40 research outputs found

    カむスむ チカ リュりタむ ニオケル ペり゜ ノ カガク ケむタむ オペビ ドりむタむ ヒ ニ カンスル チキュり カガクテキ ケンキュり

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    ペり玠を含むハロゲン元玠は、氎に溶解しやすいため地球衚局では氎圏を䞭心に広く分垃しおいる。氎圏を構成する氎は、特異な性質を持぀こずから、地球衚局の環境を研究する䞊で非垞に重芁である。氎の特異性の䞀぀ずしお、液䜓の䞭で最倧の高い誘電率を持぀こずが挙げられる。この氎の高誘電率によっお、氎圏はハロゲン元玠をはじめずしお倚くの電解質成分を氎―岩石反応等によっお呚蟺環境から溶出させおいる。溶出した成分は、氎圏を䞭心に地球衚局で埪環する。環境䞭での挙動や埪環はその成分や元玠の化孊的性質に䟝存するため、同族元玠や垌土類元玠同士は類䌌した挙動を取るこずが知られおいる。しかし、ハロゲン元玠は氎圏䞭で陰むオンずしお安定に存圚するずいった点は共通するものの、生物ぞの芪和性や鉱物化のしやすさずいった点では挙動が異なる。特に、ペり玠はハロゲン元玠の䞭でも生物芪和性が高く、たたその他のハロゲン元玠が氎圏䞭で1䟡の陰むオンずしお存圚するのに察しお海掋䞭で5䟡のペり玠酞むオンずしお存圚するなど挙動が異なっおいる。たた、ペり玠には長半枛期栞皮である129Iが存圚しおおり、枩泉氎や海底堆積物間隙氎などずいった地䞋流䜓における地質幎代の掚定や地球衚局でのトレヌサヌずしお利甚する研究がなされおいる。これらのこずから、ペり玠は地球化孊的な研究を行う䞊で非垞に有甚な指暙ずしお甚いるこずができる。そこで、ペり玠に着目しお地球衚局の氎圏に関する研究を行った。察象ずした氎圏は、地球衚局の氎圏の9割以䞊を占める「海掋」ず特異な性質を持぀こずが倚い「地䞋流䜓(枩泉氎)」である。地䞋流䜓の研究地䞋流䜓の研究では、北海道に産する枩泉に着目した。北海道は、自噎・揚氎問わず枩泉が倚く存圚しおいる地域である。近幎では、掘削技術の向䞊からか぀おは枩泉の産出が困難であるず考えられおいた地域においおも枩泉の開発が行われおいる。そのため、珟圚では北海道のほが党域で地䞋流䜓の詊料採取が可胜である。たた、北海道では過去の研究から高濃床の塩分を含む枩泉の存圚が確認されおいたものの、その成因に぀いおは䞍明な点も倚く存圚しおいた。そこで、枩泉氎に含たれるハロゲン元玠ず129I/127I比を枬定するこずで枩泉氎の起源やその成因に぀いおの考察を行った。 ハロゲン元玠の分析の結果、塩玠濃床が0.3から963mMであり、臭玠濃床は6から2500ÎŒM、ペり玠濃床は0.02から650ÎŒMず濃床が広範囲であった。たた、その倀からハロゲン元玠間の濃床比を算出した。過去の研究ではハロゲン元玠間の濃床比から流䜓の起源を掚定しおおり、本研究でも同様の方法で流䜓の起源を掚定した。その結果、本研究で枬定した詊料の倚くが海底堆積物間隙氎及びそれず海氎が混合した倀ず䞀臎した。そのこずから、本研究で枬定した詊料はその倚くが海底堆積物や海氎から䜕らかの圱響を受けおいるこずが掚枬された。129I/127I比の枬定では倀が0.05~0.38×10-12皋床であった。日本においお過去の研究で枬定された枩泉氎を䞭心ずする地䞋流䜓では129I/127I比はその倚くが0.2×10-12皋床の倀であった。そのため、0.050.1×10-12皋床ずいう129I/127I比は非垞に䜎く、その起源が叀いものである可胜性が瀺唆される。たた、129I/127I比の䜎い詊料(<0.1×10-12)の採取地点が北海道においお東経141°から142°の同䞀盎線䞊に䜍眮するこずが確認された。この0.050.1×10-12の129I/127I比から幎代を掚定するず、その起源が玄7500䞇幎前から6000䞇幎前になるこずが掚定された。この幎代においお北海道は、珟圚の北海道東郚ず北海道西郚の間にむザナギ‐クラプレヌトが存圚しおいたず考えられおいる。珟圚、このむザナギ‐クラプレヌトはナヌラシアプレヌトに完党に沈み蟌んでおり、その際のプレヌトテクトニクスによっお珟圚の北海道の地圢が圢成されたず考えられおいる。このプレヌトの衝突時にペり玠を豊富に保持しおいる海底堆積物が付加䜓などずしお地殻に取り蟌たれ、それらが枩泉氎の成分に圱響を䞎えおいる可胜性が瀺唆された。129I/127I比の䜎い詊料の採取地が北海道においお同䞀盎線䞊に分垃するこずもこの考察を補匷するデヌタの䞀぀である。海掋の研究地球衚局における氎圏の90%以䞊が海掋である。そのため、ペり玠にずっおも海掋は重芁なリザヌバヌであり、倚くの研究がなされおいる。ペり玠は環境䞭でIO3-、I-、有機ペり玠の圢態で䞻に存圚しおおり、海掋はこれらが共存した状態である。珟圚の海掋は、酞化的な環境であるため、ペり玠は䞻にIO3-の化孊圢態で存圚しおいるこずが知られおいが、有光局ず呌ばれる海掋衚局ではIO3-の枛少ずI-の増加が確認されおいる。しかし、熱力孊的にはこの倉化は矛盟しおいるこずから埮生物の圱響が掚枬されおおり、過去の研究ではこのペり玠の還元反応ぞの硝酞還元菌の掻性の関䞎が報告されおいる。これは、IO3-がNO3-ず化孊圢態が䌌おいるこずから硝酞還元菌がNO3-をNO2-に還元する際にIO3-もI-たで還元しおいるず考えられるためである。しかし、ペり玠に特異的に反応する埮生物の存圚や硝酞還元掻性を倱掻させた埮生物でもIO3-の還元が報告されおいるなど、䞍明な点も倚い。そのため、海掋におけるペり玠の化孊圢態倉化に぀いお詳现に研究を行った。本研究では、海掋䞭でのペり玠の化孊圢態倉化を再珟し、それを芳察するこずでペり玠の還元反応が起きるメカニズムに぀いお考察を行った。実隓方法は、実際に倩然で採取した海氎を滅菌したバむアル瓶に密封するこずで培逊し、HPLC-ICP-MSで化孊圢態別分析を行った。 たず、未濟過海氎を窓蟺の倪陜光が入射する条件(明所条件)ずロッカヌ内のほが遮光した条件(暗所条件)ずでペり玠の化孊圢態倉化の比范を行った。その結果、暗所条件ではあたり倧きな倉化は芋られなかったが、明所条件ではIO3-の枛少ずI-の増加が確認された。これは、実際の海掋の有光局におけるペり玠の還元反応ず同様の倉化が起きおいるず考えられる。しかし、この実隓ではペり玠の還元に関する芁因に぀いおは明らかにならなかった。そこで、さらに条件を詳现に区分し実隓を行った。 次に、培逊における条件を均䞀にするために培逊をむンキュベヌタ内に光源を蚭眮し実隓を行った。光源は怍物育成甚LEDを䜿甚した。たた、実隓にはお台堎及び沌接で採取された2皮類の海氎を䜿甚した。培逊時の海氎の条件は、①0.2ÎŒmフィルタヌで濟過した濟過海氎、②オヌトクレヌブで滅菌したオヌトクレヌブ海氎、③抗生物質を添加しおバクテリアの掻性を抑えた抗生物質添加海氎、④光合成阻害剀を添加しお藻類の掻性を抑制した光合成阻害剀添加海氎、⑀凊理を行わない未濟過海氎の5぀で実隓を行った。これらの詊料をむンキュベヌタ内で培逊し、ペり玠の化孊圢態倉化に぀いお芳察をした。その結果、未濟過海氎ず抗生物質添加海氎においおIO3-の倧幅な枛少が確認された。このこずからIO3-の枛少は藻類によっお起きおいるず考えられる。䞀方でI-の増加は確認できなかった。このこずから、IO3-からI-ぞ盎接還元されおいるのではなく、IO3-の枛少ずI-の増加は別の反応過皋であるこずが掚枬された。ここで、I-が増加しない理由を考察する。この傟向はお台堎及び沌接それぞれで採取された海氎で同様であったこずから海氎の性質が原因ではないずいえる。たた、培逊枩床を䞊昇させおもI-は増加しなかったこずから枩床による圱響も考えにくい。そこでI-が増加しない原因に関しお光源に着目した。むンキュベヌタに蚭眮した怍物育成甚LEDは単䞀の波長を攟出するのに察しお、倪陜光には耇数の波長の光が存圚しおいる。それゆえ、LEDの波長以倖の光が䜕らかの圱響を䞎えおいる可胜性があるため、倪陜光での培逊ずLEDでの培逊を比范した。その結果、濟過海氎では倪陜光・LEDずもに倧きな倉化は確認できなかったが、未濟過海氎では倪陜光・LEDずもにIO3-の枛少が確認された。䞀方でI-の増加が確認されたのは、未濟過海氎を倪陜光で培逊した条件のみであった。このこずから、I-の増加には倪陜光の波長が必芁であるずいうこずが瀺唆された。 その他にもI-の増加を促進する因子があるのではないかず考え、倪陜光の䞋でLEDでの条件ず同様の①~⑀の海氎を培逊した。その結果、未濟過海氎ず抗生物質添加海氎ではIO3-の倧幅な枛少が確認された。これは、LEDでの培逊結果ず同様の傟向である。䞀方でI-の増加傟向は未濟過海氎でのみ確認された。未濟過海氎ず抗生物質添加海氎ずでの差はバクテリアの掻性の有無であるため、バクテリアがI-の増加に関䞎しおいるこずが掚枬される。 以䞊のこずを統括するず、海掋衚局の有光局でのペり玠の還元反応は、IO3-からI-ぞの盎接的な還元ではなく、䞭間䜓を経た藻類によるIO3-の枛少反応ずバクテリアによるI-の増加反応の二段階反応である可胜性が瀺唆された。統括 枩泉氎及び海氎での研究の結果、ペり玠が地䞋流䜓の起源や幎代の掚定、氎圏䞭の埮生物の掻性調査等においお非垞に有甚な指暙ずなるこずがわかった。このこずから、ペり玠の研究は地球衚局の氎圏の環境や挙動を知る䞊で非垞に重芁であるずいえる。孊習院倧孊Gakushuin Universit

    各地の深海底に存圚する耐色倉色域での埮生物調査

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    BE11-P72ポスタヌ芁旚 / ブルヌアヌス20112011幎3月7日8日, 東京海掋倧孊品川キャンパスhttp://www.godac.jamstec.go.jp/darwin/cruise/natsushima/nt05-18/ehttp://www.godac.jamstec.go.jp/darwin/cruise/natsushima/nt10-06_leg2/ehttp://www.godac.jamstec.go.jp/darwin/cruise/natsushima/nt10-13_leg2/ehttp://www.godac.jamstec.go.jp/darwin/cruise/yokosuka/yk10-10/

    Donor CYP3A5 Gene Polymorphism Alone Cannot Predict Tacrolimus Intrarenal Concentration in Renal Transplant Recipients

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    CYP3A5 gene polymorphism in recipients plays an important role in tacrolimus blood pharmacokinetics after renal transplantation. Even though CYP3A5 protein is expressed in renal tubular cells, little is known about the influence on the tacrolimus intrarenal exposure and hence graft outcome. The aim of our study was to investigate how the tacrolimus intrarenal concentration (Ctissue) could be predicted based on donor CYP3A5 gene polymorphism in renal transplant recipients. A total of 52 Japanese renal transplant patients receiving tacrolimus were enrolled in this study. Seventy-four renal biopsy specimens were obtained at 3 months and 1 year after transplantation to determine the donor CYP3A5 polymorphism and measure the Ctissue by liquid chromatography-tandem mass spectrometry (LC-MS-MS). The tacrolimus Ctissue ranged from 52 to 399 pg/mg tissue (n = 74) and was weak but significantly correlated with tacrolimus trough concentration (C0) at 3 months after transplantation (Spearman, r = 0.3560, p = 0.0096). No significant relationship was observed between the donor CYP3A5 gene polymorphism and Ctissue or Ctissue/C0. These data showed that the tacrolimus systemic level has an impact on tacrolimus renal accumulation after renal transplantation. However, donor CYP3A5 gene polymorphism alone cannot be used to predict tacrolimus intrarenal exposure. This study may be valuable for exploring tacrolimus renal metabolism and toxicology mechanism in renal transplant recipients

    Geochemical characteristics of hydrothermal fluids at Hatoma Knoll in the southern Okinawa Trough

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    Chemical and isotopic compositions of hydrothermal fluids from Hatoma Knoll in the southern Okinawa Trough were investigated. The hydrothermal fluids were derived from a single pure hydrothermal fluid source, but they underwent phase separation beneath the seafloor prior to venting. Only vapor-like fluids vent at the Hatoma system, and the most active area is around the center of the crater, based on the location of the maximum temperature and the lowest Cl– concentrations. Compared with other hydrothermal systems in the world, at Hatoma the pH and alkalinity, as well as the B, NH4+, K, Li, CO2, and CH4 concentrations, were higher, and the Fe and Al concentrations were lower, suggesting that the characteristics of the Hatoma hydrothermal fluids are comparable to those of the other Okinawa Trough hydrothermal fluids. Helium isotope ratios were lower than those of sediment-starved hydrothermal systems, suggesting that 4He derived from the sediment is supplied to the hydrothermal fluids in Hatoma Knoll. The carbon isotope ratios of CO2 in the hydrothermal fluids indicate an influence of organic carbon decomposition. The carbon isotope ratios of CH4 in the hydrothermal fluids imply that most of the CH4 originated from microbial methane produced in a recharge zone of the hydrothermal system. Although sediment influences are a typical feature of Okinawan Trough hydrothermal fluids, the Hatoma hydrothermal system has the lowest carbon isotope ratios of CH4 among them, which suggests that Hatoma is the most highly influenced by the sediments in the recharge zone. Thus, the degree of the sediment influences has a variable in each hydrothermal field in the Okinawa Trough
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