Graduate School of Arts and Sciences, the University of Tokyo
Doi
Abstract
本研究では、まず先行研究におけるワーキングメモリと第二言語読解における相関関係の「ばらつき」に注目し、その要因の一つとして自動化の概念を提示した。そして、自動化がワーキングメモリと相互作用を起こすことで、ワーキングメモリと第二言語読解の関係性に変化を生じさせるという仮説を展開した。また、相互作用のメカニズムとして3 つのモデルを紹介し、実験の結果がどのモデルを支持するか検証した。実験の結果として、まず、ワーキングメモリと第二言語読解において有意な相関関係が観測された。また、自動化グループごとに相関関係を調べたところ、高自動化グループでは有意な相関が現れたが、低自動化グループでは観測できなかった。これは、自動化が先行研究における「ばらつき」に影響を与えている可能性を示唆している。さらに、第二言語読解における自動化とワーキングメモリの相互作用を調べたところ、自動化は特にワーキングメモリのスコアが高い被験者に有利にはたらいたことが分かった。この結果はthe-rich-get-richer モデルを支持し、高自動化グループにおける強い相関関係に寄与していた。言語学departmental bulletin pape
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