28 research outputs found

    介護予防教室の成果と課題 : 教室前後の社会関連性指標得点の変化から

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    A市とE大学短期大学部Fキャンパスは介護予防教室を協働で実施している。平成19年度から21年度の3年間で行った3地区を対象に、教室前後における参加高齢者の社会関連性指標得点変化を調査し、介護予防教室の成果と課題について検討した。その結果、調査対象高齢者は、得点の変化に有意差がなかった。また男女別に得点を比較すると、女性では指標の中の「社会への関心」領域にて有意差が認められた。このことから、調査対象高齢者が社会との関わり状況が維持できている要因の1つに、介護予防教室への参加があると推察された。また、女性は男性よりも介護予防教室参加により社会への関心が高まりやすいことが推察された。男性が参加しやすい教室の工夫が課題である

    介護予防教室における回想法の意義

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    地域在住一般高齢者を対象に、介護予防教室としての回想法の認知機能、主観的幸福感、抑うつ程度に対する介入効果について検討した。本研究の対象はA市の3地区(B地区、C地区、D地区)で、それぞれ2007年、2008年、2009年に出雲市共同事業に任意に参加した地域在住高齢者38名(平均年齢79.7±6.9歳、男性10名、女性28名)である。認知機能改善効果については参加者の平均年齢の若いB地区では効果も大きく有意差が見られ、その他の地域では有意差はみられないまでも若干の向上が伺えた。また、主観的幸福感、抑うつ程度については、主観的幸福感の低下や抑うつ程度の上昇などがみられた。今後、回想の個人差やグループの関係性などにも配慮し、質的評価を加えながらプログラムの検討をはかり、介護予防教室における回想法の有効性の検討の必要性が示唆された

    住民主体による地区活動発展のための課題

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    本研究は、A町B地区における住民主体による地区活動発展のための今後の課題を明らかにすることを目的とした。B地区福祉ネットワークメンバーを対象とし、地区活動の現状、今後の課題、関係機関の役割について、グループインタビューを行った。その結果、 自主的な活動継続のために、 自主財源確保、組織の柔軟な対応が必要、協力員確保のために、勧誘方法、活動内容・役割の検討が必要、利用者増加のために、楽しい会の実施、正確な情報提供、継続的な勧誘が必要、活動のマンネリ化解消・体制検討のために、利用者ヘアンケート調査が必要、協力員・ボランティアの心構えとして、リーダーシップ訓練等の研修が必要であることが課題として明らかになった

    介護予防事業に参加した地区スタッフの満足感とエンパワメント効果

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    S県A市とS県立大学が取り組む共同事業に参加した地区スタッフが事業から得ているものを分析し,今後の支援について検討することを目的に自記式質問紙調査を行った。その結果「プログラム内容の満足感」は高いが「教室運営の満足感」は低いことや,【高齢者への認識の変化】【自らが感じたプラスの効果】【介護予防への関心の高まり】【活動継続に対する意欲】の4カテゴリーの抽出から,個人のエンパワメント効果が明らかになった。1年間の事業は住民が介護予防に取り組むきっかけとしての役割を果たしており、今後も住民のパートナーとしての継続した関わりが必要と考えられた

    高齢者による地区活動を活性化する要因の検討

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    本研究の目的は、65歳以上の要介護状態にない高齢者を対象とした質問紙調査から、地区活動の支援経験が、身体的健康状態、 自己効力感などの心理的健康状態とどのように関連しているかを明らかにし、地区活動の活性化のための要因を考察することである。調査の結果、地区活動の支援を「現在している」と回答した人や友人・隣人との交流が頻回にある人は自己効力感が高く、活動能力にも影響していることが明らかになり、 自己効力感を高く維持していくことは、地区活動の支援を積極的に行えることにつながると考えられた。今後は地区活動の支援のあり方や参加の仕方の工夫と意味づけをしていくことで、 自己効力感の維持につながり、地区活動の活性化につながると思われた

    インターネットを活用した自主グループ間の情報ネットワークの構築

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    『地域を基盤とする看護教育への変革』が平成19年度文部科学省「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」に選定され、グループ支援ネットワークとして、島根県下の自主グループと学内に設置した地域連携ステーションとの情報ネットワークの構築に取り組んだ。インターネットを活用することで会員や一般への情報発信や情報交換に有効だった。しかし、ホームページへの入力操作に困難性を認めるなど支援も必要としていた。これらの課題解決を図りながらメリット・デメリットを考慮したインターネットの活用は、今後、自主グループの機能強化に有効な手段となることが期待される

    地域在住高齢者のメタボリック症候群の実態 : 島根県の3地域における検討

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    地域在住一般高齢者269名(平均年齢72.3歳)を対象にメタボリック症候群の実態を漁村、中山間、離島の地域差の面から検討した。離島では腹部肥満の割合が高く、メタボリック症候群と診断された対象者は、漁村地域17.2%、中山間地域15.8%、離島地域24.3%と、離島地域に多く認められた。さらに、男女別で検討したところ、男性のメタボリック症候群の頻度が高く、特に離島地域は他2地域よりも男性のメタボリック症候群の頻度が高かった。離島地域男性では特にメタボリック症候群の頻度が高く、生活習慣病対策の保健活動において、メタボリック症候群の概念を導入した保健指導プログラムが必要と考えられる

    地域在住高齢者の認知機能とビタミンEの関連

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    抗酸化ビタミンの1つであるビタミンEと認知機能の関連について検討した。対象は地域在住一般高齢者254名(73.1±5.2歳、男性101名、女性153名)で、認知機能はミニメンタルテスト(MMSE)で測定し、また、MMSE特典の1年間の変化により、改善群(MMSEにて2-6ポイント増加)24名(平均年齢72.9歳)、不変群(1ポイント以内)45名(73.5歳)、悪化群(2-6ポイント減少)25名(73.9歳)の3群に分け検討した。年齢、主観的幸福感、抑うつ程度、日常生活動作と血漿ビタミンE値の間には相関はみられなかったが、MMSEとビタミンE値とは弱いながらも正相関が認められた(p=0.046)。MMSE改善群、不変群、悪化群の血漿ビタミンE値は、それぞれ10.5±2.5μg/mL、11.1±4.3μg/mL、10.5±3.9μg/mLと各群間には有意差は認められなかった。ビタミンEは認知機能の程度とは関連している可能性があるが、認知機能低下の進行とは関連が見られなかった

    Relationship between Adsorbed Fibronectin and Cell Adhesion on a Honeycomb-patterned Film

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    Substratum surface morphology plays a vital roles in cellular behavior. Here, we characterized adsorption of fibronectin (Fn) as a typical cell adhesion protein onto honeycomb-patterned films made of poly(ε-caprolactone) (PCL) by using atomic force microscopy (AFM) and confocal laser scanning microscopy (CLSM). In order to determine how cells adhere to a honeycomb-patterned film, focal adhesion of cardiac myocytes (CMYs) and endothelial cells (ECs) on the films were studied by using fluorescence labeling of vinculin. Fn adsorbs around the pore edges to form ring-shaped structures. CMYs and ECs adhere onto the honeycomb-patterned films at focal contact points localized around pore edges distributed over the entire cellular surface. The focal contact points on the honeycomb-patterned films correspond well with the adsorption sites of Fn. We suggest that the cell response to honeycomb-patterned films is associated with the adsorption pattern of Fn on the film
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