17 research outputs found

    仲間の存在と個人の集団透過性が学習班活動に及ぼす効果

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    A simulation of private conversations in a classroom based on cellular automata: Examining the process of how talking spreads out

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    本研究は、Dynamic Social Impact Theory (Latane, Nowak & Liu, 1994)の規則に、「ある一定の確率で、他のセルの状態を参照せずに『私語状態ないし沈黙状態のいずれかに』変容する」という規則を加え、「個人内要因」と「環境的要因」という2つの要因によって、教室における私語が伝播する過程について分析することを目的とした。この際、個人的要因によって状態変容を行う確率をN-prob、このような方法で私語状態になる確率をNW-probとした。その結果、NW-probが0.60以上である時は、N-probと私語率の関係は非線形的なものとなることが示された。さらに、近傍距離範囲を5.0とした場合ないしムーア近傍を用いた場合は、ノイマン近傍を用いた場合よりも、私語が教室に伝播する「閾値」が高くなった。このことなどから、私語を抑制する方法として、「個々の学生が、自分の隣にいる人たちに対して等しく気を配る」ように促すことが有効となりうると考察された

    社会的迷惑行為に対する認知と頻度の関連 : 公的・私的自意識および社会・個人志向性に着目して

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    本研究は,社会的迷惑行為に対する認知と頻度の関連について,行為者の公的自意識・私的自意識および社会志向性・個人志向性に注目して検討することを目的とした。大学・短大生238名を対象に,質問紙調査を行った。質問紙は,社会的迷惑行為に対する認知,頻度,公的・私的自意識,社会・個人志向性に関する尺度で構成された。公的・私的自意識や社会・個人志向性が,社会的迷惑行為に対する認知と頻度との関連性に与える影響について検討するため,調査対象者を,自意識(公的・私的)ないし志向性(社会・個人)の高群・低群に群分けし,群ごとに相関分析を行った。その結果,私的自意識のみが高い者は,迷惑認知と行為の頻度が対応していない傾向が示された。一方,社会・個人志向性については,社会・個人志向性のいずれか一方のみが高い者は,迷惑認知と行為の頻度が比較的対応している傾向が示された。さらに,自意識・志向性と迷惑認知・頻度との間の直接的な関係について検討するため,独立変数を公的・私的自意識ないし社会・個人志向性,従属変数を迷惑認知・頻度とした分散分析を行った。その結果,公的・私的自意識については,迷惑認知や頻度に対する有意な主効果,交互作用効果は示されなかった。社会・個人志向性については,迷惑認知に対する社会志向性の主効果のみが示され,頻度に対する有意な主効果,交互作用効果は示されなかった。以上のことから,公的・私的自意識や社会・個人志向性は,迷惑認知と頻度との関連性に影響を及ぼしていること,また,社会志向性が高く社会的迷惑行為に対して否定的な認知をしていても,必ずしも行為の抑制につながるとは限らない傾向が示された

    私語に対する規範意識・集団規範の認知と頻度の関連 : 公的・私的自意識および座席位置に着目して

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    本研究は,私語に対する規範意識・集団規範に対する認知とその頻度の関連について,行為者の公的・私的自意識に注目して検討することを目的とした。東海地方・北海道における2大学の学生324名(男子95名,女子217名,不明12名)を対象に質問紙調査を行った。得られた回答を基に,公的・私的自意識を独立変数,私語の頻度を従属変数とした分散分析を行った結果,「授業に関する私語」「授業と無関係の私語」ともに,有意な主効果・交互作用は見いだされなかった。また,公的・私的自意識それぞれの平均値を基準に調査対象者を4分し,群ごとに規範意識・集団規範の認知と,私語の頻度との積率相関係数を算出した。その結果,「授業に関する私語」の頻度については,私的自意識が高い群のみに,規範意識と頻度の有意な負の相関が示された。集団規範の認知と頻度の間には,有意な相関は示されなかった。一方,「授業と無関係の私語」については,規範意識と頻度の全ての組み合わせに有意な負の相関が示された。集団規範の認知と頻度の間には,公的・私的自意識ともに低い群だけに弱い相関が示された。さらに,座席位置を独立変数,私語の頻度を従属変数とした分散分析を行った。その結果,後ろの方の学生は,「授業と無関係の私語」の頻度が比較的高い傾向が示された。また,縦の座席位置ごとに,規範意識・集団規範の認知と頻度との積率相関係数を算出した。その結異,後ろの方の学生には,「授業に関する私語」に対する規範意識と頻度の間に有意な相関が示されないが,前の方・真ん中の学生には示されるなど,座席位置によって異なった相関のパターンが見られた

    グループ学習の仕方に関する授業の実践的研究

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    The present study investigated the effects of instruction for small group learning on children's interaction and cognition of the outcomes. Twenty-nine children in grade 5 and their teacher were participated in the study. The questionnaire for the teacher included ratings of children's academic ability in social studies, while the questionnaire for the children covered the cognition of the outcomes. Furthermore, children's interaction were observed during social studies class. After pre-measurements of cognition and interaction, instruction of small group learning was put into practice by the teacher, and post-measurement was carried out. In order to determine if there were any effects of the instruction, mixed-design ANOVA (pre or post - lesson X academic ability) was conducted. The results showed that only high ability children obtained the effects of the instruction, while on the other hand, the low ability children hardly gained any effects.国立情報学研究所で電子化したコンテンツを使用している
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