児童思春期病棟における『遊び』を取り入れたソーシャルスキルズトレーニングの試み~子どもが求めるソーシャルスキル~

Abstract

児童精神科病棟へ入院となった7名の児童(患児)を対象に,「遊び」を取り入れた(社会)生活技能訓練(Social Skills Training:SST)を行ない,ソーシャルスキル尺度と自尊感情尺度を用いてその効果を検討した。その結果,患児らが安心して楽しく他者と関われる時間で,安心して楽しく笑い合いながら『遊ぶ』経験が必要であることが示唆された。生活歴の中で,他者との喧嘩など負のフィードバックを経験してきた患児らにとって,他者と楽しく遊ぶその経験は,患児ら自身が、その関わりを維持したいと思う気持ちにつながり,ソーシャルスキルを高める動機付けとなってソーシャルスキルの獲得といったポジティブな変化に繋がっていくものと考えられた。今後,退院などにより環境が変わることで標的スキルの維持が難しくなる可能性が懸念されるため,入院生活での快の情動共有経験を通して得たソーシャルスキルが退院後にも維持されているような支援が必要である。departmental bulletin pape

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Nishikyushu University & Nishikyushu University Junior college: Repository / 西九州大学・西九州大学短期大学部リポジトリ

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Last time updated on 15/02/2024

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