29 research outputs found

    終末期の鎮静の意思決定にかかわる配偶者の心理

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    調査報告Report終末期の鎮静の意思決定にかかわる配偶者の心理として、2事例のインタビューから、(1)配偶者は患者の苦痛を共感し何もできないことに無力感を感じやすい、(2)患者の同意のもとに鎮静を決定した場合には配偶者も納得しやすいが、患者がせん妄状態の場合は配偶者に決定が任され、また決定後に配偶者の意思が揺らぐ場合がある、(3)鎮静後に夫婦の会話が失われることから配偶者は寂しさを感じやすく看護師の援助が支えになることがわかった

    中国の病院の現状および看護体制について : 第三軍医大学西南病院・新橋病院を訪問して

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    その他Miscellaneou近年、中華人民共和国の発展はめざましく、医療・保健・福祉に対する政策的な改革も進んでいる。2006年3月、本学と交流協定を結んでいる重慶市の第三軍医大学附属医院である西南病院と新橋病院を訪問し、中国の病院の現状や看護体制などを知る機会を得た。日本とは異なる医療保険制度をもつ中国の看護に触れた研修の学びを、文献分析を加えて報告する

    新人看護師における点滴静脈注射の技術獲得に関する実態

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    報告Report新人看護師が点滴静脈注射実施において困難であった内容と技術獲得につながった経験内容の実態を明らかにし、点滴静脈注射の技術獲得につながる看護基礎教育および現任教育に対する示唆を得ることを目的として、本学看護学部・看護短期大学部の卒業生を対象に、卒後6ヶ月目に質問紙調査を実施した。その結果、新人看護師が点滴静脈注射実施において困難を感じた経験内容は、薬剤の理解、準備の手早さ、状況に応じた滴下速度調節、点滴静脈注射のトラブルへの対応など臨床場面に即したことであった。技術獲得に役立った経験内容は、職場での技術チェック試験や先輩看護師からの助言・指導、失敗体験の振り返りであった。新人看護師の点滴静脈注射の技術獲得に向けて、基本技術の習得とともに実践での状況に合わせた教育、また振り返りを含めた個別的な指導が重要である

    Superheavy element nuclear chemistry at RIKEN

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    金沢大学理工研究域物質化学系A gas-jet transport system has been coupled to the RIKEN gas-filled recoil ion separator GARIS to startup superheavy element (SHE) chemistry at RIKEN. The performance of the system was appraised using an isotope of element 104, 261Rf, produced in the 248Cm(18O,5n) 261Rf reaction. Alpha-particles of 261Rf separated with GARIS and extracted to a chemistry laboratory were successfully identified with a rotating wheel apparatus for α spectrometry. The setting parameters such as the magnetic field of the separator and the gas-jet conditions were optimized. The present results suggest that the GARIS/gas-jet system is a promising approach for exploring new frontiers in SHE chemistry: (i) the background radioactivities of unwanted reaction products are strongly suppressed, (ii) the intense beam is absent in the gas-jet chamber and hence high gas-jet efficiency is achieved, and (iii) the beam-free condition also allows for investigations of new chemical systems. © 2010 American Institute of Physics

    紙上事例を用いた成人看護学看護過程演習の評価(第1報) : 看護過程演習前後における学生の自己評価

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    調査報告成人看護学の紙上事例を用いた看護過程演習における学生の理解の現状を把握することを目的に、本学3年次学生に対して、演習前後に自己評価調査を実施した。その結果、1.演習後、看護過程について自己評価得点の上昇がみられ、2.情報の解釈・分析・統合の中でも健康障害について学生が困難を感じる現状が明らかになった。看護過程の理解を進めるためには、学生の理解状況に合わせた指導を今後とも継続していく必要がある

    紙上事例を用いた成人看護学看護過程演習の評価(第2報) : 実技演習との関係からみた看護計画記録の分析

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    調査報告成人看護学看護過程演習に実技演習を取り入れることが、学生の学習に影響を及ぼしているかどうかを知るために、学生がグループで立案した看護計画および学生の反応を検討した。結果として、実技演習後に看護計画立案を行ったグループはそうでないグループに比べ、痛みに対する観察に着目していた。看護計画の立案と実技演習のどちらを先に行いたいかの質問には有意差を認めなかった。自由記載から看護過程に実技演習を取り入れることは患者をイメージしやすく効果的だと考えられた

    山村地域に暮らす中高年者の生活習慣と主観的健康感・主観的満足感

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    調査報告Report山村地域に暮らす中高年者の日常生活に着目し、健康の維持に関わる要因を探るために、生活習慣と主観的健康感・主観的満足感について調査を行った。その結果、今回調査対象となった中高年者は、それぞれの仕事・役割をもって生活し健康的な生活習慣を維持していた。また、地域との交流を保ちながら生活しており、そのことが住民の主観的健康感・主観的満足感の高さに影響していると考えられた

    本学の成人看護学における看護技術教育

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    報告Report2003年3月、厚生労働省から公表された、「看護基礎教育における技術教育のあり方に関する検討会報告書」を受け、2003・4年度に実施した看護技術教育について検討・評価を行った。2001・2年度入学生の看護基礎教育課程・成人看護学は、成人看護方法論I~IV、成人看護実習I・IIの6科目で構成されている。成人看護学では、看護技術の原理・原則を基盤として、技術の応用と発展的な学習を目標に取り組んだ。成人看護方法論IIでは、心電図検査・肺機能検査を実施した。すべての学生が操作方法を理解し、正確な検査結果を得ていた。臨地実習では、実習前の自己学修課題・期間中の学内演習・臨地実習中に体験した看護技術を調査した。調査結果から、学生が実習中に見学・体験できる看護技術は必ずしも多いとは言えなかった。さらに、学習環境の整備・教育方法の工夫に積極的に取り組む必要がある

    紙上事例を用いた成人看護学看護過程演習の評価 (第3報) : 関連図を取り入れた演習における学生の自己評価の変化

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    報告Report成人看護学での紙上事例を用いた看護過程演習において、健康障害についての解釈・分析・統合の理解が深まるような演習方法の検討を行い、本学3年次学生に演習前後の自己評価調査を実施した。その結果、健康障害についての関連図作成をグループで取り組ませたことで自己評価得点の有意な上昇がみられた。しかし、演習後にも分析・統合に困難を感じる学生が2割程度みられ、基本的な健康査定や病態の変化など根拠をもとに自ら思考する能力を開発する指導方法についてさらに検討していく必要がある
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