A simulation of private conversations in a classroom based on cellular automata: Examining the process of how talking spreads out

Abstract

本研究は、Dynamic Social Impact Theory (Latane, Nowak & Liu, 1994)の規則に、「ある一定の確率で、他のセルの状態を参照せずに『私語状態ないし沈黙状態のいずれかに』変容する」という規則を加え、「個人内要因」と「環境的要因」という2つの要因によって、教室における私語が伝播する過程について分析することを目的とした。この際、個人的要因によって状態変容を行う確率をN-prob、このような方法で私語状態になる確率をNW-probとした。その結果、NW-probが0.60以上である時は、N-probと私語率の関係は非線形的なものとなることが示された。さらに、近傍距離範囲を5.0とした場合ないしムーア近傍を用いた場合は、ノイマン近傍を用いた場合よりも、私語が教室に伝播する「閾値」が高くなった。このことなどから、私語を抑制する方法として、「個々の学生が、自分の隣にいる人たちに対して等しく気を配る」ように促すことが有効となりうると考察された

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