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理学療法への参加行動促進のための応用行動分析学的介入 : コンプライアンスが不良であった虚弱高齢患者での検討
本研究では理学療法に対するコンプライアンスが不良であった患者に対して応用行動分析学的介入を行い,その効果について検討した.対象は長期臥床後に著しい廃用性変化を呈した虚弱高齢患者である.介入前,患者の理学療法への参加率は50%前後であった.介入では,まず筋力増強訓練,座位訓練行動を定着させるために先行刺激として明確な事実の教示とポジティブルールを設定した.後続刺激としては,嫌悪刺激の除去と正の強化刺激の整備を実施した.介入後,理学療法への参加率はすみやかに100%となった.8週間の介入によって著しい筋力・歩行能力の改善を認め,筋肉痛や膝関節痛の出現にもかかわらず,理学療法への参加行動は維持された.以上のことから,本症例に対する応用行動分析学的介入は理学療法への参加行動を定着させる上で有効なものと考えられた
固定用ベルトを装着したダイナモメーターによる等尺性膝伸展筋力の測定:検者内再現性の検討
固定用ベルトを装着したハンドヘルドダイナモメーターによる等尺性膝伸展筋力測定方法の検者内再現性について,健常者と呼吸器疾患患者を対象として二つの検討を行った.固定用ベルト装着下での検者内級内相関係数は0.990であった.固定用ベルトを使用しない場合,固定用ベルト装着下での筋力が40kg以上の脚では,その膝伸展筋力の大小によらず,非装着下での筋力値は一定の値をとり,級内相関係数は0.402と低値を示した.逆に,固定用ベルト装着下での筋力が30kg以下の脚での級内相関係数は0.993であり,ベルト装着下での検者内再現性と同等のレベルであった.固定用ベルトを併用したハンドヘルドダイナモメーターによる等尺性膝伸展筋力測定方法は,優れた検者内再現性を有するものと考えられた.また,固定用ベルト非装着下における測定では,一定の筋力値を上回る場合,信頼性ある測定が困難なものと考えられた
Study on the Effectiveness of Plaque Removal on Newly Erupted Permanent Teeth : Part-I The distribution of dental plaque accumulation on mandibular first permanent molar
The immature teeth, especially the first permanent molars show a high caries rate with plaque accumulation. Plaque accumulates easily on newly erupted first permanent molars because of its anatiomical structures, complicated eruption processes and shortage of self-cleaning action. In this study, according to the eruption status of the mandibular first permanent molar, 42 children with the newly erupted molars were divided into 3 stages. Plaque distribution was investigated by using a special camera which was designed by the author et al. According to the photos, plaque distribution on the molars was evaluated and analyzed statistically by computer. Results were as follows: 1. On the different eruption stages: Plaque accumulation was highest in the early eruption stage and decreased as the molars erupted. Significant difference was found between eruption stage 1 and stage 2. 2. On the occlusal surfaces (mesio-part, central-part and distal part): Plaque accumulation decreased on the each part of the occlusal surfaces as the molars erupted. 3. Plaque accumulation on buccal surfaces of the molars was found to decrease as the molars erupted. Significant difference was found among each of the eruption stages. 4. As the molars attained occlusal position, plaque accumulation had a tendency to decline. 5. There was no relationship between the subjects with TBI experience and without it, however, plaque accumulation decreased as the molars erupted
不安によって身体活動が困難となった患者に対する応用行動分析学的介入
胸部外科術後に極度の呼吸困難感を経験した後,呼吸機能の回復が得られたにもかかわらず呼吸苦を訴え,離床や非侵襲的人工呼吸器からの離脱が困難になった肺嚢胞症患者を経験した.この症例に対して,歩行量の増加を目的とした応用行動分析学的介入を行い,その効果について検討した.介入では,不安を軽減するために人工呼吸使用時間について自己決定を行わせ,嫌悪刺激を除去した.そして安静に拮抗する行動として歩行量の増加を目標行動とした.介入としては,先行刺激の明確化と強化刺激の整備を実施した.介入開始後,歩行量は増加し,非侵襲的人工呼吸器からの離脱が可能となった.退院後歩行量は一時的に減少したが,退院後11週目以降に歩行量は増加し,練習行動も定着した.以上のことから,本症例に対する応用行動分析学的介入は歩行量を増加させ,回復につなげる上で有効に機能したものと考えられた
座位時間延長を目的とした応用行動分析学的介入:長期臥床後,起立性低血圧を有した症例
本研究では繰り返す指導によっても座位時間の延長が困難であった患者に対して応用行動分析学的介入を行い,その効果について検討した.対象は長期臥床後に起立性低血圧と体力の低下を呈した患者である.本研究ではシングルケースデザイン(A-B法)を用いた.介入は先行刺激の明確化と後続刺激の調整を実施した.介入期において,座位の時間が延長し,起立性低血圧が改善した.フォローアップ期において,座位時間は良好に維持されていた.以上のことから,本症例に対する応用行動分析学的介入は座位時間の延長を図る上で有効に機能したものと考えられた
心臓手術後におけるせん妄発症率と発症状況の分析
departmental bulletin pape
<原著>痴呆症のある高齢者の看護を学ぶための効果的な実習指導の検討
特別養護老人ホームで実習を行なう学生が, 痴呆症に対する個別な看護を生活者としての視点から理解するために, 生活歴を取り入れた指導を意図的に行なった。学生のレポート「入所者のプロフィール」・「会話の記録」・「対象者の痴呆症の看護について述べる」を, 過去の生活史をふまえた生活者としての視点から分析した。結果, 生活歴を取り入れることが理解できた学生は, 痴呆症状と生活歴とを照合させることができ, 痴呆症状が示す訴えがわかりそして個別な看護を行なうことができたと考えられた。痴呆症状と生活歴を照合させることは, 痴呆症に対する個別な看護を学ばせるために効果的であると考えられた。To learn nursing for each dementia patients from a viewpoint of individual daily life, the nursing students who have practical training in a nursing home was guided in considering the life history of patients particularly. Reports of the students regarding "profiles of aged people cared in the facility", "records of conversation", and "impressions of nursing dementia" were analyzed considering the past history of patients. As a result, students who considered the life history of patients could compare the symptoms of dementia with the life history of patients, could understand the complaint expressed by a certain symptom of dementia, and could perform individual nursing. Therefore, it was considered that comparing symptoms of dementia with the life history of patients is effective for learning nursing for dementia.国立情報学研究所で電子
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