38 research outputs found

    本学とSMUの看護教育者との教育改革推進のための共同プロジェクト

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    紀要委員会企画Special Articles 我が国では、2022 年4 月1 日から保健師助産師看護師学校養成所指定規則の改正省令を適用した教育が開始される。新カリキュラムでは、新たな医療提供に資する人材育成のために、看護教育に学生の主体的学習をより発揮できる教育内容の精選および新たな教育方法の考案が重要となる。加えて、今後の看護教育におけるグローバル化に備え、米国の教育方法など、斬新な教育内容や実習方法が求められている。そこで、我が国の看護系大学が参考としている米国のSMU(Samuel Merritt University:サミュエルメリット大学)の看護教育における多様なカリキュラムや学生主体の教育方法を学び、本学の看護学教育改革を促進するための具体案を作成するための示唆を得た

    母性看護学領域における視聴覚教材の活用と双方向型遠隔教育の実践

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    報告Reports 新型コロナウイルス感染症の世界的拡大に伴い感染の蔓延防止の観点から、教育方法は対面から遠隔へと変化した。その結果、情報通信技術の活用が急速に進み、2020 年は教育現場にとってパラダイムシフトを余儀なくされた年になったといえよう。 本学母性看護学領域では、教育手法が対面から遠隔に変化しても、学生の学びの質を保証すること、学生が能動的な学修を通し学士力を身につけられることを企図し、様々に工夫をこらした教育を実践してきた。その主たる取り組みが視聴覚教材を活用した教育と双方向型教育である。学生に好評であった視聴覚教材は、実習施設の看護師と教員が共に監修したものであった。双方向型遠隔教育で学生に好評であったことは、チャット機能を用いた同時間帯の質問に対する返答や、Zoom のブレイクアウトルームを活用した少人数によるディスカッションであった

    「看護の将来を考える会」の活動報告

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    紀要委員会企画Special Articles 看護をとりまく環境の激的な変化に関する情報を得て、看護学部教員の有志が領域を超えて看護の将来について自由に語り合う場として、2017 年12 月から「看護の将来を考える会」の活動を開始した。毎月開催し、2018 年12 月で第11 回を数え、延べ115 人が参加した。活動実績と成果について「看護の将来考える会」の世話人として報告する

    特定行為研修における3年間の取り組み

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    紀要委員会企画Special Articles 2018 年に本学は看護師特定行為研修指定研修機関に指定され、2019 年から研修を開始した。3年間の研修で 14 名の研修生が、総合病院や訪問看護事業所等において適切な医療を提供するために、特定行為を実施する看護師を目指し、指定の講義・演習・実習を履修した。 本報告では、特定行為実施が望まれる社会的背景、医療現場で求められる特定行為、看護師が行う特定行為の意味、そして特定行為研修の今後の発展等について述べる

    Characteristics of Training Center for Nurses Pertaining to Specified Medical Practice at Seirei Christopher University

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    P(論文)本学は2018 年に看護師特定行為研修指定研修機関に指定され、2019 年から研修を開始した。開講区分は「栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連」の1 区分で、4 年間で16 名の修了者(見込み含む) を輩出した。2023 年度からは「在宅・慢性期領域パッケージ」が追加となる。本報告では、本学における特定行為研修の実際と特色についてまとめ、高度実践看護師育成に向けた今後の課題、方向性について述べる。紀要委員会企画Special Articlesdepartmental bulletin pape

    看護学生のアルバイトと生活実態に関する調査 : 自主学修時間の確保の現状と課題

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    報告Reports 大学教育の質的変換に伴い、学生は事前・授業・事後学修の総学修時間を主体的に確保することが求められている。一方で、経済的困難下にあり、アルバイトをせざるを得ない学生が増加している。本調査は、A大学の看護学生642 名を対象に、アルバイトと学業の実態を把握し、学生支援について今後の課題を明らかにすることを目的とした。アンケート調査の結果、アルバイトをしている学生は94.1%で、奨学金を受給しながら下宿し、生活費や学費のためにアルバイトをしている学生は、睡眠時間が短く、食事が不規則になり、授業中に疲労感を感じ、学業に困難を感じる傾向にあった。一方で、アルバイトの負荷に拘わらず、自主学修時間に有意な差はなかった。今後の学生支援においては、学生が主体的に学修の総時間を確保できるよう初年次教育を充実させ、学修要支援者への早期対応、さらには学生の実態に合わせたカリキュラム構築や学修環境の整備の重要性が示唆された

    看護実践力育成のための発展型データベース・シミュレーション教材「Web 聖隷タウン」の開発 : 第1報

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    報告Reports 本稿は、保健師助産師看護師学校養成所指定規則の一部改正(2022 年4月1日施行)に伴う、本学看護学部のカリキュラム改革推進の一環として、2021 年度より検討が開始された看護実践力育成のための発展型データベース・シミュレーション教材「Web 聖隷タウン」の開発に関する第一報である。本学シミュレーション教育委員会は、「Web 聖隷タウン」の実用に向けた開発として、(1)地域の中の看護視点を育てるためのプロットの開発、(2)Web 聖隷タウン制作の技術的課題解決に向けた実用可能な制作環境の試用および検討を行っている。本稿では、「Web 聖隷タウン」の開発経緯と開発推進のための資源確保について、本教材の持つ機能、これまでの活動経過および今後の課題について報告する

    聖隷クリストファー大学看護基礎教育におけるシミュレーション教育の実践

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    紀要委員会企画Special Articles 本報告では、聖隷クリストファー大学看護基礎教育におけるシミュレーション教育の実践環境の構築、各領域における実践、教育力向上の取り組み、そして課題も含め今後の展望を報告する。本学は米国サミュエルメリット大学と2013 年に大学間交流協定を締結して以来、学生や教員が毎年、研修に赴きシミュレーション教育について学んできた。2016年に看護学部の教員有志によるワーキンググループが結成し、2017 年度より看護学部諮問委員会としてシミュレーション教育委員会が発足した。本学では、看護学部を中心にアクティブラーニングを実践するひとつの手法としてシミュレーション教育を検討し環境構築、研修会など学習の機会の提供、シミュレーションルームの機材および備品管理、シミュレーション教育実施の支援、広報活動など推進してきた。今後、シミュレーション教育を遂行する上で、以下の課題と展望がある。1.教育環境のさらなる充実、2.人員の確保、3.地域の拠点としてのシミュレーション教育の推進、4.活動のための運営資金の獲得である

    2019 年度看護学部教育課程の改定について

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    紀要委員会企画Special Articles 本稿は、本学看護学部の2019 年度教育課程改定における活動内容の概要を記した。2012 年に教育課程変更を行って5年が経過したことや、教育職員免許法の改正により養護教諭課程の再課程認定に伴い、2019 年度に向けて看護学部教育課程の改定を行うことになった。2017 年度からカリキュラム検討委員会を中心に教育課程の検討を行い、2年間に渡って教育課程改定に向けて活動した内容をまとめた。2019 年度新教育課程としては、地域包括ケアシステムの推進に基づく社会の変遷にあわせた教育課程へと発展させるための学修内容の追加、本学の強みである充実した実習環境をもとに行われている臨地看護学実習を通して「生命の尊厳と隣人愛」に基づく教育理念を継続的に意識づけられるような教育課程を策定することができた。指定規則改正に伴う次の教育課程の改定に向けて、今回のプロセスが参考となることを期待する
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