54 research outputs found

    成人看護実習における技術到達度の学生の認識

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    成人看護実習において学生が看護基本技術の到達度をどのように認識しているのかを明らかにすることを目的に実態調査をおこなった。その結果、1)日常生活の援助技術では「一人でできる」水準に達している学生が多かった。しかし、水準に達していない項目では繰り返し経験する必要性が示唆された。2)診療の補助技術では「経験なし」とする学生が多かったため、「見学」の機会を調整する必要性が示唆された。本研究により今後の成人看護技術教育への方法が示唆された

    看護観形成と臨地実習における今後の課題

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    本研究では、成人看護実習前後の学生に同意を得た44名を対象に、現時点での「看護に対する考え」をレポートとして記述してもらった。その結果から以下のことが明示された。1.学生が記述した看護観は、段階的には区分はできたが、深まりに困難性を感じた。2.患者との関わり場面において、その時々の学生の感じたことや具体的内容は読み取りにくい部分が認められた。3.学生の体験したことをその時々で討議し共有し、次のステップへ積み上げる体制づくりが必要である。そのため、実習中における学生の『看護観すくいあげ展開構造図』を示した。今後これを用いながら日々の学生への実習展開における学習指導過程の強化を図り、看護に対する考えを深化する関わりをしたい

    看護学生の手指衛生に関する研究-手洗いと擦式手指消毒との比較-

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    医療現場における感染予防の基本は手指衛生であり、流水による手洗いと速乾性擦式手指消毒薬による擦式手指消毒が中心となる。本研究は、看護学生の手指衛生における手洗いと擦式手指消毒との手技の違いを明らかにすることを目的とし、A大学の看護学生(30名)を対象に、手指衛生について調査を行った。その結果、手洗いより擦式手指消毒のほうにミスが多く、指間、指先、拇指、手首の4部位において消毒しなかった学生が多く存在した。つまり、学生は適切な擦式手指消毒が実施できていなかった。また、手洗い時間の平均は56.2秒、手指衛生時間の平均は12.3秒であった。これらのことから、学生に対しては、手洗いに加え擦式手指消毒についての手指衛生教育が重要であることが示唆された。また、学生が短時間で効果的な手指衛生を実施できるためには、繰り返し練習が必要であることが再確認された
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