23 research outputs found

    日本語の「副詞類+する」は韓国語でいかに現れるか

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     本稿は、日本語を基準言語とし、対照言語である韓国語の翻訳テクストを用いて、日本語の「副詞類+する」が、韓国語でどのように現れるかを表現様相論の観点から考察したものである。語彙レベルでは、日本語の「する」に相当する単語「하다」が韓国語にも存在するものの、日本語の「する」は韓国語では、必ずしも「하다」という形で現れるわけではない。日本語の「する」は、韓国語の「하다」とよく似た働きを持っており、対照研究でもしばしば「する」 :「하다」という図式で論じられる。しかしながら、本稿の計量調査に拠ると、「副詞類+する」が韓国語 で「하다」で現れる対称構造は29.2%、 「하다」以外の形で現れる非対称構造は70.8%で、非対称構造のほうが圧倒的に高い割合を示している。これは、表現様相論の観点からの日韓対照研究の意義・重要性を裏付けられる結果とも言えよう

    現代日本の「政策志向的概念として再解釈されている市民社会」に関する考察―「抵抗」とソーシャル・キャピタルを中心に―

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    【学位授与の要件】中央大学学位規則第4条第1項【論文審査委員主査】横山 彰(中央大学総合政策学部教授)【論文審査委員副査】イ ヒョンナン(中央大学総合政策学部教授),小林 勉(中央大学総合政策学部教授),稲葉 陽二(日本大学法学部教授)博士(学術)中央大

    日本語と韓国語における主語の現れ方について

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     本稿**は、日本語の小説とその韓国語版翻訳書を用いて、日本語では現れなかった「名詞+が」「名詞+は」といった形が韓国語では明示的な形で現れる点に注目し、日本語と韓国語における主語の現れ方について考察したものである。 本稿では、便宜上、動作の持ち主として想定できる「名詞+が」と「名詞+は」といった形を「主語」という用語で表した。  日本語と韓国語は、ともにSOV言語に分類され、基本的に「修飾語+被修飾語」の語順を有するなど、多くの文法的な類似性を持つが、 〈表現の自然さ〉という観点から両言語を対照した時、表現様相の違いはかなりのものである。 本稿の調査では、日本語と同じ構造をとる韓国語の表現が可能であるにもかかわらず、①日本語では現れなかった主語が韓国語では明示的な形で現れる点、②主語の位置については韓国語は日本語に比べ主語が文頭に現れやすい点などが明らかになった

    日本語と韓国語の名詞についての研究ノート

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    〈表現の自然さ〉という観点からみた時、日本語は韓国語に比べ名詞的な表現が好まれ、韓国語は日本語に比べ動詞的な表現が好まれるという表現様相の違いが認められる。本稿は、日本語の名詞的な表現が韓国語では動詞的な表現として表れやすい要因を再考しながら、日本語と韓国語の名詞の性質について論じる。日本語と韓国語を対照したとき、語彙的な意味において「動詞・形容詞的な用言性が際立つ」複合名詞・派生名詞の場合、そのほとんどが、韓国語では動詞的・形容詞的表現で表れるが、本稿では、その一要因として韓国語の複合名詞や派生名詞の場合、基本的に動詞・形容詞的な用言性が抑えられた「モノ」的性質の名詞類が多いということを示唆した。また、表現の自然さという観点から対応すると認められる〈日本語の名詞的な表現と韓国語の動詞的な表現〉について文構造の側面から捉え直し、日本語は〈集中型〉構造を好み、韓国語は〈分散型〉構造を好むことを指摘した

    日本語と韓国語における主語の現れ方について

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     本稿**は、日本語の小説とその韓国語版翻訳書を用いて、日本語では現れなかった「名詞+が」「名詞+は」といった形が韓国語では明示的な形で現れる点に注目し、日本語と韓国語における主語の現れ方について考察したものである。 本稿では、便宜上、動作の持ち主として想定できる「名詞+が」と「名詞+は」といった形を「主語」という用語で表した。  日本語と韓国語は、ともにSOV言語に分類され、基本的に「修飾語+被修飾語」の語順を有するなど、多くの文法的な類似性を持つが、 〈表現の自然さ〉という観点から両言語を対照した時、表現様相の違いはかなりのものである。 本稿の調査では、日本語と同じ構造をとる韓国語の表現が可能であるにもかかわらず、①日本語では現れなかった主語が韓国語では明示的な形で現れる点、②主語の位置については韓国語は日本語に比べ主語が文頭に現れやすい点などが明らかになった

    日本語と韓国語における主語の現れ方について

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