7 research outputs found

    母性看護学領域における視聴覚教材の活用と双方向型遠隔教育の実践

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    報告Reports 新型コロナウイルス感染症の世界的拡大に伴い感染の蔓延防止の観点から、教育方法は対面から遠隔へと変化した。その結果、情報通信技術の活用が急速に進み、2020 年は教育現場にとってパラダイムシフトを余儀なくされた年になったといえよう。 本学母性看護学領域では、教育手法が対面から遠隔に変化しても、学生の学びの質を保証すること、学生が能動的な学修を通し学士力を身につけられることを企図し、様々に工夫をこらした教育を実践してきた。その主たる取り組みが視聴覚教材を活用した教育と双方向型教育である。学生に好評であった視聴覚教材は、実習施設の看護師と教員が共に監修したものであった。双方向型遠隔教育で学生に好評であったことは、チャット機能を用いた同時間帯の質問に対する返答や、Zoom のブレイクアウトルームを活用した少人数によるディスカッションであった

    聖隷クリストファー大学看護基礎教育における高機能患者シミュレーターを用いたシミュレーション教育の経緯と展望

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    報告Reports 本報告では、聖隷クリストファー大学看護基礎教育におけるシミュレーション教育チームの発足や試行に至る経緯および今後の課題や展望を概観することを目的とする。 本学は米国サミュエルメリット大学と2013 年に大学間交流協定を締結して以来、学生や教員が毎年、研修に赴きシミュレーション教育について学んできた。 2016 年に看護学部の教員有志によるワーキンググループを発足し、高機能患者シミュレーターを導入した。試行によって、シミュレーション教育は、看護実践能力を向上し、学生自身が主体的に学びを深めていくアクティブラーニングが遂行できる手法であることが分かった。 今後、シミュレーション教育を遂行する上で、以下の課題と展望がある。1.学生の看護実践能力のさらなる向上、2.教員のファシリテーション力の向上、3.教育環境の充実、4.地域の拠点としてのシミュレーション教育、5.活動のための運営資金の獲得、6.ワーキンググループであるシミュレーション教育チームの役割の明確化である

    看護実践力育成のための発展型データベース・シミュレーション教材「Web 聖隷タウン」の開発 : 第1報

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    報告Reports 本稿は、保健師助産師看護師学校養成所指定規則の一部改正(2022 年4月1日施行)に伴う、本学看護学部のカリキュラム改革推進の一環として、2021 年度より検討が開始された看護実践力育成のための発展型データベース・シミュレーション教材「Web 聖隷タウン」の開発に関する第一報である。本学シミュレーション教育委員会は、「Web 聖隷タウン」の実用に向けた開発として、(1)地域の中の看護視点を育てるためのプロットの開発、(2)Web 聖隷タウン制作の技術的課題解決に向けた実用可能な制作環境の試用および検討を行っている。本稿では、「Web 聖隷タウン」の開発経緯と開発推進のための資源確保について、本教材の持つ機能、これまでの活動経過および今後の課題について報告する

    Nursing Practicum Based on the Philosophy of Seirei Held at Seirei-related Welfare Facilities in the Spring Semester of the First Year at Seirei Christopher University

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    P(論文)聖隷看護基盤実習は、入学直後の1 年次生春セメスターに聖隷ゆかりの福祉施設などに赴き、看護を学ぶ上で基盤となる対人援助職としてのあり方を、建学の精神や聖隷の理念を礎に、学生自身の体験を振り返りながら学ぶ実習である。聖隷ゆかりの施設における臨地実習では、創設期からの歴史的な変遷や活動を知り、キリスト教精神を基盤とした建学の精神や聖隷の理念について考え、施設での出会いや語りから、対人援助職としてのあり方を、聖隷の理念と関連させて意味づけていく。  本報告では、聖隷クリストファー大学看護基礎教育における2022 年度の聖隷看護基盤実習の創設について、①聖隷看護基盤実習の構築(看護学部学位授与方針、カリキュラムポリシー)、②単位、セメスター履修者数、③科目概要、④実習目標、⑤実習展開、⑥学内委員会・授業との連携、⑦実習記録の構成をふまえ報告する。紀要委員会企画Special Articlesdepartmental bulletin pape

    聖隷クリストファー大学看護基礎教育におけるシミュレーション教育の実践

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    紀要委員会企画Special Articles 本報告では、聖隷クリストファー大学看護基礎教育におけるシミュレーション教育の実践環境の構築、各領域における実践、教育力向上の取り組み、そして課題も含め今後の展望を報告する。本学は米国サミュエルメリット大学と2013 年に大学間交流協定を締結して以来、学生や教員が毎年、研修に赴きシミュレーション教育について学んできた。2016年に看護学部の教員有志によるワーキンググループが結成し、2017 年度より看護学部諮問委員会としてシミュレーション教育委員会が発足した。本学では、看護学部を中心にアクティブラーニングを実践するひとつの手法としてシミュレーション教育を検討し環境構築、研修会など学習の機会の提供、シミュレーションルームの機材および備品管理、シミュレーション教育実施の支援、広報活動など推進してきた。今後、シミュレーション教育を遂行する上で、以下の課題と展望がある。1.教育環境のさらなる充実、2.人員の確保、3.地域の拠点としてのシミュレーション教育の推進、4.活動のための運営資金の獲得である

    聖隷クリストファー大学看護基礎教育における2020年度シミュレーション教育の実践報告

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    紀要委員会企画Special Articles 本報告では、聖隷クリストファー大学看護基礎教育における2020 年度のシミュレーション教育委員会の活動報告および各領域における実践について、以下の内容をふまえ報告する。 ①シミュレーション教育の実践環境の構築および学内研修、②コロナ禍における通信設備・運用のテクニカルサポート、③シミュレーション教育の実践(看護学部各領域におけるシミュレーション教育の実践内容)、④看護学部シミュレーション教育ホームページ、⑤本学看護学部のシミュレーション教育に関する国内外の学会発表の実績 今後もシミュレーション教育を推進するための本学の課題である、教育環境のさらなる充実、人員の確保、地域の拠点としてのシミュレーション教育の推進、活動のための運営資金の獲得を目指すべく、近隣施設との連携、研究推進とともに、教員の理解と同意を得ながらさらなる教育環境の整備や教育力の向上のため邁進していく

    聖隷クリストファー大学看護学部2021 年度シミュレーション教育委員会の活動報告

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    紀要委員会企画Special Articles 本報告は、聖隷クリストファー大学看護学部における2021 年度シミュレーション教育委員会の活動目的・役割、各領域におけるシミュレーション教育実践、および「Web 聖隷タウン」構築に関するものである。新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う学修への影響や、2022 年度カリキュラム改正を前に、本学では今後もシミュレーション教育の向上が必要であり、シミュレーション委員会には、学内のシミュレーション教育が円滑かつ充実したものとなるような役割が求められている。今後は、①各領域のニーズを反映した汎用性の高いシミュレータや教材の整備、②遠隔形式においても安定した学修が可能な環境の整備、③シミュレーション教育の支援に重要なテクニシャン・デザイナー・Web オペレーターといった補助要員の継続的な確保が課題である
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