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    リンショウ テツガク 二 トッテ メチエ ト ハ

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    地域社会で生きるがんサバイバーを支援するスタッフ養成経験型学習プログラムの試み

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    ファミリー・ホスピス株式会社京都府立医科大学大学院保健看護学研究科独立行政法人 国立病院機構 京都医療センター京都大学大学院医学研究科大阪大学CO デザインセンタ―Family Hospice, Ltd.Graduate School of Nursing for Health Care Science, Kyoto Prefectural University of MedicineNational Hospital Organization, Kyoto Medical CenterGraduate School of Medicine, Kyoto UniversityCenter for the Study of CO Design, Osaka University本研究は、地域社会で生きるがんサバイバーを支援するスタッフを養成するための学習プログラムを展開し、学習効果を検討することを目的とした。13名を対象にプログラムを実施した。本プログラムの特徴は、支援者が患者-医療者といった役割や立場にとらわれず、Safe Community of Inquiry(以下、ScoI)に基づく対話を体験し、対話的態度を身に付けることを試みた点である。プログラムの評価指標は、量的な評価として対話評価項目、批判的思考態度尺度、講義内容の理解度、対話体験の自己評価などを設定した。さらに、質的評価として、対話体験の自己評価の選定理由から得られた質的データ、支援に対する認識を設定した。分析対象者は12名であった。対話評価項目、批判的思考態度尺度の前後比較において有意な差は認めなかったが、講義内容の理解度、対話体験、支援に対する認識の自己評価は高かった。対話体験の自己評価の選定理由から得られたデータの質的分析では、対話体験の特徴として【自分らしくいられる場への信頼】【問いの本質への探究】【ケア的思考への気づき】【自己内省することにより得られた発見】の4カテゴリが抽出され、本プログラムの対話体験が、SCoIに基づく対話として成立していたことが示唆された。量的評価による有意差は認めなかったが、講義の理解度、対象者の対話体験の質的分析結果等から本プログラムの実施可能性が示唆されたと考える。今後はプログラムを修正した上で、評価指標も含め再構築していくことが課題である
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