11 research outputs found

    センモン ニホンゴ キョウイク ノ プログラム ・ デザイン : ガイコウカン ・ コウムイン ニホンゴ ケンシュウ ニ オケル センタク システム ノ ジッセン

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    外交官・公務員日本語研修では研修参加者の専門性に合った研修を実行するために、平成9年度以来などを開設し、学習者自身で学習がデザインできる環境設定を試みてきた。開設期2年間の研修参加者の反応から、研修参加者の中には選択科目について理解するものの、実際に選ぶ段階では様々な困難に直面している者があることがわかった。そこで、平成11年度の研修では、と、を行った結果、研修参加者個別の履修スタイルでの学習が可能になっていることが認められた。 この実践から、以下のことが認められた。(1) 選択システムの手順の中で学習者は自己の学習を評価し、教師と交渉を行い、学習計画の調整を行っていること(2) 選択科目の設定については技能別だけでなく、話題別、学習進度別などのクラスを設定することで、学習者各自のニーズにあった学習活動が可能になること(3) を可能にするためにはその前提として1学期の必修科目の学習が重要である。(4) プログラムの問題点を見出しより良い研修にするためには、研修の当事者である研修参加者と教師(および教師集団)が研修の場を共有し、そこで相互作用を行うことが必要であること(5) (4)を通して研修参加者と教師集団のそれぞれが行う内省が、プログラム・デザインの改善の循環を推進する力になっているこ

    ゲンゴ テスト カイハツ カテイ ノ キジュツ ト ケンショウ ジッセンチ ノ キョウユウ オ メザシテ

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    本稿では、バックマンの言語テスト開発理論に照らして、国際交流基金関西国際センター大学院生日本語研修で従来開発運用してきたプレイスメントテストの設計過程の記述、分析を試みた。バックマンの理論によると、テスト開発段階では、、を詳細に記述したうえで、を選定する。 分析の結果、研修実施担当者ら(専門員)はテストの目的を理解し、研修参加者のニーズに基づいてテストを作成しており、理論と照らしてもその妥当性が認められた。 さらに質の高いテストへと進化させるためには、以下の3点について補強する必要性がある。(1)テスト課題をより仔細に分類する(2)必要に応じて専門に関する話題の知識を測定すべき構成概念に含める(3)専門分野についての話題では、試験官による入力(出題)と応答との関係に配慮するまた、テスト開発者、試験官、評価者、研修実施担当者全員がテストの目的と構成概念に関して明確な共通認識をもってテストを設計、実施し、その結果を利用することで、より有効な結果利用が可能となることが再認識された。 一方、本調査では理論を援用し実践を分析する過程で、日常の業務のなかで特に意識されることなく運用されてきた「教師の実践的な知識や枠組み」を明るみに出すことができた。教師の経験や実践をある理論を手がかりに記述し、分析していくことは、教師個人や集団としての教師の職業的内省を促す手法となると考える

    ケンシュウ シュウリョウシャ ツイセキ チョウサ シュホウ ノ カクリツ ヘ ノ イチコウサツ コクサイ コウリュウ キキン カンサイ コクサイ センター ニ オケル ケンシュウ シュウリョウシャ ツイセキ チョウサ ノ ココロミ

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    独立行政法人国際交流基金関西国際センターでは平成14年度に(1)研修内容の改善、(2)研修ニーズのより正確な把握、(3)研修の評価を目的とする追跡調査の検討を開始した。本稿はこの評価事業の概要とその手法開発に関する知見の報告である。調査は1.大学院生日本語研修の修了者、2.日本語履修大学生訪日研修修了者、3.2.の派遣元大学に対する文書調査を中心とし、併せて各地域の社会情勢を把握するためにソウル、ハノイ、バンコックで修了者および関係機関、基金海外事務所または在外公館への面接調査を行った。また面接調査では今後の追跡調査の可能性についても情報収集を行った。調査の結果、調査手法に関して以下の4点が指摘された。 (1)調査項目の設定 ・研修目的とその達成に関する調査項目・研修目的と研修内容の整合性に関する調査項目・研修目的と広報、選抜手続きとの整合性に関する調査項目・研修目的と地域の日本語教育ニーズとの整合性に関する調査項目 (2)複合的な結果の解釈(複数の調査対象/複数の調査方法) (3)結果の還元先(研修の枠組みの改訂/研修内容の改訂/広報や選抜順位の決定)の確認 (4)回答方法(修了者への自由回答法の採用)への配慮本調査は全センタースタッフに還元され、いくつかの具体的な改善策への試みを生んだ点で評価できる。今後、修了者との関係維持のための修了者基本データの管理、関係機関への情報開示と情報交換を更に強く認識すると共に、研修前、研修中に実施する調査とも連動させた調査項目の設定と結果利用など、研修実施サイクルの中に追跡調査を位置付ける必要がある。更にセンターの研修事業が基金の事業目的のもとで提供されることから、センターの研修事業、基金の支援のあり方と各地域の社会情勢との整合性をも視野に入れた評価も議論される必要がある

    マトマリ ノ アル ハナシ ヲ スル タメ ノ キョウザイ ノ セイサク -『ショキュウ カラ ノ ニホンゴ スピーチ - クニ、ブンカ、シャカイ ニ ツイテ マトマッタ ハナシ ヲ スル タメニ -』セイサク ノ ジッセン カラ

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    一般に初級段階では文法確認のための文レベルの練習に終始する傾向がある。そこで関西国際センターでは、「まとまった話をする」ことを初級段階から体験し意識させることを目指した口頭表現指導教材『初級からの日本語スピーチ-国・文化・社会についてまとまった話をするために-』を制作、出版した。本書は、実際の日本語能力とタスクの難易度のギャップが埋められるよう、スピーチの作成過程に沿った学習活動(談話展開の把握→Q&A→談話展開の確認→作文→スピーチ)を教材化した。それにより、同じ内容について繰り返し発信し、必要な語彙や表現を定着させることが可能である。また、成人学習者の興味や社交上のニーズに応えられる話題を取り上げた。関西国際センターで本書を使用した結果、(1)言語能力の向上、(2)話題に関する知識の獲得、(3)満足感、達成感による日本語使用に対する自信、(4)クラスメイトおよび教師との信頼関係の構築、という学習効果が確認された。The Japan Foundation Japanese-Language Institute, Kansai has developed and published ‘Speech for Basic Level Japanese’ for teaching organized oral presentation. This material guides the students through the process of speech making -recognition of story development → Q&A → confirmation of the story development → writing a speech manuscript → present a speech-, in order to bridge the gap between the student’s actual ability and the level of language required. The students can acquire needed vocabulary and expressions as well. In addition, the selected topics are those likely to meet their interests and social needs. As a result of using the book at the Institute, we have recognized the four positive effects in users: 1)improvement of linguistic proficiency, 2) acquirement of new information about a given topic, 3) selfconfidence in Japanese language use based on their satisfaction from achievement, and 4) building good relationships with classmates or a teacher through the course activities
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