゴリが抽出され,5つのカテゴリは【救外と病棟の業務が手一杯】【病棟対応の困りごと】【Nsの限界,苦手意識】【MSWが介入することでの安心感(情報収集)】【タイムリーさは二の次】であった。MSWが懸念していた情報収集に時間を要することは医師・看護師ともに了解しており,MSWが抱いている迅速に対応できていないもどかしさや申し訳なさとはズレが生じていた。むしろMSWには複雑な社会背景を抱えた患者支援の調整役としてだけでなく,コンダクターとしての役割期待があることも明らかになった。身寄りがないという問題は医療機関の中だけの問題ではない。困っている支援者のために解決する問題ではなく,患者本人の意思が最大限尊重されるための問題と捉え,医療機関も含んだ地域の仕組みづくりが早急に求められる

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Denen Chofu University: DCU-repo / 田園調布学園大学学術機関リポジトリ

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Last time updated on 06/07/2025

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