50 research outputs found

    受容体欠損マウスを用いた循環器系におけるプロスタノイドの役割の解明

    Get PDF
    著者版プロスタノイド受容体欠損マウスを用いて解析を行い,循環器系におけるプロスタノイドの生理的・病態生理的役割を検討した.心筋の虚血・再灌流障害を惹起した際の心臓の梗塞サイズを測定し,虚血・再灌流障害の程度を心機能,心筋の代謝動態や逸脱酵素の測定を行った.マウスの動脈を結紮して心臓に後負荷を与えて左室肥大を誘発した時の心筋肥大と心繊維化を組織学的に定量解析した.培養胎児心筋・非心筋細胞に対するプロスタノイドの作用を解析した.内頸動脈を破損させ,血管内膜肥厚を伴う血管リモデリングの系を作り,炎症性細胞の浸潤や平滑筋細胞の増殖に関して組織学的解析を行った.また,血小板に対するPGE2の効果を解析した.その結果,虚血・再灌流障害での心筋保護作用,心肥大・繊維化抑制作用,血管内膜肥厚抑制作用,血小板機能亢進作用が認められ

    【脂質メディエータ研究の新展開と心血管疾患】 プロスタノイドと血管病態

    Get PDF
    雑誌掲載版プロスタノイドは、プロスタグランジン(PG)とトロンボキサン(TX)より成る生理活性脂質であり、その作用はおのおのに特異的な受容体を介して発揮される。これらの受容体が心血管系に広く発現していることから、プロスタノイドは循環器系疾患の病態形成に関与すると考えられてきたが、その実態に関してはいまだ不明な点も多い。本稿では、各プロスタノイド受容体欠損マウスを用いた解析から明らかとなってきた。血管病態-血圧調節や血管緊張維持にかかわる-におけるプロスタノイドの役割について紹介する

    The Novel Prostaglandin I 2

    No full text
    corecore