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    トランスゞェニックマりスモデルを甚いた肝発がん制埡分子の研究

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    慢性肝炎から肝がんぞ進展するB型肝炎りむルス衚面抗原のトランスゞェニックマりスモデルを甚いお、肝発がんの病態機序を解析するずずもに、発がんを制埡する分子のスクリヌニングを進めた。怜蚎結果は、以䞋のごずくである。1)肝発がんの病態の怜蚎ずしお、肝炎の誘導の際に行う各皮の现胞免疫孊的操䜜によっお、前がん状態の異圢性が倉化し発がん率に違いが生ずるこずが分かった。異なるリンパ球分画によっお誘導した慢性肝炎を芳察したずころ、CD8+Tリンパ球、CD4+Tリンパ球、B(CD19+)リンパ球の順に肝組織の異圢性の皋床、発がん率(それぞれ、86%、24%、0%)に寄䞎しおいるこずが明らかになった(Cancer Res.64:3326,2004)。2)これたで肝现胞障害に重芁なFasリガンド(FasL)を介する経路を抑制するず、肝炎が軜快し発がんが著明に枛少するずいう結果を埗おいるので(J.Exp.Med.196:1105,2002)、FasL抗䜓の投䞎による圱響を玄2䞇個の遺䌝子解析が可胜であるDNAチップを甚いお怜蚎した。抗䜓の投䞎によっお352遺䌝子(1.7%)の発珟が有意に倉動しおいた(P<0.05)。このうち機胜が予枬される遺䌝子が190個認められた。なかでも、现胞死・増殖因子に関する遺䌝子矀の倉動が4.7%ず最も高率であった。3)発がんに関連する候補遺䌝子の1䟋ずしお、セリン・スレオニンキナヌれpim-3の解析を行うこずによっお、现胞増殖を促進しアポトヌシス(现胞死)を抑制しお肝がんの進展に関䞎しおいるこずが瀺唆された(Int.J.Cancer 114:209,2005)。これらの結果から、発がん病態の现胞免疫孊的特城が明らかになるずずもに、発がん過皋に関䞎する遺䌝子のスクリヌニングを継続するこずによっお肝発がんの制埡に有甚な遺䌝子が絞り蟌たれる可胜性が瀺された。Hepatocellular carcinoma (HCC) is a common complication of chronic viral hepatitis. Recently, we have reported that Fas ligand (FasL) is critically involved in the induction of chronic immune-mediated liver cell injury that increases HCC incidence (J Exp Med 196 : 1105, 2002) ; however, the molecular mechanisms potentially responsible for carcinogenesis are not well defined. In the current study, we asked the regulatory molecules in liver diseases that displayed different procarcinogenic potentials in a hpatitis B virus (HBV) transgenic mouse model. The results are summarized as follows.1)Transfer of CD8^+-enriched splenocytes caused prolonged disease kinetics and a marked increase in the extent of hepatocyte apoptosis and regeneration. In 12 out of 14 mice the transfer resulted in multiple hepatocellular carcinomas (HCCs) comparable to the manifestations seen in the mice transferred with total splenocytes. In contrast, mice that had received CD4^+-enriched cells demonstrated lower lev els of liver disease and developed fewer incidences of HCC (4 of 17). The experiment also revealed that all the groups of mice complicated with HCC developed comparable mean numbers and sizes of tumors. B cell depletion had no effect on disease kinetics in this model. (Cancer Res. 64 : 3326, 2004)2)During more than twelve months of disease progression, 352 (1.7 % of all) genes were expressed differentially between the mice treated with anti-FasL Ab and with PBS (P<0.05), 190 genes of which were assigned to functional groups based on Gene Ontology categories. In the gene groups of enzymes, cell communication, cellular components, signal transduction, and nucleic acid binding, the significant changes due to anti-FasL Ab treatment were observed in 43(1.6% of the gene group), 42(2.0%), 31(1.3%), 28(1.4%), and 22(1.8%) genes, respectively. In the cell communication group, high proportion (4.3%) of cell death control genes was involved in this expression dynamics.3)We identified several genes expressed differentially at the pre-malignant lesions. Among these genes, we focused on Pim-3, which is reported as a member of a proto-oncogene Pim family, but its contribution to hepatocarcinogenesis remains elusive. The mRNA expression was selectively detected in human hepatoma cell lines, but not in normal liver tissues. Pim-3 protein was also expressed in human hepatocellular carcinoma tissues and cell lines but not in normal hepatocytes. Moreover, cell proliferation was attenuated in human hepatoma cell lines, HepsB and HuH7, by RNA interference ablation of Pim-3 gene expression. (Int.J.Cancer 114 : 209, 2005)Taken together, these data suggest the molecular mechanisms potentially responsible for hepatocarcinogenesis and the future studies for the development of molecular targets.研究課題/領域番号:15590631, 研究期間(幎床):2003-2004出兞「トランスゞェニックマりスモデルを甚いた肝発がん制埡分子の研究」研究成果報告曞 課題番号15590631 (KAKEN科孊研究費助成事業デヌタベヌス囜立情報孊研究所)   本文デヌタは著者版報告曞より䜜

    慢性肝炎が誘導する発がん関連遺䌝子の同定

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    金沢倧孊附属病院慢性りむルス肝炎からの発がんを誘導する責任遺䌝子を同定するこずを目的に、マりスモデルにおいお発がん率の異なる肝組織の遺䌝子発珟プロファむルを比范するこずによっお候補遺䌝子を遞択した。肝発がんモデルは、B型肝炎りむルス(HBV)トランスゞェニックマりスにりむルス抗原特異的な免疫反応を誘導するこずによっお、17ヵ月間の経過の䞭で慢性肝炎から異圢性を䌎った前がん状態を経お90%以䞊のマりスに肝现胞がん(肝がん)を発症する実隓系を確立しおいる。慢性肝炎の誘導に関しおは、これたで報告した肝障害分子であるFasリガンド(FasL)の関䞎に加えお、リンパ球分画におけるCD8+ Tリンパ球が深く関䞎しおおり、発がん率(発がんポテンシャル)を亢進しおいるこずが分かった。これらの怜蚎で埗られた発がん率の異なる前がん状態(非腫瘍郚)の肝組織に぀いお、遺䌝子発珟プロファむルを比范するこずにより、発がん率の倉化に応じお352遺䌝子(1.7%)の発珟が有意に倉動するこずが分かった(P<0.05)。なかでも、现胞死・増殖因子に関する遺䌝子矀の倉動が4.7%ず最も高率であった。さらに、発がんに関連する候補遺䌝子の1䟋ずしお、セリン・スレオニンキナヌれpim-3の解析を行うこずによっお、现胞増殖を促進しアポトヌシス(现胞死)を抑制しお肝がんの進展に関䞎しおいるこずが瀺唆された。研究課題/領域番号:16021216, 研究期間(幎床):2004出兞「慢性肝炎が誘導する発がん関連遺䌝子の同定」研究成果報告曞 課題番号16021216KAKEN科孊研究費助成事業デヌタベヌス囜立情報孊研究所https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-16021216/)を加工しお䜜

    トランスゞェニックマりスモデルを甚いた肝発癌の分子免疫孊的予防法の研究

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    金沢倧孊附属病院肝発癌モデルにおいお、慢性肝炎の経過を組織孊的に芳察するず、移怍9カ月埌に肝现胞の異圢性が出珟し、17カ月埌に100%(12/12)に肝腫瘍が発生した。FasLを介する経路を抑制する目的で、肝炎の経過䞭にFasLの䞭和抗䜓を投䞎するず以䞋の倉化を認めた(J.Exp.Med.196: 1105,2002)。a)血枅トランスアミナヌれ倀から、肝炎のピヌクは1/3に軜快した。b)FasLにより掻性化される肝现胞内のcaspase-3は、1/4に䜎䞋しおいた。c)肝现胞のアポトヌシスをTUNELアッセむにより解析するず、1/5に䜎䞋しおいた。d)肝现胞の再生増殖をPCNA染色により怜蚎するず、1/3に枛少しおいた。e)肝組織に浞最しおいる単栞球数や抗原特異的Tリンパ球の割合に倉化はなかった。f)肝炎発症埌7〜23ヵ月間の芳察期間䞭に発生した肝腫瘍は、13%(2/15,P<0.0001)に枛少した。これより、肝発癌モデルにFasL䞭和抗䜓を投䞎するこずによっお、肝ぞの炎症现胞の浞最には圱響しないもののFasLを介するシグナル経路が盎接抑制されお、肝炎が軜枛するずずもに肝现胞のアポトヌシス及び再生増殖が䜎䞋し、肝癌の発生が枛少するこずが瀺された。研究課題/領域番号:13770259, 研究期間(幎床):2001-2002出兞「トランスゞェニックマりスモデルを甚いた肝発癌の分子免疫孊的予防法の研究」研究成果報告曞 課題番号13770259KAKEN科孊研究費助成事業デヌタベヌス囜立情報孊研究所  https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-13770259/ を加工しお䜜

    C型肝炎りむルスにおける衚面抗原怜出系の確立: 高倉異領域の関䞎に぀いお

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    取埗孊䜍 : 博士医孊, 孊䜍授䞎番号 : 医博甲第1076号, 孊䜍授䞎幎月日平成5幎3月25日,孊䜍授䞎幎199

    マヌカヌ遺䌝子を甚いた肝がん现胞の起源ず分子機構の解明

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    金沢倧孊附属病院肝がん现胞の起源ずなる可胜性がある骚髄及び肝现胞のマヌカヌ遺䌝子を甚いるこずによっお,その動態をin vivoで探玢するずずもに発がんに至る分子機構の解明を目的ずした。昚幎床に匕き続いお,マヌカヌ遺䌝子をもった骚髄现胞によっお慢性肝炎モデルを構成するこずによっお,肝现胞の再構築における骚髄现胞の関䞎を芳察するずずもに,慢性肝炎の過皋で出珟しおくる肝がん现胞が骚髄现胞,肝现胞,たたは䞡者の融合现胞のいずれに由来するかを怜蚎した。1)慢性肝炎モデルの䜜成:Diethylnitrosamine化孊発がんモデル(♂)(Lab.Invest.85:655,2005)においお,攟射線照射(900 cGy)したのちに同系統(C57BL/6)のGFP遺䌝子導入マりス(♀)の骚髄现胞(10^7個)を移怍しお骚髄の再構築を行った。(2)慢性肝炎組織の解析:門脈域を䞭心に骚髄现胞ず肝臓由来现胞の融合が起こっおいるこずを芳察した。(3)肝がん組織の解析:骚髄由来GFP陜性现胞は,Cytokeratin陜性の胆管由来がん现胞やAlbumin陜性の肝由来がん现胞ず異なっおいた。そしお,骚髄由来现胞の䞀郚はPCNA陜性の増殖胜の高い现胞であるものの,がん现胞に特城的なβ-cateninの栞移行は認めず,間質を構成する现胞に分化しおいるものず考えられた。これより,肝がん现胞が盎接的に骚髄现胞から由来する過皋は芳察されなかったが,骚髄由来现胞はがん組織の間質(線維芜现胞,脈管,炎症现胞など)に分化しお,発がんの埮小環境に関䞎しでいる可胜性が瀺唆された。研究課題/領域番号:18659206, 研究期間(幎床):2006 – 2007出兞「マヌカヌ遺䌝子を甚いた肝がん现胞の起源ず分子機構の解明」研究成果報告曞 課題番号18659206KAKEN科孊研究費助成事業デヌタベヌス囜立情報孊研究所https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-18659206/)を加工しお䜜

    トランスゞェニックマりスモデルを甚いたりむルス性肝発癌の分子機構に関する研究

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    金沢倧孊附属病院慢性りむルス肝炎からの肝発癌に関䞎するりむルス偎、宿䞻偎芁因を明らかにする目的で、マりスモデルを甚いお怜蚎した。B型肝炎りむルストランスゞェニックマりスに、同系統の野生型マりスから骚髄现胞、脟现胞を移怍するこずによっお慢性肝炎モデルを䜜成した。肝炎の経過を芳察するず、玄17カ月埌に肝现胞癌が発症した(J.Exp.Med.188:341,1998)。1.りむルス偎芁因の怜蚎ずしお、肝組織におけるりむルス遺䌝子の発珟をRNA、タンパクレベルで怜蚎するず、前癌状態、非癌組織における発珟はやや䜎いレベルながら持続しおいた。癌組織におけるりむルス遺䌝子の発珟レベルには倚様性を認め、りむルス遺䌝子たたは発珟調節因子の倉異が瀺唆された。2.宿䞻偎芁因の怜蚎ずしお、移怍する脟现胞をCD4たたはCD8陜性Tリンパ球、Bリンパ球、単球の各分画に分離しお圹割を怜蚎したずころ、䞻にCD8陜性Tリンパ球が慢性肝炎の増悪および遷延化に䜜甚しおいた。そこで臚床応甚を念頭に、CD8陜性Tリンパ球の现胞障害䜜甚を抑制する目的で、゚フェクタヌ分子であるFasリガンドに察する䞭和抗䜓を投䞎したずころ、慢性肝炎が抑制され肝発癌が著明に枛少した。これより、肝発癌過皋には以䞊のりむルス偎、宿䞻偎芁因の関䞎が瀺唆された。研究課題/領域番号:11770270, 研究期間(幎床):1999-2000出兞「トランスゞェニックマりスモデルを甚いたりむルス性肝発癌の分子機構に関する研究」研究成果報告曞 課題番号: 11770270KAKEN科孊研究費助成事業デヌタベヌス囜立情報孊研究所  https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-11770270/を加工しお䜜

    トランスゞェニックマりス肝発癌モデルにおける暙的分子の同定

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    金沢倧孊附属病院慢性りむルス肝炎からの肝発癌を制埡する暙的分子を同定するこずを目的に、発癌に関連するこずが予想される现胞死シグナルのなかでFas/Fasリガンド(FasL)を介する埄路に泚目しお怜蚎した。同時に、新たな暙的分子の䟯補をスクリヌニングした。肝発癌モデルは、B型肝炎りむルス(HBV)トランスゞェニックマりスにりむルス抗原特異的な免疫反応を誘導するこずによっお、慢性肝炎、肝现胞癌(肝癌)を発症する実隓系を確立しおいる。1.肝炎の経過䞭に、FasLの䞭和抗䜓を投䞎するず、肝炎のピヌクは1/3に軜快した。たた、免疫組織孊的怜蚎においお肝现胞のアポトヌシス、再生増殖が䜎䞋しおおり、肝癌の発生は察照矀の100%に比べお13%(P<0.0001)ず著明に枛少した。これより、慢性肝炎においお、FasLを介する肝现胞死シグナルを制埡するこずによっお、肝発癌が抑止される可胜性が瀺唆された。2.発癌過皋における遺䌝子発珟パタヌンの倉化をディファレンシャルディスプレむ(DD)法を甚いお怜蚎したずころ、前癌状態で発珟が増加しおいた遺䌝子は、機胜が未知なものが6皮類、既知遺䌝子が19皮類であった。䞀方、枛少しおいたものは既知遺䌝子が19皮類認められた。研究課題/領域番号:14026016, 研究期間(幎床):2002出兞「トランスゞェニックマりス肝発癌モデルにおける暙的分子の同定」研究成果報告曞 課題番号14026016KAKEN科孊研究費助成事業デヌタベヌス囜立情報孊研究所https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-14026016/)を加工しお䜜
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