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    和服における着厩れに぀いおの考察(第2å ±)

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    わが囜独自の和服は、着付けるこずによっお衣服ずしおの機胜を果たす。着装埌時間を経過するこずによっお、動きに䌎い着装盎埌ず圢状の倉化぀たり着厩れが生じる。この着厩れに぀いお、前報に匕き続いお究明したのが本研究である。前回の実隓に぀いお疑問芖された、いく぀かの点に぀いお解決を蚈るために、今回も、3タむプ、぀たりS・M・Lサむズの被隓者に぀いお、暙準寞法ず割り出し法による仕立お䞊がり寞法を採甚した詊着衣を新たに䜜補し、着装実隓を行った。詊着衣の䜜補条件ずしお、芖芚的刀断を考慮しお実隓に甚いる济衣地の図柄などを同䞀にするこず、ある皋床幅のある暙準寞法を䞀埋に定めるこず、䞀定の技術で瞫補し均䞀に仕䞊げるこずなどに぀いお配慮した。着装実隓によっお、前回ずほが同様な結果を埗るこずが出来た。぀たり、S・Mサむズに぀いおは、暙準寞法を統䞀したこずで着装スタむルの倉化はあっおも、着厩れ量の倉動は少ないし、割り出し法においおのスタむル・着厩れ量も同皋床ず刀断できた。Lサむズに関しおは暙準寞法での䞍足が䞀局明瞭になり、割り出し法によっおも蚱容範囲ではあるが充分ではない。ただし、それによる着厩れは同皋床であるこずを確認した。加えお、Lサむズに぀いお、課題を解決する手掛かりずしお、幅の広い济衣地を準備し垃幅の関係で、詊みおない割り出しで算出した数倀によっお詊着衣を䜜補し再実隓を詊みた。結果、着装スタむルはほが満足出来る圢ずなったが、接合線䜍眮぀たり各身幅の比率に぀いお新たな課題が残される結果ずなった

    和服における着厩れに぀いおの考察 : 第3å ±

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    和服着装時における着厩れの䞀぀の芁因ずしお、長着の仕立お䞊がり寞法ず着甚者の䜓栌・䜓型の䞍䞀臎に着目し、究明しおいるのが本研究である。腰囲100cmを超える䜓栌぀たりJIS芏栌分類によるLサむズに぀いおは、身䜓に合わせお寞法を算出する割り出し法の適甚が劥圓であるこずず、着厩れに぀いおも有効であるこずを確認した。これたでの実隓においおは、「ゆかた」を察象ずしおいたので䞋着ずしお肌襊袢・裟陀けのみで着装させた。普通、長着を着甚する際には、ゆかたを陀いお肌襊袢・裟陀けの䞊に曎に長襊袢を甚いるのが䞀般的である。着甚する理由の䞀぀ずしお、和装スタむルの土台を敎えその効果により着厩れを緩和するこずがある。そこで、今回は䞀歩進めお長襊袢を着甚するこずで、どのような圱響があるのかを探るこずにした。今回の被隓者は、暙準寞法の範囲内操䜜では察凊が䞍可胜であったLサむズに絞り、詊着衣の長着は埓来通り暙準寞法ず割り出し寞法の2着を䜜補した。加えお、それぞれの長者寞法に察応させた長襊袢をりヌル地・絹地の2皮類の玠材で䜜補した。なお、割り出し法における長着に぀いおは、半身の幅寞法の配分に぀いお前報の課題を考慮し予備実隓を詊みた䞊で脇線䜍眮が2cm埌方になるように操䜜した寞法を採甚した。結果ずしお、長襊袢を重ねたこずによる着厩れ量ずしおは想定したより少量であったこず、そのこず以䞊に着装した姿に圱響を及がすこず、぀たり、長襊袢の抱幅によっお長襊袢の衿合わせ、ひいおは長着の衿の圢状が決たるこずを把握した

    和服における着厩れに぀いおの考察(第4å ±)

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    和服着甚時に生じる着厩れの芁因を、長着の仕立お䞊がり寞法ず䜓栌・䜓型の関連ず捉えお远求しおきたのが、本研究である。Lサむズを察象ずしお取り䞊げ実隓を詊みた結果、「割り出し法」の有効性を確認した。身䜓に合わせお瞫補された和服は、簡単に姿よく敎えられか぀着厩れも少なく抑えられるずの感觊を埗た。この結果をうけお、詊着衣を「ゆかた」ずしおいたこずにより省略しおいた長襊袢を着甚しお、実隓を進めたのが前報である。長着はゆかたをそのたた甚い、長襊袢はりヌル地、絹地の2皮類を䜜補し実隓を詊みた結果、長襊袢着甚が着厩れの抑制に効果的に䜜甚し、さらに少量化が認められた。珟圚での和服着装は、瀌服や晎れ着ずいった盛装甚が䞻流であり、長着を袷に仕立お、材質も絹玠材を扱うこずが䞀般的である。そこで、今回は袷長着を詊着衣ずしお採甚するこずずし、衚・裏地ずも絹地を䜿甚し、倉動が明確になるよう栌子柄を遞んで䜜補した。あわせお、長襊袢に぀いおもポリ゚ステル玠材によるものを加えた。絹地で袷に仕立おた長着ず、3皮類の玠材による長襊袢ずの組み合わせによる着厩れに぀いおは、前回のゆかたを甚いた結果ず同じレベルに留たっおいる。぀たり、長襊袢の玠材の劂䜕をずわず簡単なしかも若干の手盎しで修正可胜な範囲であった。特に、衿元に぀いおは長着を広衿に仕立おたこずにより、手盎しも必芁ずしない埮量に留たった。以䞊、着装者の身䜓に合わせた和服であれば、着厩れは問題芖するに倀しないレベルであるこずが把握できたずずもに、割り出し法の必芁性を再確認した

    和服における着厩れに぀いおの考察

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    和服着装時における着厩れに぀いお究明したのが本研究である。和服は、掋服ず異なり着付けるこずによっお圢づくるものである。和服を着た時でも、日垞の立ち居ふるたいずたったく異なるわけではないので、圓然動きに䌎った倉化が起きる。぀たり着厩れが生じる。この着厩れの芁因の䞀぀ずしお、着物のサむズず䜓栌・䜓型ずの䞍䞀臎があるず想定し探るこずを目的ずした。埓来より平面構成孊挔習の授業においお、身䜓の各郚を採寞し割り出し法によっお算出した寞法を甚いお瞫補した詊着衣ず、䞀幎次にほが暙準寞法で瞫補したゆかたを着装しお比范実隓を行っおきた。今回は、着装埌に階段の昇降ずいった䞀定の動䜜を加えお、着装盎埌ず動䜜埌に撮圱した写真による芳察ず、被隓者自身の着心地ずいった感芚面から着厩れの状態を把握するこずを詊みた。被隓者をJIS芏栌を参考にしお、S、MおよびL・LLサむズの3グルヌプに分けお、被隓者である孊生自身の報告を参考にしながら比范怜蚎した。結果ずしお、S・Mサむズに぀いおは、ゆかた、詊着衣いずれも問題ずするほどの目立った着厩れは認められない。その若干の倉化は、階段の昇降ずいった䞋半身の動きによっお生じた珟象であるにもかかわらず、裟の郚分が広がるこずだけでなく䞊半身の衿の亀差の圢状にも芋られる。違いが顕著に珟れたのはLLサむズである。暙準寞法のゆかたは、着装条件そのものを満たすこずも困難であり着厩れを論ずる以前の問題ずなった。䞀方、詊着衣に぀いおは着装状態もほが満足できるずずもに、着厩れに぀いおもS・Mサむズず同皋床になった。今回の着装実隓によっお、LLサむズずいった極端な䟋ではあるが、予枬通り、着厩れは䜓栌・䜓型ずいった身䜓に合わせたものがより少ない事を確認した

    和服構成における着装容姿に぀いおの考察

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     和服の仕立お䞊がり寞法を決める割り出し法の有効性は、著者等のこれたでの䞀連の研究により確認しおいる。なかでも暙準䜓、芏栌によるサむズに぀いおは怜蚎課題も皆無ではないにしろ、ほが良奜ずの感觊を埗おいる。 これたでサむズを察象ずする時、圓然のこずずしお腰囲ず胞囲が盞察的な数倀の範囲、぀たり腰囲・胞囲共にサむズの範囲内にあるこずを前提ずしおいた。ずころが、最近の若い女性は䜓栌が向䞊し、腰囲に比范しお胞が豊かな傟向がみられ、腰囲はサむズでも胞囲がサむズのタむプが少なくない。珟に、本孊服食造圢孊科で開講しおいる「和服構成挔習」履修者に、そうした䜓型の孊生が芋受けられる。割り出し法は身䜓各郚を蚈枬しお寞法を算出する方法であり、その際に算出の基準ずするのは腰囲寞法であっお胞囲は採寞察象箇所にすぎない。そうなるず前述の䜓型の堎合、着装時のスタむルを芋るず䞋半身は圢良く収たっおいおも胞元は䞍足気味になり衿の亀差䜍眮が䞋方になる。この珟象は、胞囲の蚈枬倀が反映されないために胞幅が䞍足する事を瀺しおおり、融通性を特城ずする和服であり着裝䞍可胜でないにしおも、芋た目或いは着心地を考慮するず改善の䜙地があるず思われる。 そこで今回は、被隓者ずしお前述の服食造圢孊科幎次の孊生に協力を埗お、胞幅に盎接圱響を及がすこずが想定される「衜぀け線」を皮蚭定しお詊着衣を䜜補し実隓を詊みた。 結果ずしお、倚少の起䌏はあっおも、衿の亀差䜍眮は衜぀け線の移動により胞幅が広くなり䞊がっおいく傟向にある。たた、和服を着装する折りに、䞀般的に奜たしいずされる着装ポむントの条件をほが満たしおいるのは、剣先䜍眮を裟から真盎ぐず蚭定したケヌスであるこずを把握した

    平面構成孊分野における着厩れの定量化法の怜蚎

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    Quantification of how much a kimono loses its shape when worn is a fundamental key factor in studying the correlation between a kimono design and its loss of shape. The establishment of a precise method for the quantification of the degree of shape loss has been pursued in this study. To obtain the changing positions of a kimono on the body by visual method, a check patterned yukata was selected and sewn for the test. The position of the yukata on parts of the body before and after certain movements made by the wearer were recorded, using a high-resolution digital camera. Movements involved walking up and down a staircase, and raising and lowering both arms. FulHength images of the wearer were taken from the front, back, right side and left side, with he/she standing in front of a 10cm grid screen. Using Adobe Photoshop as an image analysis software, the checkered patterns of the yukata were isolated from each image, and overlaid on the corresponding image which was made semi-transparent. For the overlay, the toes or heels were used as registration points for the lower end, and the base of the neck between the collarbones for the top end, while the latter was marked as a fixed reference point. This was found to be an ideal registration point as it was completely free from the effects of the head movement. Distances moved were measured on the overlaid images, at the center, collar, obi, ohashori and hem points. This method enabled an accurate quantification of the distances moved of each part. Although it was possible in the case of the front images to successfully fix the body position by selecting the base of the neck between the collarbones and the toes as registration points, it was suggested that the images taken from the other directions may cause some deviation depending on the head position, as the top of the head was selected as a registration point. This study will serve as an important guideline for the improvement of kimono design and dressing techniques
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