高知リハリポジトリ
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    269 research outputs found

    Effect of change in dorsiflexion angle of ankle joint on center of gravity position during crouching motion

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    本研究では,足関節背屈角度の改善を目的としたストレッチが,しゃがみ込み動作中の前後重心位置に与える影響について検討した.対象は,しゃがみ込み動作が可能な健常成人15名.重心動揺検査によって,しゃがみ込み動作中の前後平均重心位置を計測した.検査後,しゃがみ込み動作の困難性をNumerical Rating Scaleを用いて聴取し,両側の他動的背屈角度を測定した.左右のヒラメ筋に対する静的ストレッチを30秒間 2 セット実施した.再度,しゃがみ込み動作中の前後平均重心位置としゃがみ込み動作の困難性,両側の他動的背屈角度を調査した.ストレッチによって背屈角度は,43.1±5.8度から,44.6±5.9度へ有意に増大した(p<0.01).同様に,しゃがみ込み動作時の前後重心位置は,ストレッチ前-1.9±2.9cmから,ストレッチ後-0.5±3.2cmへ有意に前方移動した(p<0.01).しゃがみ込み動作の困難性は,ストレッチ前 9( 1 )から,ストレッチ後 5 ( 4 )に有意に低下した(p<0.01).背屈角度の変化量と前後重心位置の変化量の間には,r=0.590の有意な相関を認めた(p<0.05).以上のことから,背屈角度の増大によってしゃがみ込み動作時の後方重心偏位は改善させられるものと考えられた.departmental bulletin pape

    Outcome of rehabilitation treatment for patients with attempted suicide by jumping at a psychiatric hospital

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    飛び降り自殺により高エネルギー外傷を負った精神疾患患者のリハビリテーション治療成果について検討した.2005年 4 月から2020年 9 月末までに飛び降り自殺による外傷を生じ,リハビリテーションを受けた患者143名に対して,年齢,性別,精神疾患名,身体疾患名,飛び降り高さ(概算出),入院までの期間,機能的自立度評価法(Functional Independence Measure;以下,FIM),在院期間,歩行再獲得可否,歩行獲得に要した日数,退院先,機能の全体的評定尺度(Global Assessment of Functioning;以下,GAF)を調査した.入院時に比べ退院時でFIM・GAFが有意に向上した.歩行再獲得率は86.4%,自宅への復帰者は64.3%であった.精神疾患に重篤な身体合併症を負っていても,精神科治療とリハビリテーションを並行して実施することで機能 回復が得られることが示された.departmental bulletin pape

    Discrimination of independent walking by knee extensor strength and weight bearing rate in elderly patients

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    本研究では,等尺性膝伸展筋力と下肢荷重率の自立閾値,下限閾値によって高齢入院患者を 9 グループに群分けし,独歩自立割合を比較検討した.対象は65歳以上の入院患者213名であり,等尺性膝伸展筋力,下肢荷重率,歩行自立度を評価した.等尺性膝伸展筋力の自立閾値と下限閾値は,過去の先行研究から,0.40kgf/kg,0.25kgf/kgとした.同様に,下肢荷重率は90%,80%とした.自立閾値および下限閾値によって区分された 9 群の独歩自立割合を算出した.等尺性膝伸展筋力の下限閾値を下回ったⅠ~Ⅲ群では,下肢荷重率に関わらず独歩自立例を認めなかった.下限閾値と自立閾値の間のⅣ~Ⅵ群では,下肢荷重率が良好な群で独歩自立割合は高くなった.等尺性膝伸展筋力が自立閾値以上の群では,下肢荷重率が自立閾値を上回るⅨ群において全例が自立した.Ⅷ群,Ⅶ群の自立割合は92%,75%であり,筋力が自立閾値以上でも立位バランス能力が独歩自立に影響を与えることが示唆された.等尺性膝伸展筋力と下肢荷重率を併用することで,独歩の自立可否がより正確に判別できるものと考えられた.departmental bulletin pape

    Effect of vibration stimulation and stretching on hamstrings flexibility

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    健常者を対象としてハムストリングスに対する振動刺激とストレッチが,筋の柔軟性に与える影響について検討した.対象は,健常男性10名.まず,両側膝窩角度を測定した.次いで,腹臥位にて一側の内外側ハムストリングスの腱に対して振動刺激(周波数:100Hz)を 2 分間与えた.反対側は対照脚とした.治療後,再度両側膝窩角度を測定した.次いで,同様の肢位で両側のハムストリングスのストレッチをHold Relaxの技法を用いて実施した.日を変えて反対側の内外側ハムストリングスの腱に対して振動刺激与えた.反対側を対照脚として,同じ実験を実施した.振動刺激前,後,ストレッチ後の膝窩角度は,順に134.8±9.1度,142.5±7.7度,145.7±8.1度であり,振動刺激によって膝窩角度は有意に増大した(p<0.01).対照脚の膝窩角度は,振動刺激前,後,ストレッチ後の順に134.7±8.2度,134.2±9.3度,141.2±7.5度であり,ストレッチ後,膝窩角度は,有意に増大した(p<0.01).振動刺激前後での膝窩角度の変化量は6.6±7.5度,対照脚の変化量は-0.1±7.7度であり,有意差を認めた(p<0.01).振動刺激による膝窩角度の変化量は,ストレッチと同等であった.ストレッチが適応できない環境下において筋の柔軟性を維持改善させるうえで振動刺激は有効に機能する可能性がある.departmental bulletin pape

    Effect of vibration stimulation on Achilles tendon on the range of motion of ankle dorsiflexion

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    本研究では,アキレス腱に対する振動刺激が,足関節背屈角度に与える影響について検討した.対象は,健常者20名である.まず,両側の足関節自動背屈角度を測定した.次いで,腹臥位にて右アキレス腱に対して1分間の振動刺激(100Hz)を加えた.左脚は対照群とした.治療直後,再度,背屈角度を測定した.振動刺激を加えた右背屈角度は,治療前7.0±5.5度,後8.9±5.1度であり,有意差を認めた(p<0.05).対照群の左背屈角度は,治療前6.6±5.5度,後6.8±4.7度であり,有意差を認めなかった.振動刺激を加えた右背屈角度の変化量は1.9±3.5度,対照群の変化量は0.2±1.5度であり,有意差を認めた(p<0.05).アキレス腱に対する振動刺激は,背屈角度を改善させるうえで有効なものと考えられた.departmental bulletin pape

    Effect of stretching time on the range of motion of ankle dorsiflexion

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    本研究では,ストレッチ時間が足関節背屈角度に与える影響について検討した.(研究 1 )対象は,健常者10名の右10脚.ストレッチは,80度に設定したティルトテーブル上で立位をとらせ,自重を用いて実施した.ストレッチ時間は15分とし,開始前,2 分後,15分後の 3 時点で背屈角度を測定した.それぞれの背屈角度は,10.0度,14.0度,14.2度であり,角度は有意に増加した(p<0.05).背屈角度の変化量は,2分後,15分後で差を認めなかった.(研究 2 )対象は,健常者10名の左右20脚.ストレッチ時間は 1 分間と 2 分間とし,日を変えてランダムに実施した. 1 分間ストレッチ前,後の角度は,7.0度,11.0度であった. 2 分間の前,後の角度は,7.7度,12.0度であった.いずれもストレッチ後,有意に増加した(p<0.01).変化量は, 1 分間, 2 分間で差を認めなかった.(研究 3 )対象は,健常者14名の右脚.ストレッチ時間は30秒間と 1 分間とし,日を変えてランダムに実施した.30秒間ストレッチ前,後の角度は,10.9度,13.8度であった. 1 分間前,後の角度は,7.8度,13.2度であった.いずれもストレッチ後,有意に増加したが(p<0.01),変化量は30秒間に比較して 1 分間で有意に大きかった(p<0.01).以上のことから,健常者の下腿三頭筋に対する自重を用いたストレッチ時間は,1 - 2 分間が適切なものと考えられた.departmental bulletin pape

    A transversal study about factors that affect physical flexibility in elementary school students

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    本研究の目的は小学生の基本属性や測定データから,下肢の柔軟性に与える要因を検討することである.対象はA市内の小学校に通う1~5 年生の245名である.測定項目は身長,体重,しゃがみ込み動作,立位体前屈であった.統計学的解析では立位体前屈による指尖の床接地の可否を下肢柔軟性の指標とし,上記 4 つの測定項目および学年,性別の影響について単変量解析を実施した.単変量解析にて有意であった項目を独立変数,床接地の有無を従属変数とし,多重ロジスティック回帰分析を用いて床接地の有無に影響する要因を検討した.床接地困難群は62名(25.3%)であった.単変量解析の結果,身長,体重,学年,性別で有意差を認めた.多重ロジスティック回帰分析の結果,性別および身長が有意に関連する項目として抽出された.オッズ比(95%信頼区間)は性別,身長の順に0.261(0.123-0.527),0.940(0.884-0.998),予測精度を示す判別的中率は78.8%であった.下肢の柔軟性に影響を与える要因は性別と身長であった.予防の観点から身長の高い男児の柔軟性には注意を払う必要があると考えられた.departmental bulletin pape

    Determinants of timed "up and go" test performance in hemiplegic patients

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    本研究では,片麻痺患者におけるTUG-T成績の規定要因について検討した.対象は,回復期リハビリテーション終了時点の脳卒中片麻痺患者40名(右片麻痺20名,左片麻痺20名)である.これらの対象者に対し,SIASの下肢運動機能テスト,麻痺側・非麻痺側膝伸展筋力,麻痺側下肢荷重率を同日に測定した.TUG-T成績と麻痺側膝伸展筋力(rs=-0.476),麻痺側下肢荷重率(rs=-0.494),SIAS下肢合計点数(rs=-0.719)との間に有意な相関を認めた.重回帰分析(ステップワイズ法)の結果, 3 指標とも有意な因子として選択され,決定係数は0.56であった.標準偏回帰係数はSIAS下肢合計点数(-0.640)が最も高値を示した.TUG-T成績は,麻痺側下肢の随意性と筋力,そして麻痺側への重心移動能力によって規定されることが示された.departmental bulletin pape

    Sitting practice for a severe hemiplegic patient with dementia

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    本研究では,認知症を合併した重症片麻痺患者に対して段階的難易度設定による座位保持練習を実施し,その効果についてシングルケースデザインを用いて検討した.症例は,右被殻出血により左片麻痺を呈した80歳代の女性である.ベースライン期では,座位保持は不可能であった.介入期では麻痺側骨盤の挙上を含む,6段階の難易度設定による座位練習を行った.介入期間中,問題行動は認めなかった.介入1日目で第2段階,2日目で第3段階,3日目で第5段階,4日目には第6段階まで到達した.5~8日目は,第5段階と第6段階を推移し,9日目以降第6段階に連続成功した.介入中,意識レベルや片麻痺,非麻痺側筋力に変化がなかったことから,今回の介入は,座位保持技術を獲得させるうえで有効に機能したものと考えられた.departmental bulletin pape

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