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    Webアクセスにおける動的コンテンツ検索の応答性向上のための先読み機能を持ったネットワーク内キャッシュシステムの研究

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    近年,Google mapやJorudanでの乗換検索,食べログの店舗検索をはじめとする動的コンテンツが多くの人に利用されている.これら動的コンテンツは,ユーザの入力や現在時刻などをもとにして,サービス提供者側のサーバで動的に生成され,ユーザに送り返される.すなわち,ユーザが要求するコンテンツを入手するために,ユーザとサービス提供者サーバは直接通信をやりとりする必要がある.このため,動的コンテンツはユーザから見た応答性を向上させることが難しい.本論文では,これら動的コンテンツの応答性を向上させるため,「動的コンテンツ検索先読み機能を持つネットワーク内キャッシュシステム」を提案した.本システムでは,動的コンテンツ要求をユーザに代行して先読みサーバが行い,先読みサーバ内にキャッシュとして保持し,よりユーザに近い位置でコンテンツを返送できる.提案システムを代表的な動的コンテンツの一つである乗換検索に対して実装し,その有効性を評価した.その結果,先読みサーバを用いることにより,両コンテンツの応答性を最短10ms,先読みサーバの負荷が高い場合でも100ms以内にユーザに送信することができ,コンテンツのユーザから見た応答性を向上させた.また,最大で85%のユーザに対してコンテンツの応答性を向上させることができた.加えて先読みサーバを複数のユーザが利用することにより,先読みサーバを用いない場合より先読み回数を削減できることができた.システム評価から得られたデータによって,動的コンテンツはメモリ上にキャッシュとして保持する必要があるなど,コンテンツ応答性をより向上させるための知見を得た,先読みを行う入力として,ユーザからの要求だけでなくソーシャル情報を用いる場合は,どのような状況であればソーシャル情報は有効な入力となるかを検討した.最後に,乗換検索だけでなくより一般的な動的コンテンツに対して本システムを適用する場合には,語の共起を利用して検索語の先読みを行う必要があるなど,考慮しなければならないことについての知見を得た.電気通信大学201
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