Toyo Gakuen University Institutional Repository / 東洋学園大学機関リポジトリ
Not a member yet
1031 research outputs found
Sort by
How to mourn “the Uncrowned King of Ireland” : From James Joyce’s A Portrait of the Artist as a Young Man to W.B. Yeats’s “Parnell’s Funeral"
本稿では、ジェイムズ・ジョイスとW・B・イェイツが、それぞれ『若き日の芸術家の肖像』(1916 年)と「パーネルの葬儀」(1934 年)において、19 世紀後半のアイルランドにおける自治運動の指導者、チャールズ・スチュワート・パーネルの死をどのように描いているかを比較検討した。イェイツからジョイスへの影響関係を論じた先行研究は数多くあるが、本論文ではあえて、その逆の方向を取った。特に本論後半で着目した「パーネルの葬儀」については、その創作年代を確定することは難しいが、少なくともThe King of the Great Clock Tower (1934)の序文で「二年間詩が全く書けなかった」と語っているように、この詩の創作はイェイツが再び創造性を取り戻す契機であったことは確かであろう。イェイツがこの詩の自註でジョイスの『肖像』に言及していることの意義は、「アイルランドの無冠の王」と呼ばれたパーネルの追悼を通じて、いかにその英雄的精神を自身の芸術に取り込んでゆくかという点にある、と結論付けた。departmental bulletin pape
評価が適切に伝わっているのか : アカデミックライティング指導の課題
本稿では、本学における2019年度春学期2年次必修授業「日本語表現法」(半期科目)にて、簡略化したルーブリックを学生と教員の双方が使用することによって、どのような評価のずれが見えたのか、そのことによってどのようなアカデミックライティング指導の課題が見出せたのかについて報告・考察した。
まず、簡略化したルーブリックを使用することによって、小論文提出者の半数以上の学生が教員よりも高い自己評価をしていることが確認できた。そして、「主張の理由を強固にするための客観的な事実を2つ挙げている。」「小論文にふさわしい接続詞や文末表現等を用いている。」というチェック項目において、教員よりも高い自己評価をしている学生が多いことがわかった。
これらのことは、日頃より、学生達に、評価が適切に伝わっていない可能性があることを示唆している。さらに、ゼミ等で学生達の文章能力を向上させていくためには、教員は学生にただ評価結果を伝えるだけでなく、学生と対話をしながら評価結果について説明し、問題点や課題点がどこにあるのかを学生と一緒に確認することが求められていることも示している。departmental bulletin pape
Exchange Rate and Trade situation
為替変動が各国経済に及ぼす影響は大きい。とりわけその生産活動への影響は大きく、貿易を通じて各国間の経済関係にも多大な影響を及ぼす。一方で貿易動向が為替水準に影響することもあり、こうした相互作用は国際経済関係の中心テーマとなってくる。この為替変動と貿易構造、そしてその先に来る経済成長のメカニズムはどう変化したのであろうか、この観点から、日本の貿易構造を見てメカニズムが変化したかどうかを考えるのが本稿の目的である。第I章の問題提起につづき、第II章、第III章では、それぞれ、円建て、ドル建てでの為替変動に対する貿易量、貿易額の変動を分析する。IV章では仮想の実数値を用いて計算表を作成し、V章では、為替変動が各国経済に与える影響について分析する。最後にVI章で為替変動と輸出入の関連を因果関係によってつなげることを試み、VII章で結論とする。departmental bulletin pape