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    Model Specification Problems in Value Relevance Studies

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    本論文は, 会計学における価値関連研究 (value relevance studies) に関する理論と証拠をサーベイしている。価値関連研究においては,株価モデルとリターンモデルと呼ばれる二つの回帰モデルが最も頻繁に使われている。これらのモデルの理論的根拠は,共にOhlson/RIVモデルという同一の企業評価モデルに求められるのだが,この2つの回帰モデルを用いて得られる結果はしばしば異なっている。その理由として,株価モデルに関する問題としては「規模効果 (scale effects) 」,リターンモデルに関する問題としては,「会計認識ラグ (accounting recognition lag) 」と「一時利益 (transitory earnings) 」が指摘されている。そしてこれらの問題を緩和するための幾つかの手法が研究者によって提案されてはいるものの,それらは何れも問題の完全なる解決にはなっていない。このような状況においては,両方のモデルを用いてその結果の感度を調べることが適切であろうと思われる

    The Secondary Wall Formation of Compression Wood Tracheids : On the Helical Ridges and Cavities

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    圧縮あて材仮道管における特異な構造として知られている, いわゆる"らせん状裂目"の形成過程をスギ苗木を材料として各種の光学顕微鏡と透過型および走査型電子顕微鏡で観察した。観察に際しては, 試料の固定法やらせん状裂目の特異な構造にとくに留意した。そしてこのらせん状裂目はS_2層に生じた裂溝ではなく, S_2層形成初期からの細胞壁の不均一な肥厚に起因することを確かめた。観察結果の概略は以下のとおりである。(1) S_2層形成のごく初期に, 形成中の細胞壁内表面にすでに多数の, 巾の小さいらせん状のうね (ridge) と溝 (cavity) が観察された。またそのうねの先はとがっていた。(2) S_2層の肥厚が進むにつれて, このうねは櫛の歯状に高さがまし, それにはさまれた部分にらせん状裂目が形成されていた。うねの生長はその後しだいに不均一になり, 生長を続けるうねと, それらに押えられ生長を止めてしまううねとが見られる。生長を止めたうねの先端の所ではらせん状裂目があたかも分岐しているように見える。(3) S_2層形成の後期には, とくに巨大に生長するうねがあらわれ近くのうねをおおって発達する。(4) 細胞壁形成のすべての過程を通じて, 原形質膜は常に存在し, S_2層の不均一な肥厚の際には形成中の細胞壁内表面にそって著しい凹凸を示した

    Formation and Wall Structure of Tyloses in Castanea crenata SIEB. et Zuec.

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    クリの培養チロースは7-35℃の全ての培養温度で形成されたが, チロース壁はほとんど肥厚しなかった。傷害チロースは壁の伸張後肥厚し, 盲壁孔様構造を形成した。壁の肥厚時には, チロースを形成中の柔細胞内にも新たな壁の肥厚が同時に認められた。壁の木化は肥厚にやや遅れて外側から内側へ進行した。また, クリでは冬期にも傷害チロースが形成された。天然チロースは辺材―心材移行域で年間を通じて形成されるものと思われる。壁の伸張・肥厚・木化過程は傷害チロースと同様であると考えられるが, 天然チロースでは壁の木化後, チロースとそれを形成した柔細胞の内壁全面に再び protective layer 類似の壁層が形成された。時には, さらに盲壁孔様構造より小チロースを形成し, 壁肥厚を行なうことも観察された

    テイヘイチ スイデン チタイ ノ ハイスイリョウ ニカンスル スイモンガクテキ ケンキュウ ダイ1ホウ : ニイガタケン ニイツゴウ ノ ハイスイリョウ オ レイ トシテ

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    低平地水岡地帯における用排水の管理を合理化して,広い水田地域の水経済を有利に発展させるには,複雑なる諸条件を明にすることが必要であるが,これらの条件の一つに水文学的資料の整備があげられる.即ち水田地域内の水収支の実態を明にすることが,その水利問題を分析する基礎的条件の一つである.しかし, 一地域の水収支の実践を調査するだけでも,仲々困難な現状であるので,筆者は所謂“残水(水田の基底排水量)に着目して,これを中心として排水量の実態を水文学的に明にすることを勉めた.この研究は上記の目的のために,対象地区として新潟県新津郷・3地区(三津屋・覚路津及び新小須戸)を選定し,その排水量について流出特性,特に基底排水量及び直接排水量の水文学的特性を明にしたものである

    ケイリュウ スイオン ノ ケンキュウ ダイ1ポウ : リンシ カマブチ シケンチ 1ゴウザワ ムセツキ 5ガツ 9ガツカン ノ ケイリュウ スイオン ノ カイセキ

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    まえがき 筆者はさきに融雪後期(5月~7月上旬間)における実際河川の水温について研究し,冷水流出現象の基本的構造を明らかにする一試案を提起した.河川水温の形成機構を一層明らかにするためには引続き実際河川の年間各時期における水温現象に提起した方法で接近するとともに,他方源流にさかのぼって小流域の渓流についても検討することが重要であると考えられる.幸い農林省林業試験場山形分場(山形県最上郡真室川町釜淵)・小野茂夫技官のご厚意により釜淵試験地・1号沢(流域面積3,060ha)の渓流水温(昭和26年1月~30年4月間9時観測)ならびに流量・気温(乾球気温・湿球気温)・地温等の解析に必要なる諸資料が得られたので,この報告ではまづ無雪期(5月~9月間:積雪および降霜のない期間)における渓流水温について研究した.一般的に云って,渓流水温も実際河川の水温と同様に降雨及びその流出状況の影響を受けるので,ここでは解析の手順として(A)無降雨時・基底流量(地下水流出)が卓越する場合,(B)降雨後・基底流量(地下水流出)の中間流出が共存する場合,および(C)降雨時・表面流去を生ずる場合に区分して取り扱い,最後にこれらの結果を総括して,(D)降雨前後の水混分析に適用・吟味した.これらのうち(A)および(B)の場合をまとめて第1報とする

    カセン スイオン ノ ケンキュウ ダイ1ポウ : ヤマガタケン アカガワ クマイデ ショウワ 27ネン 31ネン ダム ケンセツマエ 7ガツ 9ガツカン ノ カセン スイオン ノ カイセキ

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    まえがき 日本における河川水温の研究は,稲作の北限地帯を形成する,その特徴的な農業形態を基盤として発展し,この分野の諸先達によって著しい成果が得られている.水稲の冷水害問題と深くかかわり合って,その諸対策の一環として進展したこの分野の研究は,従来の課題への接近を持続しつつ,最近では河川水温の形成機構へ接近することによって,その地球物理的研究への萌芽を形成しつつあるように思われる.筆者は河川ないし渓流水温の形成機構の問題は,水文学的には流域の水収支の問題と熱収支の問題の関連領域で,今後もその研究の発展を期待する観点より,さきに渓流水温の研究(第1・2報)を発表した.その結果の要点は,渓流水温に及ぼす中間流出・水温および降雨水温の影響を幾分でも明らかにしたことであろう.本報告は上記の研究結果をふまえて,実際河川、(山形県赤川-熊出地点)について同様の手法で、表記の課題に接近したものである

    ロシア・ソ連における食文化の継受

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