research

Formation and Wall Structure of Tyloses in Castanea crenata SIEB. et Zuec.

Abstract

クリの培養チロースは7-35℃の全ての培養温度で形成されたが, チロース壁はほとんど肥厚しなかった。傷害チロースは壁の伸張後肥厚し, 盲壁孔様構造を形成した。壁の肥厚時には, チロースを形成中の柔細胞内にも新たな壁の肥厚が同時に認められた。壁の木化は肥厚にやや遅れて外側から内側へ進行した。また, クリでは冬期にも傷害チロースが形成された。天然チロースは辺材―心材移行域で年間を通じて形成されるものと思われる。壁の伸張・肥厚・木化過程は傷害チロースと同様であると考えられるが, 天然チロースでは壁の木化後, チロースとそれを形成した柔細胞の内壁全面に再び protective layer 類似の壁層が形成された。時には, さらに盲壁孔様構造より小チロースを形成し, 壁肥厚を行なうことも観察された

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