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    痛みにより生活が制限された事例に対する作業療法介入の一考察 : 人間作業モデルを通して(医療問題)

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    痛みにより生活が制限されている多発性硬化症の事例に、作業拡大や生活の改善を図る目的で作業療法を行い人間作業モデル(MOHO)を用いて考察した。[介入計画]作業療法士から紹介・提供したリクライニング・ティルト型(t-r型)車椅子導入と日々の生活の中でできていた作業に対してさらなる支援を行った。[調査方法]ナラティブなデータは分析後プロット化した。 t-r型車椅子導入前後の意志と心理面の変化をシングルシステムデザインのA-Bデサインを利用し、意志質問紙(VQ)とPOMS(Profile of Mood States)で評価した。VQとPOMSの結果は、最小二乗法で結果の分析を行った。[結果]ナラティブデータより、t-r型車椅子に対する価値は変化を見せたが、日常的に利用することはなかった。VQは「新しいことを行う」・「好みを示す」で向上がみられた。POMSは介入後、心理的緊張の増大と改善兆候の減速を認めた。[考察]消極的な作業への従事では、MOHOのサブシステムの変化や、行動の変化は言められないことが推察された

    ADLレベルから見た感染症の発生状況

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    われわれ理学療法士は種々の疾患を有する患者に対して理学療法を施行し,寝たきり防止に努めているが,ADLレベルが発熱・感染症の発生にどのような影響を与えているかを報告しているものは少ない.そこで,56名の入院患者を対象としてADLレベル(寝たきり群,端座位自立群,歩行自立群)が発熱日数,発熱回数,発熱日数/発熱回数,感染症の有無に及ぼす影響について調査した. その結果,寝たきり群は端座位自立群よりも発熱・感染を生じやすく,発熱の継続する日数においても長いことが認められた.歩行自立群はADLレベルが高いにも関わらず,端座位自立群よりも発熱日数・回数が多く,感染症を生じる割合も高かった.以上のことから運動療法による寝たきり防止の重要性と歩行自立群への手洗い・うがいなどの感染対策の必要性が示唆された
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