75 research outputs found

    小学校教育実習における実習生の支援方法に関する事例的研究

    Get PDF
     本研究では,小学校における教育実習生の支援方法において,調査者がプロセス・コンサルテーションを基にした支援を行い,どのような支援が実習生の成長に有効であるのかを検討することを目的とした。そして,実習生の成長を支える支援者としてのあり方や,実習校指導教員(以下,指導教員)と調査者の複数で実習生を指導するといった若手育成の体制を検討するための基礎的な資料を得ることを目指した。調査の結果,以下のことが明らかとなった。・調査者の支援は,実習生の職務面・情意面に影響を与えていることが示唆された。・プロセス・コンサルテーションを基にした働きかけが,実習生の行動や考え方の変化を促した。・一方で,助言や指導が,実習生にとって難易度が高く,できそうにないと感じていることもあった。・複数で実習生の指導をすることは,実習生にとっては,助言を聞く機会が増えること,相談できる相手ができること,指導教員にとっては,教えにくい教科を補うメリットがあった

    自治的集団への高まりを促進する教師の指導行動 : 主体性・共同体感覚の変容から

    Get PDF
     本研究は,主体性・共同体感覚の変容をもとに,自治的集団への高まりを促進する教師の指導行動を分析する。そして学級が自治的集団へ至る過程を明らかにする。 分析の結果,教師の指導行動が直接的指導行動から間接的指導行動に変容する。子どもたちが問題解決体験をする話し合い活動をする。話し合いでの決定事項の実施および振り返りをする。以上3点を通して,主体性と共同体感覚が高まり自治的集団への成長が促進される可能性があることが示唆された

    授業への参加を促す教師の働きかけに関する事例研究 : 教師の気になる子に着目して

    Get PDF
     本研究では,教師の気になる子に着目し,ポイントサンプリング法により抽出児の授業への参加を分析,考察することで,授業への参加を促す教師の働きかけについて明らかにすることを目的とした。分析の結果,①授業に参加していない場面で指名し,基礎的な問題や公式を問うこと②直接的な注意ではなく,間接的な声かけ③視線を合わせる,ノートを見るといった直接的な声かけのない机間指導④授業に参加していない場面で望ましい行動を先行し,ほめることの4つの働きかけが,気になる子の授業への参加を促していた可能性が示唆された

    4年生児童における学びのサイクルを活用した学級集団づくりに関する事例的研究

    Get PDF
    本研究では,学級集団づくりが重要な課題となっている現代において,親和的な学級集団の形成に有効な教師の働きかけを考察することを目的とした。その結果,4年生の学級において「目標設定→体験→振り返り→一般化」の学びのサイクルを活用した取組を行ったことが学級満足度の向上に影響を与えたことが示唆された
    corecore